#126 Article 17728 Posted at 1994/07/02 03:06:37 by MSP-Iris (MAP4370) [REVIEW]

Subject: Re:*4 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17620 ... /17572 /17554

スレッド関係
元スレッド #126/17554 — 「私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論」 1994/06/21 01:43:44 · MSP-Iris · MAP4370
★予告編 (ごめん、今日時間が無いの m(_._)m) 唐突ですが、昨日の輪違さんの文に思いっきり触発されました。 で、前からやると言っていた「魔法少女としての姫ちゃん」論をやってみようかと、 そういうわけです。 かなり長文になりそうですし、話もあっちこっちに飛びそうですが、ひさしぶりに 理屈っぽいのをやろうかな、と。とりあえず今日は予告だけです(ぉぃ)。一応今のと ころ、メモ用紙3枚の書き出しがありますので、そこそこ続くでしょう。 な…
     参照 #126/17572 — 「Re: 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17554」 1994/06/22 00:44:31 · MSP-Iris · MAP4370
§1§ 魔女っ娘作品を分類すると 魔女っ娘作品を分類すると、大きく分けて2種類に分類出来るであろう。その1は 「享有パターン」、すなわち生まれつき魔法を使うことの出来るものがこの世界にや って来て物語を創るものと、その2は「供与パターン」、すなわちこちらの世界の娘 が異世界の魔法使いから魔法を使う能力を与えられたものである。 「享有」のものの代表作は、サリー(吉永サリーにあらず。魔法使いサリーの方) やチャッピー(ほうきにあらず。魔法使…
         返信元 #126/17620 — 「Re: Re: Re: 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17619 /17572 /17554」 1994/06/25 02:43:14 · MSP-Iris · MAP4370
§3§ お供の存在というのは 次にポコ太である。 お供の存在というのは、今や魔法少女にとって必須のものとなった感がある。姫ち ゃんの場合もポコ太というキャラクタがお供として存在している。しかし、ここでも 姫ちゃんの特色というものが見え隠れしているのである。 個性的なお供達を輩出して来たスタジオぴえろのシリーズ。まずこれを見てみよう。 クリィミーマミにおけるポジとネガ、ペルシャにおけるカッパ3匹、マジケルエミに おけるトポ、パステルユーミ…
             現在 #126/17728 — 「Re:*4 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17620 ... /17572 /17554」 1994/07/02 03:06:37 · MSP-Iris · MAP4370
                 返信先 #126/20426 — 「Re:*5 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17728 ... /17572 /17554」 1994/10/14 02:58:50 · MSP-Iris · MAP4370
§5§ 物語というのは本来、永遠に続かなければならぬ 「物語というのは本来、永遠に続かなければならぬ」というのは栗本薫さんの名言 である。物語というのはある世界を表したものであるわけで、その世界が終焉にいた らぬ限りは終わることは許されない。そして一つ一つの作品はその物語の一部を切り 取ったものであり、それ自体には「最終回」というものが存在するが、それはその世 界の終焉ではないはずである。一つの作品が送り出された後には、その世界は受け取…
                 返信先 #126/20427 — 「Re:*5 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17728 ... /17572 /17554」 1994/10/14 02:58:51 · MSP-Iris · MAP4370
§6§ ささいな日常を丹念に描く 「テーマが、ささいな日常を丹念に描くことによって、自然に浮き上がってくるよ うな作り方をしたい」というのはマジカルエミの時の安濃監督の言葉。「それなりに リアリティがいるんじゃないか」というのはクリィミーマミの時の小林チーフディレ クターの言葉である。私もこの意見には賛成である。作品中にはその世界があり、そ の世界の日常性、あるいは法則や流れを壊して欲しくないと思う。これらが壊れると その世界は、途端に…
                 返信先 #126/20428 — 「Re:*5 私的「魔女っ娘・姫ちゃん」論 /17728 ... /17572 /17554」 1994/10/14 02:58:52 · MSP-Iris · MAP4370
長々とやったあげく、これでおしまいです。 結局6節で終わってしまいました(涙)。 本当はもう少し続くはずだったんです。その内容は、 ・アニメ版と原作版の相違について...全然魔女っ娘論じゃないのでカット です。 ・魔法の返却について...これは扱いたかったのですが、姫ちゃんにおける それの意味がうまく書けなかったので。 ・りぼん連載としての姫ちゃん...何を書くか忘れた(汗;;)。 なお、どっかで見たことのある表現が多いな、と思った方、…
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§4§ 姫ちゃんにおける魔法

 姫ちゃんにおける魔法というものの特色を如実にあらわしているのが、魔法に直接
かかわりのあるエリカ、ポコ太、姫子ちゃんの3名である。
 もちろんエリカは姫ちゃんに魔法を供与した人物である。ポコ太はお供であり、姫
子ちゃんは魔法によって創り出された架空の人物である。ところが、これがこれだけ
で終わらないのが姫ちゃんの「共有魔法」である。

 エリカについて言えば、既に述べたように、当初は魔法を供与しその対象を観察す
るという、そういう人物であったのが、魔法の危機を姫ちゃんとともに乗り越えた経
験によってその存在は姫ちゃんに(というか人間界に)急激に引き寄せられていった
わけで、ここに「供与」の上下関係は破棄され「共有」の水平関係が成立、かけがえ
のない友達となった。おそらくは、魔法界ではその地位のせいもあり、気のあう友人
も少なかったことと思うので、彼女にとって姫ちゃんの存在はかなり重要であったは
ずである。姫ちゃんにとっても、大地は結局異性であり、同性の友人としてのエリカ
は大切な存在であったはずである。

 ポコ太については前回述べたように、姫ちゃんにとって既に内在(共有)のキャラ
クタであったことも加わり、ただの「魔法のお目付役」を超越した存在となった。も
ちろん姫ちゃんにとってのみばかりでなく、物語そのものにとっても大切な存在であ
り、姫ちゃんと大地との関係同様、ポコ太とピンクとの関係もこの物語の重要な構成
要素である。

 最後に姫子ちゃんである。このキャラクタはアニメ版独自のものであるが、この作
品世界をよく表現しているキャラクタで、原作の雰囲気を決して破壊するものではな
い。姫子ちゃんは魔法によって創られた姫ちゃんの分身で、結構姫ちゃんにいいよう
に使われていたような気もするが、そこには上下関係は感じられない。姫子ちゃんに
は個としての人格と意識が与えられ、姫ちゃんも視聴者もそれを認めて尊重している
わけで、決して「使われるだけの存在」にはなっていない。水平な関係(つまり共有
ということとつながるのだが)においてこの二人には友情が芽生えたのである。
 さらに、その人格、意識が姫ちゃんの中に(表面化していなくても)存在するもの
であり、姫ちゃんがそれを知っていたがために、この二人の関係は更に深いものとな
ったと思われる。「自分」でもあり「他人」でもある、姫ちゃんにとってポコ太より
も更に密接な関係を持つ姫子ちゃんは、姫ちゃんの心の中に大きな変化をもたらした
であろう。

 であるからこそ、姫子ちゃんは消されなければならない、姫ちゃんは消さなければ
ならないという事実が、私は不憫でたまらない。姫子ちゃんが消えることに対してい
さぎよいだけに、ますますである。


 というわけで魔法による共有関係を基本とする(異性とは)恋・(同性とは)友を
描いた、やさしい・あたたかい作品、というのがこの物語の根幹であるというのは皆
さんご承知の通りなのです。


 次回は「共有」の話題から離れて...内容は秘密。(^^;

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