#74 Article 1640 Posted at 1993/12/11 01:55:05 by ムーンシャイナー (MAP3445) [YUMEMI]

Subject: 突然評論「夢見館の物語」

スレッド関係
現在 #74/1640 — 「突然評論「夢見館の物語」」 1993/12/11 01:55:05 · ムーンシャイナー · MAP3445
     返信先 #74/1662 — 「Re: 突然評論「夢見館の物語」 /1640」 1993/12/14 02:09:22 · W.M. · MAP009
ポリアンナさんに「夢見館の物語」(の初めほう)、見せてもらいました(読売 新聞の 12/12の日曜版のゲーム紹介の記事でも、水玉雪之丞さんがこのゲー ムを取り上げていました) 視点の移り方といい、カット割りなしの動画といい、ささやくように呼び かける声といい、まさに IBM-PC用ゲーム「The 7th Guest」を連想させます (きっと、製作側はこれを意識して作ったのでしょうね)。 でも、「The 7th Guest」と大きく違う…
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一応「ヴァーチャルシネマ」と銘打たれているが、やってみるとラジオドラマに映像
をつけたような様な印象を受ける。音の演出が秀逸で、声優さんの演技も演劇的だから
だろう。とはいえ映像のほうのクオリティも高く、プレイヤーが何か行動する度に主人
公の視点でアニメーション(秒間4枚くらいか?)する。そういう訳でAV関係は充実
している。

 ゲームシステムは究極まで簡略化されている。「取る」とか「調べる」などADVで
お馴染みのコマンド群は一切無い。アイテム使用時のみボタンを使用するが、殆ど全て
の行動を十字キーのみで行う。例えば本棚を調べたい時は、本棚に向けて↑キーを押せ
ば本棚がズームされて主人公によって調べられる。

 とにかく斬新かつ画期的で驚くべき作品であり、その方向性も正しいとしか思えず、
私も昔のロックンロール評論家のように「私はゲームの未来を見た。その名は『夢見館
の物語』」と言いたいのだが、問題点も無くはない。

 まず、最初に操作してみて「あっ、これは期待してたのと違うな」と思ったのが移動
方法である。完全に360度どこにでも移動できる訳ではなく、実際にはポイントから
ポイントへの移動であり、方向転換である。これでは自由度が低いし、移動中はプレイ
ヤーが待ちの状態になってしまう(これはまだ些細なことだが)。ADVゲームとして
言うと仕掛けが少なく、3-4時間で終わってしまう。ストーリーも中盤盛りあがりを
見せるものの、その後は殆どぶつ切れと言っていい。これでは作品として成立し切って
いるとは言いがたい。

 まあまあ楽しめるものの、全体的に見て、まだ過渡期の作品。未来のゲームを覗いて
みたいという人にのみ、お薦め。

							   ムーンシャイナー
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