#25 Article 693 Posted at 1992/12/23 12:33:45 by machan (MAP2769) [ANIKENREN]

Subject: 感想4部(というかエバーグリーン)

■早稲田大学アニメーション研究会
 EVER GREEN (暫定完成版)

  感無量。静かな感動が襲ってきます。(あれ、表現が矛盾しているか)。
  今回は残念ながら暫定版ということになりましたが、他人が見る物として
  十分な出来であると判断し、感想を書きたいと思います。

  まず前回の前編上映(もう1年半前になりますね~)の記憶と今回の前編を
  比べて気が付いた点。村の回想などでモノローグが加わり、極力判りやすく
  していこうとしている、と感じました。動きも随分変わっていませんか?
  (Net <AAA> Notefile "anim.circle" Note 'wafl') のノートに書かれていた、
  カメラワークについても、前回の物をあまりよく覚えていないのですが、
  判りやすくするという意味で多用していたと感じました。
  (遺跡の中で、BがAにもたれかかっているカットなど)
  Onoginさん本人がしきりに言っておられる「撮影技法の向上による画質向上」、
  (AAA anim.circle wafl - Res.42 あたり)
  上映会では大スクリーンへの投影によって暗くなるので、村のシーンで
  良く判りました。が、それよりもやはり撮影される素材そのものの質が
  向上しているのだと思いますよ! 動きの変なカットは殆ど無かったし、
  背景の美しさはプロ的です(色々な意味で)。透過光は奇麗だし、砂漠の
  多重露光の砂もちゃんと適切な割合で写っているし、後半では波ガラスも
  使っているし。ただ今回、ズームのぎこちないカットが結構目立ちました。

  で、いよいよ内容に関するレスに移る訳ですが、最初に重大な勘違い。

  僕は今までずっと、登場人物のAとBを男の子と女の子だと思っていました。
  だから、Bが多少わがままでAに対して依存ぎみでも、
  それはそれでそういうものだと納得してしまっていたので、
  (これはこれで男女関係に対する偏見かもしれない……)、
  突然旅立ってしまったAに対する疑問が余計湧いてしまったのです。

  まぁ男女であるかどうかはともかくやはりAの行動は意表を突かれましたね。
  旅立ち後の彼のカットが少ない分、余計心情が判らずに推理していくしか
  無いのですが、Onoginさんが書かれた本来入る予定だった台詞を聞いて
  少しだけ納得しました。しかし……
  今回入らなかったカットにその描写があるのかどうか知りませんが、
  Aは「かわりに友達を乗せて」という様な事を言ってませんでしたっけ?
  僕はずっとBを乗せてあげるものだと思っていました。
  (でもそれじゃ乗せたところで話が終わってしまうなぁ)。
  強そうに見えるAにも弱い部分があるという描写が全く無しに
  (見落としているだけ?)あそこに繋がっていたと思いますが。

  コンピュータの前でAが再び村を回想するシーンがあります。
  あそこは最初に出てくる回想と異なってBの映像が薄くなっていませんか?
  (気のせい?) このへんがAがBに対して持っている感情の変化を
  表わしているのかと思ったら火葬シーンに繋がっていた(と思う)ので、
  このへんは思い違いかな?

  AやBが植物人間(意味が違うけど)ではないかと思ったのは随分前ですが、
  Bにカサブタが出来たのは体が植物化しているのではないかという予想は、
  形は違うものの一応合っていました。が、彼等が実は人類の変化の1つだと
  いう設定までは考えていませんでした。(別世界の話しだと思っていました)

  今回後半が繋がった事で初めて明かされた設定があるのですが、
  全然アマチュアアニメらしからぬ前回と比較して、随分俗っぽい
  (悪い意味ではありません)設定が見えてきたのが意外でした。
  (つまり「えすえふ」してきた、という言い方が適当かな?)

  ラストに出てくる「肌色」で「スーツを着た」彼は、
  (注:この表現は AAA anim.circle wafl Res.26 参照)
  やはり時間的にA本人ではなく子孫なんですよね?

  僕はサークルでは主に録音を担当していたので、当然音響面は
  チェックを入れてしまいます。

  まず、音響とは少し違いますが、声優がとても良いです。
  何がいいって「泣き方」が自然すぎます。ともすればわざとらしく
  おおげさに演技しがちな所をグッとおさえて、いかにもすすり泣く感じ。
  もしかして本当に泣いていたのでしょうか?
  (「泣き」と「くしゃみ」は声優の関門だと思っています)。

  録音担当をしていた者として当然の疑問なんですが、あれだけの演技を
  素人から引き出すためには、録音時に感情のコントロールをよほどうまく
  やってあげないと出てこないものだと思うのですが、録音の時にとりたてて
  役者さんにやってもらったことってありますか?
  それとも役者さんが旨すぎるのかなァ。どこのサークルも声優に力入れて
  いるなぁ。
  演技っていうのは他の作業と違ってなかなか練習という訳にもいかないので、
  (絵ならデッサンとか落書きとかやっていけますけど)
  かなり素質に左右されると思うのですが、全く凄いものです。

  コンピュータ。これはちょっと参考意見として書かせていただきますが、
  あの声をそのまま使うと変だと思います。(時間が無かったでしょうが)。
  イコライザーをかまして中音域のみ(高と低はカット)を強調した、
  スピーカーっぽい音質にした方が、機械と対話している感じが出たと思います。
  イコライザーが無ければラジカセとかで再生した音を直接録音するとか。
  それからコンピュータが死んで行くところ、もうひと工夫して欲しかったです。
  個人的な趣味では「2001年宇宙の旅」みたいな回転が遅くなっていく様な
  処理は大嫌いなので(ださいと思う)、徐々にノイズが入っていって
  全体的に音量が落ちていくという処理をしていくと良いと思います。

  BGM。全てオリジナルだそうですね。凄いなァ、最近そういうサークル
  増えてきてて。ただ、時間が無かったのでしょうが、全体的に曲調が
  似ていましたね。それから遺跡のシーンでは少しBGMが大きすぎたし、
  コンピュータが過去の世界の説明をしているシーンでは曲調が画面と
  少し違うと感じました。まぁ暫定版ということで色々とあるでしょう。

-- 以上、AAA にアップしたやつと殆ど一緒でゴメンナサイ。