#70 Article 6006 Posted at 1997/08/20 23:18:12 by みりす (MAP6909) [PORINFANO]

Subject: Re: 読書日記です(児童文学とファンタジー中心) /6003

「青いブリンク」手塚治虫/原作 速水 彩/文 七瀬カイ/絵(学研)

	 手塚治虫原作で亡くなった直後にNHKで放映された同名のアニ
	メを子ども用に小説化したもの。アニメが先でこの本が後です。
	
	 ある児童文学作家が、自分が書いた物語に出てくる悪役グロス皇
	帝にさらわれてしまいます。作家の息子は不思議な雷獣ブリンクに
	「勇気」をもらいながら、誘拐された父を探す旅に出て、ついには
	ブリンクに頼らなくても自分の勇気を奮い起こせる強い少年になる
	までを描いた物語……

	 ……なんだけどね。いっやあ、子どもだからって馬鹿にしてると
	夜道で撲殺されたりするかもよっていいたくなるような凄い文章ざ
	んした(^^;シナリオの卜書をそのまま地の文にしたんじゃないかと
	思えるほど無味乾燥で味気ないんだなあ。
	 結末もグロス皇帝に立ち向かってゆく所で終わってしまってて尻
	切れとんぼ。もちろん、結末をハッキリさせない終わり方もテクニ
	ック次第で味なものだと思うんだけど、なんせそれまでがそれまで
	なので、単に字数制限をクリアするのにしかたなくそうしたのがみ
	えみえ(^^;文章を書いた速水綾という人は辻真先の弟子らしいんだ
	けどけど、辻真先も弟子に恵まれてそうじゃないなあ。
	 挿し絵の七瀬カイは手塚プロの人らしくて、ちゃんと手塚っぽい
	というかアニメーションのイメージを壊さない程度の絵にはなって
	るんだけど、だからって魅力的な絵とも言えず、わざわざ手塚プロ
	の人にやらす意味なんかあったんでしょーかって気も……つくづく
	手塚治虫ってスタッフにめぐまれとらんなあ。

	 ……うーん、もとのアニメも(もう一度見ないとわかんないけど)
	今いちだったかもしれず、こんなもんといえば、こんなもんなのか
	もしれないけど。テレビ番組の小説化なんて、出ることに意義があ
	って内容は二の次なのかな(それもなんだかなあ)。

みりす