#74 Article 5093 Posted at 1995/02/15 13:37:53 by Bago (MAP1414) [GAME]

Subject: ゲーム市場について

スレッド関係
現在 #74/5093 — 「ゲーム市場について」 1995/02/15 13:37:53 · Bago · MAP1414
     返信先 #74/5118 — 「Re: ゲーム市場について /5093」 1995/02/17 11:47:50 · ホリマー · MAP3378
Bagoさまへ >自分勝手といえば、最近何故か評判のいい、プレイステーションのソニーも同じ >だと思います。 >彼らも、「プレイステーションはゲーム機である。」と明言していますから、 >結局、 >「我々のメインターゲットは、ゲーム好きの中学高校大学生である。いまのゲー >ム購入層をそっくり頂きたい。(羊羹を大きく切り分けてくれ。) >業界自体の拡大には興味がない。(羊羹を長くする事には興味がない。)」 >と言っているのと同じです。 いや…
     返信先 #74/5120 — 「Re: ゲーム市場について /5093」 1995/02/17 19:03:25 · 灰原達之 · MAP3252
Hゲームについてです。 「Hゲームを禁止していたら、パソゲー市場は今より大きくなっただろうか?」 これについてはどう思います?Hゲームがパソゲー市場を席捲したことと、パ ソゲー市場の冷え込みは、同時にはおこりましたが、因果関係があるかどうかは、 また別の問題ではないでしょうか。 個人的な体験を述べますと、私は以前は98でゲームをやっていましたが、コ マンド総当たりとフラグ立てだけのADVや、無闇にエンカウントの多いRPG、 やってるとス…
     返信先 #74/5149 — 「Re: ゲーム市場について /5093」 1995/02/20 00:23:58 · 灰原達之 · MAP3252
パソゲー市場について ゲーム専用機の影響について、Bagoさんが述べておられないのが不満です。こ っちの方が、Hゲームなんかより影響が大きいんじゃないですか? 普及台数じゃ勝負にならないんで、ソフトハウスがそっちに流れるのも当然で しょう。残るのは、精細なグラフィックや長大な思考ルーチンを必要とするHゲ ームとSLGのみ... それと、Hゲームは、ゲームシステムについてはともかく、CGのレベル向上 には、かなり貢献しました。これは評価す…
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W.M.さま
>>まだまだ家庭用ゲームマシンは子供のもの、なんですね。

うーん、どっちかというとそうかもしれませんね。
今のマーケットを見てみると、数年前からあんまりその大きさが大きくなってい
ないことがわかります。
業界全体でターゲット層を拡大し、市場を拡大、しいては業界全体の拡大を図る
ことを怠ったせいでしょう。業界トップの任天堂は、子供のおもちゃに固執して
いたし、今もその方針です。
結局、全然購入層は広がっていないに等しいんですよね。
一人がゲームという娯楽につぎ込むお金はほとんど変化していませんから
(ある年齢層における、娯楽に投資できる金額というのは大体決まっている。)、
つまり、ゲームを買う総合資金力というのは、全然拡大していません。
つまり、例えてみると、
  「ようかん、の大きさは昔も今もほとんど同じ」
ということなのです。
今や任天、セガ、ソニー、NEC、松下、SNK、その他が、その1本のようか
んを取り合っています。どこで切り分けるか、競いあっています。
ここで問題なのは、前述のように、「ようかんの長さはもう既に決まっている」
ということなのです。
任天、セガ、ソニーが大きな部分を切りとると、必然的に、他の所は薄くなって
しまいます。


ユーザーレベルでみると、
「年間のおこずかいは決まっているから、1年に買えるソフトの本数は決まって
いる。(データによると大体小中生で年間3本)
今までは、任天、セガ、NECのソフトを1本づつ買っていたけど、今年からは
ソニーのソフトを買うと、NECのソフトは物理的に購入不可能。」
ということです。

問屋小売り店レベルでみると、
「玩具の中でTVゲームの仕入れに投資できる資金というのは、もう決まってい
る。今年はセガ、ソニーがユーザーに人気があるみたいだから、多めに仕入れよ
う。そうすると、他の機種を仕入れるお金はもう無いな。」
ということです。

ソフトメーカーレベルでみると、
「うちの開発ラインは3本だから、年間3本しかソフトは作れないな。
SFCは出る本数が大きいから1本やろう。あと2本は今人気のサターンとプレ
イステーションかな。そうすると、従来機のPCエンジンやメガドライブのソフ
トを作るのは物理的に不可能だな。しかたない。」
ということです。


まあ、ゲーム業界自体、まだ出来上がって20年そこらの、未熟な分野ですから
、こういうことが上から下まで一斉に起こってしまうのかもしれません。

しかし、今まで時間がありながら、子供のおもちゃに固執して、購買層、市場を
広げる努力をしなかった任天堂の責任は大きいと思いますよ。
こういった業界を変えるようなことは、やはりシェアでトップの所が音頭を取っ
てやらないと、やることはできないです。
自分さえ良ければいいというのも、その分野自体が縮小してしまえば、自分にも
影響は波及するというのに。
(市場を広げる事に関する、H美少女ソフトの功罪については、後ほどお話しし
ます。)


自分勝手といえば、最近何故か評判のいい、プレイステーションのソニーも同じ
だと思います。
彼らも、「プレイステーションはゲーム機である。」と明言していますから、
結局、
「我々のメインターゲットは、ゲーム好きの中学高校大学生である。いまのゲー
ム購入層をそっくり頂きたい。(羊羹を大きく切り分けてくれ。)
業界自体の拡大には興味がない。(羊羹を長くする事には興味がない。)」
と言っているのと同じです。
厳しく言えば、ブランドイメージと、出だしに発売されたソフトの内容の素晴ら
しさでユーザーに幻想を与えているだけだと思います。
(ソニーの販促戦略はうまく行ったと言えるでしょう。)
ソニーのメーカー小売り店直接取引制度についても、結局は、任天堂のマリオシ
ョップと同じだと思います。
ソニーとしては、新しい専属の販売店を作ってそこの管理を徹底しないと、販路
が無かったから、そうせざるを得なかったのでしょうが。
大手玩具問屋は任天の息がかかっていて、あからさまに任天からの圧力が可能で
しょうから。
(それにしても、小売り店に圧力をかけて、「中古を扱う所には今後新品を納入
しない。」というのは、なかなか。どういう理想があっての事なんでしょう。)
中古というのはデメリットもたくさんありますが、高い値段の娯楽であるゲーム
ソフトを低年齢に広げるシステムというメリットもあるのです。
私は、ソニーの値引きを許さないシステムというのは、時代に逆行しているので
はないかと思いますが。)


夢を砕いて申し訳有りませんが、ソニーの今の方針は「高い理想」うんぬんとは
、あんまり関係無いと思います。企業である以上、儲からない仕事はしない、と
いうのが第一義にありますから。

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ロンタイイアンさんのおっしゃっている
>>SCE(ソニーコンピュータエンターテイメント)が直接商品を卸しているため、
>>今だ本体がインフレマーケティングにあるということと(商品の出荷台数を
>>絞って価格を暴落させない、
値段が暴落しないのは売れているのも理由ですが、ロンタイイアンさんのおっし
ゃっているように、メーカー出し値(店舗仕入値)が普通のゲーム機よりも高い
から、小売り店は利益を出すためには値段を引く事ができないからというのが一
番の理由でしょう。直接取引については、問屋さらに小売り店からも異常に評判
が悪いみたいです。「売れているからしかたなく取引しているが、本当は取引し
たくない。」という店が数多いようです。

>>ソフトのCMを直接露出させていること(鉄拳がそれ)
これについてはどこのメーカーもやっているように思います。

>>ソフト自体のクオリティが高いこと
これについては詳しく後述しますが、ソニーのソフト開発能力が高いわけではあ
りません。ポリゴンゲームがどこまで行けるかどうかは、サードパーティの創造
力によるもので、どうなるかはまだわからないと思います。
現に、ドゥームタイプの3D迷路シューティングが今溢れています。
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今は勢いの有るソニーもどうなるかわかりませんよ。
例えば、5年後プレイステーションの性能がもはや時代遅れになったとしたら。
もうハードの性能に頼ったソフトが時代遅れになったとしたら。
ナムコが自分のハードを製作するために、ソニーと手を切ったら。
(プレイステーションからナムコソフトがなくなったら。)
どれも予想可能な事です。
「それまでに何をするか。」それがソニーの理想を試す試金石になるでしょう。

考えてみれば、SCEのソフトは全部外作でしょう。
外部の下請けに注文して作ったソフトですよね。つまりそういったソフトは下請
けが他の機種で発売すれば、他の機種でも出せてしまうわけです。
契約で縛ったとしても、内部の頭脳は自由に流れる事が可能なわけです。
今巷で人気のトップを見ても、リッジ(ナムコ)闘神伝(タカラ)極パロ(コナ
ミ)A4(アートディンク)です。
それを考えると、やはり、SCEのポテンシャル(潜在能力)は低いと言えるで
しょう。
反対にポテンシャルが高いと思われるのは、やはり任天堂とセガです。
彼らには、長い間築き上げて蓄積してきた、ゲームエンターテイメントに対する
ノウハウがあります。
内部で新しい物を創造する組織も、それを世に出す体勢もあります。
バーチャファイターがセガの中から発生したということが大切だと思うのです。

ゲームというよくわからない分野に進出した電機メーカーは、あらゆる点で、ま
ず、セガに追いつくことから始めなければならないと思っています。
やはりセガは凄いですよ。>nimnim


長くなりそうなので、ちょっとCOFFEE BREAK
............
......
...
.

スーチーパイから発展して、美少女ゲーム一般&アダルトゲームの事


前のアーティクルで話しに出ましたが、購買層の拡大の事です。
今のHゲームはターゲットやマーケットを拡大する役目は果たせません。何故か。
それは、今のアニメ調美少女ゲームの購買層と、ゲームマニア購買層の多くが重
なっているからなのです。(胸に手を当てれば、身に覚えのある方も多いでしょ
う。私もその中の一人なので。(^^;))
では、実写にすればいいか。
今短絡的にたくさん発売されている、フォトCDソフト。
これは全く期待できません。単純に考えても、TVモニタで写真を見るメリット
が見えません。本やビデオの方がずっといい。一度買った人は、すぐ中古で売り
、2度目は買わないそうです。
実写のアダルト物ゲームというのは、既存のメディアとの差別化が非常に難しい
のです。

さて、購買層の事ですが、重なっているということはどういうことか。
ようかん理論を持ち出すと、
「Hゲームが1本売れると、それ以外のジャンルのソフトが1本売れなくなる。」
ということです。
5万本売れるHソフトがたくさん出て、例えば、年間30本出たとすると、それ
だけで150万本、「ドラクエ、FF級のソフトが1本も売れなかったこと=そ
れらのソフトがその年に出なかったこと」という効果に匹敵します。
まあ、ドラクエみたいなビッグなタイトルは影響が無いですから、しわ寄せは、
「良くできているけど無名のソフト。」などに行くわけです。
そういった無名のソフトが消えていくわけです。
そうするとタイトルが縮小、ソフトのジャンルも安全傾向に移行し、市場自体が
縮小してしまうわけです。
98ゲームソフトの例がそれを証明しています。
今やまともなゲームをコンスタントに作っているのは、光栄、ファルコム、アー
トディンク、あとは外国のゲームの移植くらいですものね。

WMさんのおっしゃる、
>> 私は、「こういうソフトが出ているから、このハードはダメ」とか「この
>>ハード用には、こういうソフトは出さない」じゃなくて、「いろいろな種類
>>のソフトが出ている。でも、ちゃんと区分け表示されているから、大丈夫」
>>という世界を望んでいます。

私も究極的には、各人の自由意志で購入を決定できる世界が理想だと思います。
でも、現実を考えてみると、現段階では無理でしょう。

なぜなら、W.M.さんのように「意志の力で自分を律して、全てを理性的に判
断できる知識人」はそんなに多くないから
本能に抗して、きちんと物事を判断できる人が少ないから。
ゲームに例えてみると、お金がソフトを買う1本分しか無いときに、「乳首の出
た3DO版スーチーパイ」を買うのをぐっと我慢して、「SFC版海腹川背」を
買う勇気の有る人のなんと少ないことよ。(^_^)
(両方買えるお金を持った状況を想定してはダメですよ。広く考えると、一人の
ソフトにつぎ込めるお金は平均化されますから。)
WMさんは3DOもSFCもハードは持っていなかったですよね。条件は一緒で
すね。しかもSFCの方が安い!ゲームの内容は海腹の方が上。
(これは涙を流しながらSFC&海腹を買うWMさんが見れるかも。(^^))

さて、市場が爆発的にHソフトに移行してゆくと、前述の通り、98ソフト市場
のようになってしまう可能性が高いです。
Hソフトは、普通のソフトを駆逐する可能性が高いからです。
ソフトを作る側から見れば、絵を適当に上手に書いていれば売れる楽なソフトの
方が、システムシナリオその他全部を考えて手間暇かかるソフトを作るよりも、
儲ける上で全然効率がいいでしょう。しかも前者は確実に売れるのがわかってい
る。後者は売れるかどうか売ってみないとわからない。
乳首の出た美少女ソフトは、その第1歩になるかもしれない危険性を持っている
と思われます。
今、一応、乳首は出さないという暗黙の了解というか、チェックというかが各社
でされていますから、それ以上のソフトは出ません。
しかし、今後それがOKになったら。今度は多分ヘアの方に進むでしょうね。
「何故胸が良くて、ヘアがダメなんだ。映画や写真集ではOKじゃないか。」と。
確かに言うとおりなのですが、それがOKなのは、そのほかのジャンルも確立さ
れている成熟した業界のみです。
ゲーム業界でこれをやったら、前のアーティクルのように、上から下までの、業
界全体の雪崩現象が発生する確率が高いです。
業界自体を破壊する可能性が高いのです。
これをやったら、アタリショックになぞられて、OOOショックと名付けられる
かもしれませんね。今の所某所がその可能性をかなり秘めていますが。

まあ、今の所は、他の面では悪名高い?玩具問屋機構が、Hゲームに対してはス
トッパー役を果たしているみたいなところもあるので(18なんとか、がついて
いるソフトは取り扱わない所がほとんど。)、パソコンほど劇的に変化すること
はないかもしれません。ただ、販路が変わって、玩具以外の例えば量販店みたい
な所がメインになってくると話しは変わってくるかもしれませんね。

私は全部禁止論者ではないです。
レーティングをきちんとして、その人達に売ると言うのであれば、それはしかた
ないかなと思っています。
ただ、そういったゲームは基本的には裏道で、それが表面に出てくるような事が
あってはいけませんね。きちんと管理しないとダメだと思っています。

Hゲームは例えて言うなら、「火中の栗」ですね。
おいしいけれど火傷する。そのうえ焼けているのでそれっきり。
セガの前には、火の中で焼けている直径20cmの巨大な栗が1個と直径3cm
の普通の生栗1個が置かれているのです。
どっちを選択するか? どちらか1個しか選べない。
焼けた栗をその場で食べるも、生栗を土に植えて、木になり、たくさんの実がな
るのを待つも、自由というところです。
セガはまだ飢えてはいないのだから、私は後者の方がいいと思います。


尻切れですが、どうも長い文章につきあってくれた方々どうもありがとうござい
ました。

                            MAP1414 ( Bago )

PS もう少し暇があったら、今度は雑誌社について書きたいと思います。
雑誌社はソフト作る側からすると、非常に不満足な存在なので。