#75 Article 526 Posted at 1995/01/30 14:41:41 by WAK (MAP5274) [HOLMES]
Subject: Re:*5 エリソン夫人とハドソン夫人 /525 ... /521 /517
話が著作権方面になってきたので、その方面についてFOLLOWします。 Art 524 灰原達之 さん > コナンドイルの著作権は既に消滅してるはずだから、あとは人格権の問題 >だと思いますが、時代を考えると、孫も生きているかどうか微妙なところだ >し、どこかの団体が管理しているのでしょうか? 著作者人格権は、財産権同様の著作権と違い、消滅することはありません。 また、他人への譲渡は出来ません。著作者の死後は、遺族か、著作者が遺言 で指定した者が守ります。それら関係者が亡くなった場合には、罰則が守りま す。 Art 525 お~いしいよ さん >えっと、「名探偵ホームズ」が劇場公開されたのはいつだったか忘れてしま >いましたが、少なくとも、そのときには著作権がまだ生きていました(日本 >では)。 > 日本で、ドイルの著作権が消滅(有効期限切れ)となったのは、1990 >年のことです。詳しいことは分かりませんが、確か戦争などの関係で、本来 >ならば没後50年で無効となる著作権が、日本にだけはドイル没後60年ま >で生きていたということです。 ドイルがいつ死んだのかわかりませんが(こらこら)、没後50年の保護期間は1 970(昭45)年に現行の著作権法が公布・施行された後で、それ以前は旧著作権 法に基づいて30年が、その保護期間となります。 ただし、著作権法改正作業の時点で著作権保護期間が切れるものについては 暫定的に延長措置がとられ、その結果、1932(昭7)年以降の著作物は保護期間が 50年となっています。 海外の作品であっても、日英ともにベルヌ条約によって内国民待遇が適用さ れますので(日英ともにベルヌ条約加盟国)、日本で刊行されるものについては 日本人同様、日本の著作権法が適用されます。 戦争云々については講和条約で定められており、日本では「連合国及び連合 国民の著作物の特例に関する法律」によって保護期間が延長されています。 ドイルについて言えば、イギリスですから、1941(昭16)年12月8日から講和 条約発効の前日である1952(昭27)年4月27日までの約10年間(3794日)が戦争期 間として通常の保護期間に加算されます。 >誰が所有していたかは……おそらく親族だと >は思いますが、詳細は分かりません。 著作権は、一種の財産権のようなもので、譲渡や相続が出来ます。 ちなみに、ドイルの没年などがはっきりすれば、どこがどのように問題だっ たのか、更に詳しく論じることが出来ると思うのですが…。 なお、現在「版権」という語を使用するのは適当ではありません。著作権は 法律によって保護されるものであり、その内容もかなり複雑になっています。 「版権」という語の指し示す中味は、現在の保護対象や基準から見れば非常 にあいまいで、また、この語の法的根拠である「版権法」は、現行著作権法の 骨子でもある「旧著作権法」の制定によって1899(明32)年7月15日に廃止とな っています。 出版やキャラクター商品の現場でも「版権」が濫用され気味ですが、混乱を 避けるためにも、ある程度明確な法律用語の使用を望みたいところです。 せめて著作権と工業所有権(商標権、意匠権)の使い分けとか、ねっ。 アップするところ、間違えたかなぁ。 著作権のえらい人ではないけれど。WAK(MAP5274)