#210 Article 14921 Posted at 2000/10/05 07:00:38 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

Subject: Re:*6 1982 /14920 ... /14914 /14912

'82年4月のテレビアニメ。

『トンデラハウスの大冒険』(1982/4/5~テレ東)竜の子プロ
 前作『アニメ親子劇場』が、一般家庭に温かく受け入れられ、好評を博した
ことから制作された聖書シリーズ第2弾。今度は「新約聖書」から引用して、
堅苦しいという評価もあった前作を反省材料として、よりわかりやすく親しみ
やすい内容になるように尽力した。制作協力にスタジオ古留美が参加し新たな
魅力を加えた。当初放映は半年の予定だったが、途中で1年に変更。次の作品
が決定していたスタジオ古留美の主力スタッフは急遽、タマプロなどの協力を
得て制作を続行させた。

『ゲームセンターあらし』(1982/4/5~NTV)シンエイ動画
 すがやみつるが「コロコロコミック」に連載した漫画のアニメ化。マイコン
時代にマッチした作品としてギャグ、SF、冒険、アクションなどが新しい形
で組み合わされ、テレビゲームを前面に押し出したユニークな作品。飛躍した
情況とストーリー展開を見せた。
 テレビゲームを知らない者には、何が何だかさっぱりわからないという評判
もあった。大文字さとる(CV:山田栄子)とエリカ・能登(高島雅羅)の共演で、
ごく一部の『赤毛のアン』ファンには好評だった。
 チーフディレクターの小華和ためおは「とにかくページをめくるだけで、お
もしろいことがつぎつぎと起こるんです。この味はたいせつにしたいですね」
と語った。

『手塚治虫のドン・ドラキュラ』(1982/4/5~テレ東)三京企画
 手塚治虫が「少年チャンピオン」に連載した漫画のアニメ化。広告代理店の
倒産により、関東地区では、わずか4本で放映が打ち切りになってしまった。

『パタリロ!』→『ぼくパタリロ!』(1982/4/8~フジ)東映
 魔夜峰央が「花とゆめ」に連載したギャグ漫画のアニメ化。魔夜は怪奇漫画
短編をポツポツと描いていたが、新しい潮流として同人誌的センス、パロディ
を取りこんで一連のギャグを描いた。
 マリネラ国王パタリロ(白石冬美)と、その仲間がおりなすギャグアニメで、
真面目でカッコイイホモ男バンコラン(曽我部和行)と、毎回それに色目を使う
美少年が登場し、テレビではタブーとされていた同性愛の世界が描かれた。
 企画のフジテレビ編成局の土屋登喜蔵は「ありきたりをとるか、失敗覚悟で
新しいものをとるか?それなら新しいほうに挑戦します」と語っている。

「西暦2066年、人類はかねてからの念願であった世界連邦を形成した。そこに
は、人々が望んでいた平和な生活があった。しかし、頂点に達した科学技術は、
時として想像を絶した事故をもたらし、科学犯罪も大型化して、新たな脅威を
つくりつつあった。そうした中で世界連邦は、世界の平和と安全を守るため、
テクノロジーの粋を集めた科学救助隊テクノボイジャーを編成した。この物語
は、ここに働く5人の若者の活躍を描いたものである。」
『科学救助隊テクノボイジャー』(1982/4/17~フジ)じんプロ
 スーパーマリオネーション『サンダーバード』をストーリーのベースにした
アニメ。メカのデザインもそれにもとづいている。
 18話で打ち切られ、国内の放映には失敗したが、海外で8本の新作を加え、
26本の新シリーズ『THUNDERBIRDS 2086』となって放映され、好評を博した。
 企画プロデューサーの池田公雄は『テクノボイジャー』としてのオリジナリ
ティについて「ひとつは時代設定が2066年。そして救助隊のメンバーが各国の
エリートで、救助メカが17体ある点です。約100年先の未来のお話ですから、
SF作家と相談しながら、都市、宇宙基地、海底都市を設定し、ありうるだろ
う事故や犯罪を想定しました。」と述べている。

『アニメ野性のさけび』(1982/4/17~テレ東)和光プロ
 椋鳩十の小説のアニメ化。作品のテーマは、人間と動物の愛、動物同士の愛
を通して、生命が、そしてそれをいたわることが、どれほど大切かを描くこと
だという。動物のキャラデザインは、全く擬人化されていないリアルなものだ
が、物語の主人公としての特徴を表現しなくてはならないため最も気を使った
そうだ。全編を通して、牟田悌三がナレーションを担当した。

 テレビアニメのジャンルがどんどん広がり、いろんな作品が登場しました。
こうしてシリーズ作品週40本以上となったのですが、いくら広告代理店などが
アニメ制作に乗り出しても、結局は下請けに出し、作業をするのは従来のプロ
ダクションなので、乱作や質の低下を招くことになりました。
 じんプロの『テクノボイジャー』などは比較的良心的な作品ですが、アニメ
実作業を担当したグリーンBOXの崩壊で、18回の短命に終わりました。同社
の『ドンドラキュラ』などフィルムは8本、4話の放映で打ち切られ、厳しい
状況だったようです。
                        21世紀まで、あと88日    高木志郎アオ