#148 Article 13984 Posted at 1994/12/02 10:39:25 by サメくん (MAP5059) [B.CHACHA]
Subject: Re:*4 私を忘れないでよね /12722 ... /12669 /6715
『聖なる光のもとに』 --チャチャ VS B.チャチャ 宿命の対決-- その8 ・・・ここはどこ・・・? チャチャは、明るい星々が乱舞する不思議な空間に浮いていた。 ・・・きれい・・・ 色とりどりの星達がまるで蛍のように舞い踊り、チャチャのまわりを明るく優しく照 らしていく。 ・・・温かいな・・・ ここを満たす柔らかな空気は、そっとそっとチャチャを包みこみ撫でてくれる。 ・・・おかあさんに抱かれているみたい・・・ そう思ったとき、ふとチャチャは悲しくなった。心の奥がかすかにうずく。 ・・・おかあさんもおとうさんも、そしておじいちゃんも、みんな悪い大魔王に石に 変えられちゃった。助けられるのは私だけ、私が頑張らなきゃいけないのに・・・ 涙があふれた。 うつむいた頬を次から次へと流れ落ちる涙が、水色の星になって宙に舞う。 ・・・リーヤ、しいねちゃん、ピー助・・・ 私が悪いの。 私が弱いから、私が何もできないから、みんなを傷つけてしまった。 チャチャの心を写すかのように、あたりの光もぼんやりと暗くなってくる。 「・・・貴方はまだ、負けてない・・・」 不思議な声がチャチャを呼んだ。 ふと、顔を上げる彼女の涙を、そっと拭ってくれる白い指。 金の繊毛に彩られた優しき笑顔が、そこにあった。 亜麻色の瞳も、白い頬のふくらみも、みな見覚えがある。 それは・・・私。 マジカルプリンセスの時のチャチャ。 「・・・幼き我よ。貴方の心は、まだ負けてないわ・・・」 「わーっはっは! 死ね死ねしねーーぇ!! リィィヤァァァ!!」 バイオレンス・リーヤが、とどめとばかりにその手のリーヤを高々と振りかぶった。 足先をつかんだリーヤの上体を、力まかせに固い地面に叩きつけるつもりなのだ。 せっかく両手がフリーになっても、すでにリーヤの体に反撃する力は残っていない。 (・・・死ぬのかな? オレ・・・) 朦朧とする視界の片隅に、氷柱に封じられたチャチャの姿がよぎる。 (ごめん、チャチャ・・・だめだよ、もう・・・オレ) リーヤの頬を、涙が一筋つたう。 リーヤの頭の中を、走馬灯のように今までの思い出がよぎっていく。 チャチャと過ごした楽しい日々、怒ると怖いけど本当は優しいじいちゃん。 陰険で変態だけど、いつでもおいしいものを食わせてくれたセラヴィに、いっつも人 の事を犬よばわりする、性格の悪いしいねちゃん。 流れる涙が、右手にはめた聖なる腕輪にかかる。 と、突然、腕輪が金色に輝き始めた。 (あきらめるんじゃない・・・!) 遠くで男の人の声がする。 力強く励ますその声には、不思議に聞き覚えがあるような気がした。 (・・・勇気をふりしぼれ! ここで負けていいのか!? 大好きな人を守れなくて、 それでいいのか!!) 「!」 (リーヤくーん! リーヤくーん!!) (リーヤ! しいねちゃん!!) リーヤの耳に、マリンやどろしー達の悲鳴が届いた。 かっと目を見開く。 その8終わり、サメくん