#84 Article 624 Posted at 1991/03/17 15:22:23 by MEMOLE (MAP1917) [STORY]
Subject: Re:*42 夜の少年少女世界名作連続ドラマ「小公女ヒラリー」(笑) /589 ............ /147 /146
☆ 夜の少年少女世界名作連続ドラマ ☆ 「小公女ヒラリー」 (第45回)「セオ・ボールド院長の後悔」 そのころ、クレア学院では、院長先生が、ヒラリーの行方を捜していました。 ヒラリーが、もしまた学院を脱走したとしたら、今度こそ本当にクレア学院の 悪い噂が広まってしまうでしょう。 院長先生は、キャサリンを締めあげて、ヒラリーの行き先を、吐き出させよう としました。キャサリンは、必死に抵抗しましたが、ついに拷問に耐え切れず 、ヒラリーが隣の家に行った事を、喋ってしまうのでした。 「やっぱり!・・・ずうずうしく、お隣に押しかけて、あることないこと並べ 立てて、同情を買おうという魂胆ね!・・・あのヒラリーなら、やりそうな 事です!・・・こんな勝手放題を、許して置くことは出来ませんっ!!私が 行って、引きずり戻して来ます!!」 院長先生が、隣のお屋敷へ行くと応接室へと通されました。しかし、ヒラリー の姿は、どこにも見あたりません。院長先生は、とりあえず御主人に挨拶をし てから、ヒラリーの行方を聞き出そうと考えました。 「はじめまして・・・。私、隣の女子学院を経営致しております・・・セオ・ ボールドと申す者でございます。」 「・・・ペンデルトンです。それからこちらは・・・フィリップ君。私の顧問 弁護士です。・・・実は今、フィリップ君を、私の代理人として、そちらに 伺わせようと思っていた所でしてな・・・。」 「べ、弁護士!?・・・ほっほっほっ、まさかあの子が、私共のいない間に口 走った事を、お信じになられた訳では、ありませんでございますわね・・? 前々からあの子は、ひどく空想癖がございましてね・・・。私共もほとほと 手を焼いている生徒なんでございますよ・・・。 ・・・そりゃあ、勿論、こちらへ勝手に押しかけた失礼は、私が代わってお 詫び申し上げるつもりですが・・・。なにも、弁護士まで・・・。」 「失礼だが・・・あの子と言われるのは、ひょっとすると・・・?」 「勿論、ヒラリーですわ!!ヒラリー・ウェントワース・・・。こちらに入り 込んだのを、知っている人間がいるんでございます。」 「ふぅーむ・・・フィリップ君!・・・どうやらこの御婦人はおかしな勘違い をされている様だ。冗談などでは無い事を、説明してやってくれたまえ。」 「では、ご説明致しましょう。・・・まず第一に、あなたが迎えに見えられた ヒラリー・ウェントワースさんは、もうそちらには戻らぬ事になった・・・ という事です。」 「なんですって!!ヒラリーにとって住む家は、私共の所より他にないはずで ございますが!!」 「いや!!あなたが家と呼んでおられる、あの屋根裏には戻りません。これか らは、このペンデルトンさんのお屋敷が、彼女の家になるのです。」 「な、なんということを・・・。」 「・・・実は、亡くなられたヒラリーさんの父君、ラルフ・ウェントワース氏 は、さる公国の皇太子という御身分でしてね・・・。ある事情でインドに身 を隠していたのですが・・・それが、かえって、あの忌まわしい暗殺団の手 によって命を落とす結果になってしまったのです・・・。 ・・・勿論、公には病死という事で、処理ぜざるをえませんでしたが、問題 は次の継承者の事です。ラルフ・ウェントワース公には、一人娘が居りまし てね・・・。もし、その子が生きていれば、16歳になられた時点で、正当 な継承者として、ウェントワース家を引き継ぐ事になられる訳です・・・。 そして、ペンデルトン伯爵は、その後見人として、これまで行方不明だった 彼女を、必死に捜して来たのです。」 「で、では・・・ヒラリーは、本物の・・・プ、プリンセス・・・?」 「・・・そのとおりですな・・・。」 院長先生はあまりの驚きに、意識がどこかへ飛んでいってしまった様でした。 「わ、私共は・・・お父さまを亡くされたヒラリーさんを・・・精いっぱい、 お世話して参りましたわ・・・ヒ、ヒラリーさんも、その恩は心得ているは ずですわ・・・!!」 「でしょうかな? それは、あとで姫さまが、お決めになられる事でしょう」 「うっ、うっうっ・・・わ、私が馬鹿だったのよぉーっ!!」 院長先生は、ひどいショックを受けた事で、腰が抜けてしまいました。そして やっとの思いで、クレア学院までたどり着くと、そのまま寝込んでしまったの です。・・・ついに院長先生にも、天罰が下ったのでした。 ああああっ!!やっぱり、ヒラリーは、ただ者ではありませんでした。(笑) ・・・そして次回は、感動の最終回です。長い間、ご愛読いただきましたこの 物語も、いよいよ明日で終わります。ヒラリーは、きっと、しあわせになる事 でしょう・・・。これで、私も、この呪縛から解放されると思うと、たいへん 嬉しいです。(笑) それでは、よいこのみんなぁ!!このつづきは、またあしたね!! 本当に長かった・・・(笑) 朗読 MAP1917 MEMOLE