#148 Article 4220 Posted at 1994/04/15 05:15:42 by ぎぃ (MAP2825) [URARA]
Subject: Re: チャチャ小説「うらら学園潜入記」 /4182
前回のあらすじ うらら学園に見事潜入した俺は、バナナ組教室の天井裏まで来ておきながら、 お鈴ちゃんの刃により重傷を負ってしまった。仕方なくその場に監視カメラを 仕掛けるに留めてそこから撤退したのだが、帰り道で出血多量のため意識を失っ てしまった。 眼が覚めた俺は、何とセラヴィ先生の(=チャチャの)家にいた!! では本編いきまぁす 「・・・と、言うわけで、 森の中で倒れていたあなたをチャチャが家まで運んできたんですよ。」 「全身傷だらけでボロボロだったのよ」 ・・確かに太股の刀傷以外にもあっちこっちに擦り傷や打撲がある。 どういう運び方をされたんだ俺は?・・まぁともかく礼を言わねば。 「お礼ならあの子に言ってください。 今までずっとあなたの看病をしていたんですから」 「責任感じてたみたいね」 責任?ああ、全身の傷のことか(^_^;)確かにまだ痛いなぁ。 がっしゃぁ~ん 遠くで何か割れる音がした。 「せんせぇ~、お皿落としちゃったぁ~」 「おやおや。ちょっと失礼」 セラヴィが出ていってしばらくしてチャチャが入ってきた。 「もう大丈夫?おじちゃん」 お、おじちゃん・・・シクシク・・・まぁ仕方ないか。 改めて俺はこんな見ず知らずの人間を助けてくれたチャチャにお礼を言った。 チャチャは えへへ・・と照れながらも 「セラヴィ先生がね、困ってる人がいたら助けてあげなさいって、 いつも言ってるもん」 そう言ってにこっと微笑んだ。 その微笑みは俺の心に深々と、脚の傷より深く突き刺さった。 ・・・俺はこんなにも純粋で心優しい子に、何をしようとしてたんだ? 俺はなんて情けない奴なんだ・・・・・・・ 「ど、どうしたの?まだどこか痛いの?」 おっと、余計な心配をかけちゃいけないな。俺は落ち込む心を奮い立たせ、 精一杯の笑顔を作って、そしてもう一度チャチャに ありがとう と言った。 その瞬間、何だか本当に生まれ変わったような気分になった。きっと今の俺は、 とても晴れ晴れとした顔をしてるんだろうな。鏡で見てみたいぜ(^_^;) それに応えるが如くチャチャも安心したような笑顔を見せた。 「動けるようでしたら、夕食を御一緒しませんか?」 セラヴィ先生に誘われるまま、俺はまだ足を引きずりながらもチャチャ達と一緒の テーブルについた。 簡素だが手間と心のこもった食事。学校であったことを楽しげに話すチャチャ。 それをにこにこしながら聞いているセラヴィ先生。ああ・・暖かい・・・・・ これが幸せって奴なんだなぁ・・ 「でね、お鈴ちゃんが、天井裏に絶対何かいるって言ったの」 ぎく いつの間にかチャチャの話題は"あの"件に移っていた。まずいぞこりゃ・・・ 「・・・・・・・・・そしたら、魔法を失敗しちゃって・・」 「まさか、天井を吹き飛ばしてしまったんじゃないでしょうね」 「な、何で知ってるの?」 「・・・通りすがりの大工さんに聞きました」 「そうそう、通りすがりの大工さんがあっという間にお屋根を直してくれたのよ。 でね、やっこちゃんったらね」 「話題を逸らそうとしてもだめよチャチャ」 「あ゛うぅ・・ごめんなさい~」 そこから後の話は俺の耳には入ってなかった。 天井が吹き飛んだ?・・・監視カメラも・・俺の苦労は何だったんだ・・・ 死ぬような思いまでして・・・(そのおかげで結果として今ここにこうしていられる なんてことは俺の頭には浮かばなかった)・・・・ゆ・る・さ・ん!!!!!! 待てよ。今俺はどこにいる?チャチャと同じ屋根の下にいるんだぜ。これを絶好の チャンスと言わずして何というんだ? 先程の反省と後悔はどこへ行ってしまったの だろう。俺の頭は再びBlackな思考に満たされ、表面上はにこやかに師弟の会話を聞き ながら、心の中でニヤリと笑った。 まずは、夜を待つのだ。 おっと、続いてしまった。次が完結編です。 MAP2825 ぎぃ