#28 Article 307 Posted at 1994/08/08 06:36:03 by giji (MAP2218) [SEMINAR]
Subject: Re: Re: Re: セミナー「アニメーションの現場」 /306 /305 /301
最終回、第4回目はセルアニメについてです。 ・吉村次郎 今までは個人製作が話題の中心だったのに対し(伊藤有一を除く)、今回は 分業体制による製作ということで、各部署で作られた素材を正しく統合する ためのものとして、タップとフレームによる位置合わせの重要性を話の最初に していました。 1コマ内での位置合わせができなければブレた絵になりますし、時間軸上で 合わなければ絵がガタついてしまいますから、これが基本中の基本であることは 間違いありません。 前半は撮影効果について。 「ホルス」や「地球へ…」や「Coo」の実際の映像を例に採りながら、 マスクやフィルター、多重露光や透過光などによる効果の作り方を解説します。 ここで重要なのは、効果として使う素材をうまく組み合わせられるか、また 様々な組み合わせを実験しそれをデータとして使えるか、といったことのようです。 マスク一つをとってみても、露出やフィルターとの組み合わせによりいろいろな 見え方をしますから。実験あるのみ、ということでしょうか。 それにしても、水際の表現に背景の紙を裏から薄く削ってそこにモアレ模様付きの 透過光を当てるという話には驚きました。 後半はコンピュータによるシステムについて。 作画・背景については良いソフトが開発されていないということもあってか、 現在あるシステムのほとんどは彩色・撮影・編集の部分を担当するものである とのこと。確かに、セルの彩色はコンピュータへの置き替えが容易でしょうし、 撮影は撮影台による制約が無くなる分、自由度が高まると思います。 あとは解像度と処理速度による時間的な問題と、人員と作業時間による費用対効果の 問題でしょう。 しかし、現在東映動画で実験中のComputer Aided Toei Animation Systemがまだ 現状よりコスト高になるというのは、この業界の労賃が異常に安いせいではないかと 思いますけど。(このCATASは25人で週2本製作できるシステムだそうです) CATASで作られたプロモーション用の作品が上映されました。 さらに、現在台湾で稼動している別のシステムに「シュート!」の動画と背景を 持ち込んで製作の実験をしたものも上映されましたが、一応使えそうだがまだ少し 問題ありという程度。ただ、私が見た印象は妙に安っぽい感じなのですが、これは 動画の線にタッチが出ていなかったせいなのか、何故か台湾調の絵柄になっていた せいなのか(^_^;)、それとも他に何かあるのか。ちょっと疑問が残りました。 今回、惜しむらくはコミケの疲れで眠くて仕方なかったこと。 これで一応ひと区切り giji