#28 Article 306 Posted at 1994/08/07 09:43:48 by giji (MAP2218) [SEMINAR]
Subject: Re: Re: セミナー「アニメーションの現場」 /305 /301
第3回目は立体物についてです。 ・石田卓也 粘土一筋ということで、「もんぴー」の撮影の様子をビデオ上映しながら 注意点などを説明してくれました。 まず、粘土は使っているうちに他の色を吸ったり汚れたりしてくるのが問題に なりますが、これはこまめにきれいにするしかないと。自重による変形は 大きなキャラクターや吊り撮影で発生しやすいのですが、この場合は中身を スタイロフォーム(と言っていた)で作り、これに粘土を貼り付けて軽く 作っているそうです。熱による変形は話ではそれほど大きくはないようですが、 石田さんの場合置き替えによる撮影が多いので、これが結果的に常時ライトに さらさずに済むことになり助かっているようです。 現在、粘土によるペインティングのような手法を研究中のようです。 ・Alison Pook 人形は針金(一部に関節も使用)を骨組みに綿などを巻きつけて作った物で 非常にオーソドックスな物だと思います。細かな表情の必要な部分には フォームラテックスを使っています。(液状の物を型に流し込んでオーブンで 半日焼くと、ふわふわのスポンジのようなゴムのような物になる) かなりリアルタッチに作ってあって、瞬きもすれば目玉も動くのが気持ち良いと いうか悪いというか。ただ、目玉に針を刺して動かすのはちょっと痛そう。(^_^;) 作品製作全体の流れの説明もありましたが、かなり早いうちに動きの細部まで決め 編集や音響の人との打ち合わせを重要視しているようでした。 また現在、新作のパイロットフィルムを持ってスポンサー探しをしているとの ことで、写真付きのかなり詳しいシナリオを作っていました。 この二人、片や単純な形の粘土、片やリアルな人形。 片やその場で動きを考え、片や事前に綿密なタイムシートを作る。 片やビデオ撮影(ベータカム)が多く、片や35mmフィルム。 片やCMの秒単位の仕事が多く、片や独立した作品が多い。 と、実に対称的な取り合わせでした。 とは言っても、撮影のやり直しが難しいのは共通していて、ビデオではこまめに 再生して見ること、フィルムではいかに早く現像を上げてチェックするかが 製作上のポイントになるようです。 「もんぴー」に50話くらいのシリーズ化の噂もあるとか。 立体物アニメは経験なし giji