#148 Article 3328 Posted at 1994/03/11 15:32:03 by ゆ~さく (MAP1754) [YAKKO]

Subject: 夢見るロマンシング・やっこちゃん

スレッド関係
現在 #148/3328 — 「夢見るロマンシング・やっこちゃん」 1994/03/11 15:32:03 · ゆ~さく · MAP1754
     返信先 #148/3361 — 「Re: 夢見るロマンシング・やっこちゃん /3328」 1994/03/12 14:28:08 · 羊田中 · MAP2847
>「まったく、ほっておくとすぐ一人でカッコつけようとするんだから…これに >懲りたら、自分は何でも出来るんだ、一番エラいんだって考えを改める事ね」 >「ひゅー。かっこいいですよ、どろしーちゃん…」 >セラヴィが血の滲んだ頬を、無理に歪ませて微笑みます。 >「やっぱりあたしが付いて居ないとダメなのよね。ちょっとは見直した?」 >「これで髪の毛が明るいブロンドだったら言うことないんですが…」 >「バカね。さあ、この仕事、やってしまわなくちゃ…
     返信先 #148/3385 — 「Re: 夢見るロマンシング・やっこちゃん /3328」 1994/03/13 05:35:44 · みっく☆ · MAP4329
ゆ~さくさん、最高!すごいですっ。 ☆》この時、実はセラヴィは、チャチャの出生と魔法の国の ☆》将来に関する重大な事件を収拾するために緊急で出かけて戦っていたのでした。 うーむそうか、そうだったのか。これからの展開を暗示するよーだ。 ☆》ではやっこちゃんの所に居るセラヴィは何なのかというと…。 ☆》実は空気注入式インスタント身代わりホムンクルスなのでした。 ・・・・・・ ☆》乙女の夢が現実の物となって、瞳に満天の星を浮かべるやっこちゃん…
     返信先 #148/3434 — 「Re: 夢見るロマンシング・やっこちゃん /3328」 1994/03/14 06:57:30 · 聖 雅人 · MAP4296
Art 3328 > 良かったら、↓ワタシからの追加ストーリーを楽しんで下さいぃぃ。 いやぁ、良いですよぉ(^_^)。 流石であります>ゆ~さくさん ま、それはいーとして、 > きょ、きょうは60点も取ったテストが返って来てるんだもん、 チャチャ・・・「60点も」って・・・喜ぶような点数か(笑)!?普段の成績の すさまじさが伺えるようです。 > 帰ったら先生に褒めてもらうんだから!」 でもこの辺がとっても可愛い(^_^)。 >ポツン、ポ…
     返信先 #148/3634 — 「Re: 夢見るロマンシング・やっこちゃん /3328」 1994/03/21 00:33:35 · PAZ · MAP2562
ゆ~さくさん、いいですぅ。燃えますぅ。 「おマセなやっこを許して下さい……」 あぁ、おマセなやっこ・・・おマセなやっこ・・・おマセなやっこ・・・おマセなや なんだか妙にやっこちゃんらしくって、そのうえ、え~と、あの・・・ ・・・エロチシズム・・・っていうんでしょうか。。。 なんか、心に染みます。 うまく書けませんが、とっても楽しませていただきました。 今後も期待しています。 PAZ ps. 感想が遅くなって申し訳ありません。現在その辺…
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●Article 3227
>> やっこちゃんが偶然通りがかったセラヴィー先生とデートするお話とか。

	☆このネタはとっても面白いので、ベース立ててみました。☆

●Article 3304
>  し「お前、意味知ってて言ってるのか?」
>  り「ばかにすんな!おれが知ってるわけないだろ。」
>  し ガクッ
>  し「でも、のぞきに行くんですね・・・」
>  チ「なんか言った?」
>  し「べ、べつになにも・・・さあ尾行再開しなきゃ。ははは」ドキドキ

こーゆー↑ お約束ギャグが「チャチャ」らしくってとっても良かったでっす(^_^)!

	良かったら、↓ワタシからの追加ストーリーを楽しんで下さいぃぃ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
愛する先生とやっこちゃんの熱いムードを覗き見たチャチャ。
精神的ダメージを受けながらも、務めて平静を装います。
ギクシャク歩くチャチャに、
「チャチャさぁん、その歩き方、右手と右足が同時に出てますよお」
「そ、そう? そんな事ないわ。あ、あ、あたし早く帰らなくちゃ。
 きょ、きょうは60点も取ったテストが返って来てるんだもん、
 帰ったら先生に褒めてもらうんだから!」
「チャチャ、お前…そのほうき、逆向きに乗ってるぞ」
「きゃ~~~~~」
逆向きに乗ったほうきで、螺旋状にぶっ飛んでいくチャチャ。
なんとか家まで辿り着きます。心配してついてきたリーヤとしぃねちゃんに
「大丈夫だから」と言って帰ってもらい、後ろ手にドアを閉めるチャチャ。
主人が留守の家は冷たく冷えきっており、チャチャはポツンと一人きり。

「せ、先生、すぐに帰ってくるわ! そうだ、たまには あたしがご飯作って
 びっくりさせてやるんだ!」
たどたどしい手つきで料理を始めるチャチャ。

しかし、辺りがすっかり暗くなっても先生は帰ってきません。
「何か理由があるんだわ。先生、きっとお腹をすかせて帰ってくる。
 こんな時は弟子のあたしがしっかりしなくちゃ」

夜遅くになっても帰ってこないセラヴィ。

寒い台所、テーブルの上には下手くそな料理がすっかり冷えて固くなっています。
鍋の保温のために小さな火を入れてあったかまども、台所にあった薪はすべて
使い切って消えてしまってからしばらくの時間が経っていました。
チャチャは鍋の蓋をあけ、
「スープ………冷めちゃった………………………」
そのままの格好で、しばらく動かないチャチャ。肩が震えています。

ポツン、ポツン、と2、3滴、そしてぱたぱたと かまどの上に落ちる涙。

(おおッ、おおッッ!! いいぞ! もっと泣け~~~~~~\(^o^)/)

							   オイオイ(^_^;)
この時、実はセラヴィは、チャチャの出生と魔法の国の
将来に関する重大な事件を収拾するために緊急で出かけて戦っていたのでした。
暗闇の中、魔王の差し向けたスパイの魔物を必死で撃退しているセラヴィ。

しかし、チャチャも、やっこちゃんもそんな事は知りません。

ではやっこちゃんの所に居るセラヴィは何なのかというと…。

実は空気注入式インスタント身代わりホムンクルスなのでした。

一刻を争う緊急で出かけたセラヴィ、一晩くらいはこれで大丈夫だろうと
置いていったのですが、ホムンクルスははっきり言ってバカ。
夕飯の材料をフラフラ買いに出かけた町で強引にやっこちゃんに誘われて、
優柔不断で物事を判断出来ない人造生物の悲しさ、後を付いていき、ついでに
やっこ印の特製ロイヤルスーパー惚れ薬ゴールドまで飲まされてしまいます。

チャチャが覗き見たのは、そんな光景だったのでした。…そして今、
偽物セラヴィとやっこちゃんはチャチャが見た時以上にアツアツです。

「愛していますよ。貴方だけです、やっこちゃん」
セラヴィの腕の中で茹でダコみたいに真っ赤になって、
頭のあちこちからしゅうしゅう蒸気をあげているやっこちゃん。
「セ…セラヴィさまぁぁ……(ため息)」
「今日は二人だけの素敵な夜にしましょうね。
 そうだ、まずはフルコースのディナーをどうですか?」
「まあ…」
乙女の夢が現実の物となって、瞳に満天の星を浮かべるやっこちゃん。瞳の中に
収まり切れない星が溢れて、ちんじゃらちんじゃらと音を立ててこぼれ落ちます。
「いでよ、魔法帝国ホテルの最高のフルコース!」
しかしホムンクルスには、一晩に必要最低限の魔力しか与えられていません。
出てきたのはサバのみそ煮の缶詰め1個きり。
「不景気だとは聞いていたけど…最近のフルコースってのはコレだけなの…!?」
一瞬引きつったやっこちゃんですが、セラヴィと一つの缶詰めを二人でつつく
段に至っては、再び乙女の夢無制限開放モードに移ります。
「ああ、あたしは今、セラヴィさまと一つのサバ缶をつついているんだわ!」
サバの骨を頬っぺたに付けてニッコリ微笑むセラヴィに、
やっこちゃんのハートは果てしもなく舞い上がっていきます。

でも夜遅くになって寝る時間になっても、セラヴィは帰ろうとしません。
「あ…あのセラヴィ様、今日はもう帰らないと…チャチャも心配してますよ…」
「チャチャ? 誰ですかそれは? 二人きりの夜に不粋な事は言わないで、さあ…」
肩に腕を回すセラヴィから逃れて、
「あ、あたしお風呂に入らなくちゃ!」
と風呂場に逃げ込むやっこちゃん。
しかし偽物セラヴィは、タオル1枚を腰に巻いた姿で、風呂場にまで入ってきて
しまいます。
「きゃ~~~~~!!」
「愛しあう二人に、恥じらいなどいらないはずです。どうしました? 僕の事を
 愛しているんじゃなかったんですか?」
「ええ、ええっ、はいッ、ヒッ、で、でも、ヒエッ!」
逃げ場の無いやっこちゃんは無防備なお風呂の中で一瞬観念しかかりますが、
タオルで隠した下の、自分の身体…胸も小さな、無発育な身体に気が付くと、
「や、やっぱりダメ~~~~ッ! バカバカ、あっちへいって~~~~ッ!!」
死にそうなほど真っ赤になって、お湯をぶっかけてセラヴィを風呂場から追い出してしまいます。
自意識が人一倍豊富なやっこちゃん(笑)のこと、無理も無いですね。

しかしおバカなホムンクルスに、そんなやっこちゃんのコンプレックスや
恥じらいを思いやるデリカシーなんて有りません。

ついにやっこちゃんの寝ているベッドの中にまで入って来てしまいます。

「おわ~~~~~~~~~~~~~ッ!!」
「さあ怖がらないで、力を抜いて……僕に任せていればいいんですよ?」
ニッコリと笑う愛しいセラヴィに、ついにやっこちゃんはクラクラとなって、
「お父さんお母さんおじいちゃん、おマセなやっこを許して下さい……
 やっこは今、女になります…」
ホムンクルスの抱擁に、身をまかせてしまいます。
「セ………セラヴィさまあぁ~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!」
興奮の余り、セラヴィを力の限り抱きしめるやっこちゃん。

ぽん。ぷしゅるるるるるるるるるるるるるる。

何とも情けない効果音を残して、セラヴィはしぼんでしまいました。
「あら…」
しぼんだ風船のようなビニール人形を抱えて目が点になるやっこちゃん。


ちょうどその頃、本物セラヴィは苦戦していました。
身体中のあちこちに血が滲んで、足元もふらついています。攻撃が来ます。
足元に激しい炎と爆煙が上がり、ついに倒れ、追い詰められてしまうセラヴィ。
「く…」
そんなセラヴィに抜く手を見せぬ攻撃の波が襲いかかります。と、その時。
大地震のような轟音と共に見覚えの有るドラゴンが現れ、攻撃を弾き返し、
炎を吐き出して応戦を始めました。誰かの召喚魔法です。
「まったく、ほっておくとすぐ一人でカッコつけようとするんだから…これに
 懲りたら、自分は何でも出来るんだ、一番エラいんだって考えを改める事ね」
「ひゅー。かっこいいですよ、どろしーちゃん…」
セラヴィが血の滲んだ頬を、無理に歪ませて微笑みます。
「やっぱりあたしが付いて居ないとダメなのよね。ちょっとは見直した?」
「これで髪の毛が明るいブロンドだったら言うことないんですが…」
「バカね。さあ、この仕事、やってしまわなくちゃならないんでしょ?」

2人が魔法の力を合わせると、そのパワーは2倍にも3倍にもなりました。

(うああああああ!セラヴィが、セラヴィがかっこよくなってしまったあ!!
 ウソや!ウソやゆうてくれ(笑)!)

深夜、チャチャが気が付くと、傍らにセラヴィが泥だらけで立っていました。
服のあちこちが破れ、何ヵ所かは真っ赤に濡れています。
「せ、先生!!」
「済みませんでしたね、チャチャ…心配かけました……料理を作って待っていて
 くれたんですか………どうも、ありがとう」
セラヴィは優しくチャチャの頭をなでてくれました。
それだけで、もう、この師弟の間には言葉は要りませんでした。
やっぱり何か大変な事情があったんだ。
先生はあたしを嫌いになったんじゃなかったんだ…。
「でも…今日は疲れました。私はもう寝ます。料理は、明日もらいますね…」
「はい」
安心に目を潤ませたチャチャは、セラヴィに肩を貸して、
一緒に寝室まで連れていきました。

次の朝。うらら学園に登校していく生徒の群れの中。

「ほっほっほ~~~お気の毒だったわねチャチャ~~~夕べはセラヴィ先生が
 帰らなくって寂しかったでしょ~~~~~!」
「え………? 先生、ちゃんと家にいるよ………?」
「強がってもダメ。セラヴィ先生ったら恥ずかしがり屋さんで、抱きしめると
 すぐふにゃふにゃのヨレヨレになっちゃうんだから。そのたんびに空気を
 入れるの、大変だったのよ。よく美人が男を骨抜きにするっていうけど、
 あれって本当だったのね~~~!」
キョトンとしているチャチャの肩をやっこちゃんはポンポンと叩き、
「これもあたしに魅力があり過ぎるせい、悪く思わないで早く新しい師匠を
 探してね。あたしは今夜もセラヴィ先生と………キャッ!」
恥ずかしがってクネクネ舞い踊るやっこちゃん。
チャチャとリーヤ達は、そんなやっこちゃんを呆然と見守るだけでした。

やっこちゃんの家の物干し台には、その頃空気を抜かれて洗濯された
ホムンクルスが吊るされて、ぱたぱたと風にひるがえっているのでした。

			-おわり-			ゆ~さく!