#126 Article 20427 Posted at 1994/10/14 02:58:51 by MSP-Iris (MAP4370) [REVIEW]

Subject: Re:*5 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17728 ... /17572 /17554

スレッド関係
元スレッド #126/17554 — 「私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論」 1994/06/21 01:43:44 · MSP-Iris · MAP4370
★予告編 (ごめん、今日時間が無いの m(_._)m) 唐突ですが、昨日の輪違さんの文に思いっきり触発されました。 で、前からやると言っていた「魔法少女としての姫ちゃん」論をやってみようかと、 そういうわけです。 かなり長文になりそうですし、話もあっちこっちに飛びそうですが、ひさしぶりに 理屈っぽいのをやろうかな、と。とりあえず今日は予告だけです(ぉぃ)。一応今のと ころ、メモ用紙3枚の書き出しがありますので、そこそこ続くでしょう。 な…
     参照 #126/17572 — 「Re: 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17554」 1994/06/22 00:44:31 · MSP-Iris · MAP4370
§1§ 魔女っ娘作品を分類すると 魔女っ娘作品を分類すると、大きく分けて2種類に分類出来るであろう。その1は 「享有パターン」、すなわち生まれつき魔法を使うことの出来るものがこの世界にや って来て物語を創るものと、その2は「供与パターン」、すなわちこちらの世界の娘 が異世界の魔法使いから魔法を使う能力を与えられたものである。 「享有」のものの代表作は、サリー(吉永サリーにあらず。魔法使いサリーの方) やチャッピー(ほうきにあらず。魔法使…
         返信元 #126/17728 — 「Re:*4 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17620 ... /17572 /17554」 1994/07/02 03:06:37 · MSP-Iris · MAP4370
§4§ 姫ちゃんにおける魔法 姫ちゃんにおける魔法というものの特色を如実にあらわしているのが、魔法に直接 かかわりのあるエリカ、ポコ太、姫子ちゃんの3名である。 もちろんエリカは姫ちゃんに魔法を供与した人物である。ポコ太はお供であり、姫 子ちゃんは魔法によって創り出された架空の人物である。ところが、これがこれだけ で終わらないのが姫ちゃんの「共有魔法」である。 エリカについて言えば、既に述べたように、当初は魔法を供与しその対象を観察す…
             現在 #126/20427 — 「Re:*5 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17728 ... /17572 /17554」 1994/10/14 02:58:51 · MSP-Iris · MAP4370
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§6§ ささいな日常を丹念に描く

 「テーマが、ささいな日常を丹念に描くことによって、自然に浮き上がってくるよ
うな作り方をしたい」というのはマジカルエミの時の安濃監督の言葉。「それなりに
リアリティがいるんじゃないか」というのはクリィミーマミの時の小林チーフディレ
クターの言葉である。私もこの意見には賛成である。作品中にはその世界があり、そ
の世界の日常性、あるいは法則や流れを壊して欲しくないと思う。これらが壊れると
その世界は、途端に現実味を失ってしまう。現実味のない世界には入り込むことは出
来ないし、当然魅力的でもない。これは殊に魔法ものや未来ものでは注意すべき点で
ある。逆に、その世界にこだわって描き込んでいけば、自ずと深みがわいてくるもの
である。

 原作版もアニメ版も絵的に割と丹念に描かれていたように思うし、次々に出てくる
魔法のアイテムもちゃんと消化出来ていたように思う。ただあえて苦言を呈すれば、
連載版は理論的なところにやや首をかしげるところがあった。一つは姫ちゃんが生き
返る時の理論的裏付け、もう一つは五利先生の家が火事になった時の大雨である。前
者についてはアニメ版ではきちんと話が流れているのはご承知の通りで、私は話とし
てはこちらを支持したい。後者は単行本版では王様が降らせたということに描き換わ
っている。

 ところで、言ってみれば、姫ちゃんの元気さというのは、これは彼女なりの日常な
のではないかと思う。そして、その元気さがたわんで、たわんでたわんでたわみきれ
ずにポキッといった時に見せる涙、それもまた彼女である。この辺の心情の描き方は
大変細やかで、野々原姫子という魅力的な世界を丁寧に、それゆえ一層魅力的に表現
している。

 だからこそ私達はこれほどまでに彼女に夢中になれるのだ。
 そう私は思っている。

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