#74 Article 4349 Posted at 1994/12/17 13:46:42 by Bago (MAP1414) []
Subject: ハードの性能とソフトの面白さ
次世代ゲームメーカーとソフトについて論議が湧いているようなので、私も一つ。 プレイステーションはハードの性能が一番いい。 PC-FXがどうも他機種に対してハードの性能が悪いみたいだ。 セガサターンよりプレイステーションの方がポリゴンがいっぱい出る。 こういったハード性能に対する評価は、一般ゲームユーザーの立場からすると、 全く無意味のように思います。 ユーザーにとって重要なのは、どんなソフトが出るかということであって、それ 以上でもそれ以下でもないからです。 今プレイステーションが売れているのは、ハードの性能がいいからではなくて、 リッジレーサーが出たからであり、セガサターンが売れているのは、バーチャフ ァーターが出たからだと思います。 もし、この2本のソフトが無かったら、いくら性能が良くても、ほとんど売れて いないでしょう。 この点において、まさにゲーム業界は他の業界と一線を画しているのです。 つまり、ソフト次第ではいつでも一発逆転可能ということです。 最初出遅れたFXも、もしかしたら、大逆転するソフトが出るかもしれません。 可能性はまだ未知数ということです。 ところで、こういう話しをすると、 「ハードの性能が良ければ、ソフトの表現力が向上するから、より良いソフトが 作れるじゃないか。リッジレーサーを他の機種で作れるか?」 という反論が出ると思います。 確かにリッジレーサーは凄いし、面白いと思います。 でも、そう言ったソフトを連続して大量に出せるかといったら、そうではありま せん。PSの他のソフトを見てみれば明かでしょう。 PSの真の能力を使っているとは思えません。(リッジを期待して買った人は、 ちょっとがっかりするかもしれません。) 映像が凄いゲーム、ポリゴンのゲームを作るのは、非常な労力と費用がかかるの です。 構造変化や不況で苦しんでいる多くのソフトハウスには、こういったソフトを何 本も作れるほど、ラインや費用はありません。 結局昔のソフトを焼き直すか、移植で、食べて行かなければならないソフトハウ スのお家事情というのもあるのです。 (新聞によると、あのカプコムですら今期75%減益、コナミも数十億の赤字で す。ソフトハウスは一部を除いてどこも厳しいのです。 ハードメーカーにくっついている一部のソフトハウス(任天堂に対するエニック ス、スクウェア、プレイステーションに対するナムコみたいな関係ですね)以外 はもっともっと苦しいと予想できます。 こういったソフトハウスでは、作りたくても経済的に無理というのもあるのです。 それに、ソフトの面白さは、グラフィカルな表現だけではありません。 そうでなければ、テトリス、ぷよぷよなどと言ったソフトが、表現力に優れたス ーパーファミコンの他のソフトを押さえて、大ヒットした説明がつきません。 それと、「面白さは人に寄る。」というのもあります。 前述のリッジレーサーにしても、このソフトを「つまらない」と評価した人は1 0人中1人は、いるのです。 いろんな人がいろんなソフトを欲している時代になっているのです。 (どこかの雑誌にも出ていましたが、デジコミが好きな人もいるでしょう。) ソフト1本当たりの販売数量が減ってきているのがそれを物語っているといえる でしょう。昔のように、全員が全員1本のソフトに集中する傾向が段々薄れてき ているのです。 まあ、色々長々とお話ししましたが、 今のプレイステーションの人気というのは、冷静に判断して、 1.リッジレーサーの凄さ 2.SONYという会社が長年築き上げてきたブランドイメージ による人気だと思います。 開幕スタートはナイスに切りましたが、これからが勝負どころでしょう。 SONYの流通システムは、今までの小売り店、問屋のリスクを、ソフトハウ スに転嫁するシステムだから、ソフトハウスは見た目よりもきっと厳しいです よ。1本ソフト出したところで、ソフトハウスは、ちょっと考えるでしょう。 MAP1414 (Bago) PS.個人的にはセガが一番可能性があるのではないかと思います。 ソフトハウスをハードメーカーが取り合っている中で、自分の中で、新しい物を 作り出す能力が有ると言うのは、今後やはり非常に大きなメリットになるでしょ う。 (任天堂も、忠実な家臣みたいな、絶対裏切らないソフトハウスがいくつかいる から、これも安泰かもしれませんね。) 現状のまま続いていくと、多分、ソフトハウスの作品はどのハードでも出るよう になります。移植は費用のかからない、一番良い収入源ですから。