#23 Article 2113 Posted at 1998/01/17 00:48:27 by (み) (MAP6909) [SARA]

Subject: Re: Re: セーラの最終話 (Re: 名劇関連ボードOFF 帰還報告) /2112 ..... /1233 /1230

うーむ、わたしの知り合いにも
セーラのことを名作シリーズで最可愛くないヒロインに任命してる奴もいるけど、
わたしはわりと好きかも。なんとなく冷酷に見えるところも含めて(笑)

たしかに、没落前のセーラってのは
良いことをするたびに薄っぺらな感じがするんだけど、
女中に落ちぶれてもあの調子が続くんだから筋金入ってる。
わたしゃセーラからも学ばせる点は多いような気がするな。

原作っていえば、最後の章のタイトルがとても象徴的。
「わたしはいつもそのつもりでした」ってのと
「わたしはいつも他のものにはなるまいと思っていました」
っていう二種類の訳し方を見たことあるんだけど、たぶん原文はどっちも同じ。
どっちにしても、昔のままの自分でいようとしたってことみたい。
(最初の「そのつもり」ってのは、没落前も「公女様のつもり」だったから)
たぶん、作者が言いたかったのはここなんだろうねー。
相手の身分とか自分の立場とか、そんなものにふりまわされない心の尊さとか?
口にすると安っぽいのであんま言いたくないけど。

もっとも、セーラは努力して昔のままでいようとしてるのにくわえて、
他の方法で生きてみたことがなかったので変われなかったのかも知れないけどね。
お父さんもいわゆるいい人で雇い人からも愛されて、
セーラは生まれた時からみんなに愛されてたろうし、
誰からも陥れられたり騙されたりしたことのない生活をしてたはず。
この世には怒ったり憎んだりっていう感情が存在することは知っていても、
そういう感情を適用してみたことはなかったので、使い方知らなかったかも。
いわば天然の人だったのかもねーなんて思ったりもする。
あの生活がもっと長く続けば絶望して変わってた可能性はあるよね。

みりす