#7 Article 705 Posted at 1989/06/09 22:04:40 by 赤間 信幸 (MAP641) [URUSEI]
Subject: Re: Re: ラム・ザ・フォーエバーについて /704 /702
えーっと、松坂牛さん、準備稿は、はっきり言って何の役にも立ちません。 準備稿を読んで「理解した」と思った場合はかなり危険です。完成版は準備稿より、 はるかに完成度が高く、また、準備稿では語られていなかった深いところまで語られて います。(まったくよくまぁあの準備稿からあんなに素晴らしいシナリオを考え、さら には絵コンテを切れたものだと感心してしまいます。) 映画が否定?されたのも無理はありません。あれは、劇場版のくせに、完成しつくさ れたうる星の姿というものを追及しているからです。実際、準備稿から映画版にする際 にカットされたシーンを考えてみて下さい。そう、作品を理解する上で重要なシーンば かりですね。しかし、良く考えてみると、これはうまい手法でもあります。 というのは、例えば、今、あなたがRMLのビデオをひっぱり出してきたとします。 デッキにビデオをセットした直後、あなたの手はスッとビデオデッキの「先送り」とい うところに延びるわけです。(少なくとも私はそんな感じ。) さて、これは何故でし ょう? 私は考えたあげく、一つの結論に達しました。 「意味のないシーンが多過ぎる!」のです。 事実、ホントにRMLやOYは無意味なシーンが多い。一回シナリオを知ってしまう と、必要のないシーンがホントに多いのです。 LTFはどうでしょうか? シナリオが理解しにくくなることを代償として、そのか わりにビデオとしての価値を高めています。 あの鬼姫伝説の老婆のシーンがLTFに組み込まれていたらどうでしょうか? あなたはそのシーンだけ早送りするんじゃありませんか? LTFは、どういうわけか、悪いシーンというのが一つもないのです。 そして、料理のシーンをカットしたのは何故でしょうか? 理由は簡単です。変わりゆくラムを画面が(言い変えればあたるの目が)追っている のです。緊張の連続の中、あの、ちょっと間の抜けたシーンを入れたらどうなるでしょ うか? 緊張した状態を一貫して貫き通すためにあのシーンをカットしたのです。 この判断は、誤っていなかったと思います。 各作品にはそれぞれ見せ場があります。OY・BD・RML・BMGはその1シーン の為に無意味に時間を潰しているというのがかなり強く感じられます。が、LTFは、 逆にすべてが見せ場と言っていいほど、計算しつくされたシナリオ・カットの中で画面 が進んでいくのです。 もう一回、じっくりとLTFを見て、深く考えてみるとまた新たな発見があるかもし れません。 MAP641 赤間