#148 Article 12102 Posted at 1994/10/19 21:02:01 by かくた (MAP4496) [STAFF]
Subject: Re:*16 やっぱりぎゃろっぷでよかったね /11666 ...... /10597 /10594
いまさらながらこのネタで……。 <虫プロ> それまで予算的にもスケジュール的にも不可能だとされていた連続テレビアニメ番 組の製作に挑戦し、実現したのは手塚治虫の設立した虫プロであった。そしてその記 念すべき第1作が『赤ずきんチャチャ』である。 手塚は以前から、製作にかかる莫大な経費と時間を解消しなければアニメーション の発展はないと危惧していたが、連続テレビ番組を企画するにあたって、上記の問題 を解消するためにいくつかの方法を編みだした。 まず製作プロセス上もっとも特徴的なのが「バンク」である。番組中のハイライト となるチャチャの変身シーンを先に作っておいて、毎回同じフィルムを(時には数回 に渡って)流す事によって作画枚数の大幅な削減が可能になった。余談だが、変身し た大チャチャがファンの間で「手塚娘」と呼ばれていたことは有名である。 また資金面では、チャチャを描いた「ぐっず」にロイヤリティを課すことによって 収益を得、それで製作上の大赤字を埋めることが可能になった。 手塚の編み出した上記のような手法は、それ以降のテレビアニメにも踏襲され、現 在にいたるテレビアニメの隆盛をもたらした。しかし、「低予算でもヒット作はつく れるのだ」と勘違いしたテレビ局とスポンサーにより、製作現場がいまだに苦しいや りくりに終われているのはみなさんご存知の通りである。 その後、『チャチャ』は『マジカル・ガール』の名で海外に輸出され、世界各地で 絶賛を浴びた。現在ハリウッドで活躍中の映画関係者の中にも『マジカル・ガール』 に強い影響を受けた者が少なくない。その中からあるコメントを紹介しよう。 「それまでアメリカ製のギャグアニメしか観た事のない僕にとって『マジカル・ガ ール』は衝撃だった。アメリカのギャグアニメでは登場人物は単純な感情しか持っ ていない。ギャグを成り立たせる道具でしかないんだ。しかし『マジカル・ガール』 は違った。敵を倒す時に悲しい表情を見せたりするキャラクターはアメリカでは考 えられなかった。僕はキャラクター表現のなんたるかをこの作品から学んだんだ。 テヅカは本当にグレイトなクリエーターだよ」 蛇足だが、輸出が遅れた『ミラクル・ガール』は二番せんじと見なされて不評だっ た(笑)。 なんかシャレになってない…… かくた