#70 Article 6005 Posted at 1997/08/20 23:17:24 by みりす (MAP6909) [PORINFANO]
Subject: Re: 読書日記です(児童文学とファンタジー中心) /6003
「妖精王の月」O.R.メリング/作 井辻朱美/訳(講談社) アイルランド人の血を引いたふたりの少女は、妖精の伝説をたず ねてアイルランドを旅しますが、ある遺跡に忍び込んで野宿をして いると、少女のうちひとりがさらわれて妖精の国に連れてゆかれて しまいます。残された少女は親友を救い出すためにさまよいます。 妖精の国にさらわれるというと、同じ井辻朱美の翻訳で「吟遊詩 人トーマス」(エレン・カシュナー作 ハヤカワ文庫)ってのがあ りますが、あれはさらわれた側の物語でした。「妖精王の月」はさ らわれなかった方の少女が、いかにして妖精の国に近づいて親友を とりもどすかという話(そのあとにもうひとつ話の山があるんです けどね)。 この本の舞台は現代だし、さらわれた少女も残された少女も現代 の人間なので、「妖精にさらわれた友達を探す」というホラ話のよ うなことをしなきゃならない苦労が主人公を苦しめてて面白いかも しれません。 また、主人公を手助けしてくれる人たちも現代人なので、主人公 は単車や自動車で妖精の国へ導かれて行くんですね。このミスマッ チがなかなか素敵です。 みりす