#74 Article 1640 Posted at 1993/12/11 01:55:05 by ムーンシャイナー (MAP3445) [YUMEMI]
Subject: 突然評論「夢見館の物語」
一応「ヴァーチャルシネマ」と銘打たれているが、やってみるとラジオドラマに映像 をつけたような様な印象を受ける。音の演出が秀逸で、声優さんの演技も演劇的だから だろう。とはいえ映像のほうのクオリティも高く、プレイヤーが何か行動する度に主人 公の視点でアニメーション(秒間4枚くらいか?)する。そういう訳でAV関係は充実 している。 ゲームシステムは究極まで簡略化されている。「取る」とか「調べる」などADVで お馴染みのコマンド群は一切無い。アイテム使用時のみボタンを使用するが、殆ど全て の行動を十字キーのみで行う。例えば本棚を調べたい時は、本棚に向けて↑キーを押せ ば本棚がズームされて主人公によって調べられる。 とにかく斬新かつ画期的で驚くべき作品であり、その方向性も正しいとしか思えず、 私も昔のロックンロール評論家のように「私はゲームの未来を見た。その名は『夢見館 の物語』」と言いたいのだが、問題点も無くはない。 まず、最初に操作してみて「あっ、これは期待してたのと違うな」と思ったのが移動 方法である。完全に360度どこにでも移動できる訳ではなく、実際にはポイントから ポイントへの移動であり、方向転換である。これでは自由度が低いし、移動中はプレイ ヤーが待ちの状態になってしまう(これはまだ些細なことだが)。ADVゲームとして 言うと仕掛けが少なく、3-4時間で終わってしまう。ストーリーも中盤盛りあがりを 見せるものの、その後は殆どぶつ切れと言っていい。これでは作品として成立し切って いるとは言いがたい。 まあまあ楽しめるものの、全体的に見て、まだ過渡期の作品。未来のゲームを覗いて みたいという人にのみ、お薦め。 ムーンシャイナー ^