#148 Article 13251 Posted at 1994/11/15 19:35:54 by .*わぴ (MAP3233) [NOVEL.ORG]
Subject: Re: チャチャ第1部終了へ向けて /12983
どのくらいの日がたっただろうか。チャチャも元気になったころ、大
魔王からの手紙がチャチャのもとへ届けられた。
「う゛っ、よ、読めない・・・」
大魔王の妙な癖の字のせいでチャチャには読めなかった。
「セラヴィー先生、これ読めないのぉ」
「貸してごらんなさい。・・・、おやおや、大変なことになりましたよ、
チャチャ。大魔王がとうとう戦いを挑んできました。もし、大魔王の
もとへこないと石にされた王様と王妃様の像を粉々に壊してしまうそ
うです」
「そんなのイヤーっ。わたし、お父さんとお母さんを助けなきゃ」
「でも、チャチャ。今度変身すると大変なことになるかもしれませんよ」
「でも、でも、おとうさんとおかあさんが粉々にされるよりはいいの」
「そうですか、チャチャ。決心は堅そうですね。では、リーヤくんとし
いねちゃんを呼んできましょうか。チャチャは支度をしていてくださ
いね」
「はいっ」
セラヴィーはリーヤとしいねちゃんを呼びに出て行った。
「チャチャっ!」
「ど、どろしーちゃん!? 痛い、痛いよー」
しいねちゃんと一緒にきたどろしーは、家に入るとすぐチャチャを抱
き締めた。
「チャチャ・・・、まだ小さいのに・・・。でも、チャチャ。頑張るの
よ。あなたならきっと、きっと大魔王を倒せるわ」
「そうです、チャチャさん。ぼくがいます」
「オレもいるぞ。大丈夫だって。マジカルプリンセスになれば大魔王な
んてイチコロだぜ」
「うん、ありがとう。それじゃリーヤ、しいねちゃん。行こう!」
3人は元気よく飛び出して行った。
大魔王の城へ向かう途中、しいねちゃんはずっと黙り込んでいた。
「しいねちゃん、さっきからずっと黙ってるけどどうしたの?」
「えっ・・・、あ、あぁ。チャチャさん、マジカルプリンセスになって
も大丈夫なんですか? またこの間みたいに倒れたりは・・・」
「うん、きっとそうなると思う・・・」
「じゃあ、なぜ大魔王との戦いに?」
「お父さんとお母さんを助けなきゃいけないもん。大魔王が、戦いに来
ないとお父さんとお母さんの石像を壊しちゃうって・・・。そんなの
イヤだもん」
「チャチャさん・・・。わかりました、ぼく、チャチャさんのために全
力を尽くします。実は、チャチャさんが休んでる間、修行してたんで
す。魔法力も前よりレベルアップしたんですよ」
「しいねちゃん、すごーい。ありがとう、ありがとうね」
「リーヤっく~ん、キミは何をしてたのかなぁ?」
「お、オレは・・・」
「何もしてなかったってことはないよね~、リーヤく~ん?」
「オレは・・・、ちゃんと飯を食って体力をつけてたぞ」
チャチャとしいねちゃんはこけてしまった。
「リーヤぁ、それじゃいつもとかわらないじゃないかぁ」
「へんっ、オレの自慢は体力だ。『花が減っては戦はできぬ』って言う
じゃないか」
「それを言うなら『腹がへっては戦はできぬ』だ。まったく、バカ犬
はぁ」
「まあまあ、ふたりともそのくらいにして。ふたりとも、わたしのため
にありがとう。がんばらなくちゃねっ」
「はいっ」
「おおぅっ」
意気揚々と 3人は大魔王のいる城へ向かって行った。
つづく
赤ずきんわぴ