#210 Article 14819 Posted at 2000/07/15 06:21:45 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

Subject: Re: Re: 1979 /14818 /14816

マーヴルコミックス原作の実写番組。

『バトルフィーバーJ』(1979/2/3~テレ朝)東映
 東映は前年の『スパイダーマン』放送時に米マーヴル社と3年間の著作契約
を結んでいたため、『ミズマーベル』『キャプテンアメリカ』をベースにした
ヒーロー作品を企画した。企画段階でのタイトルは『キャプテンジャパン』と
なっていたが、日本的では無いと考えられ、5つのリズムをもつ主人公たちが
活躍するドラマなので、当時ヒットしていたジョン・トラボルタ主演のダンス
映画『サタデーナイトフィーバー』にちなみ、『バトルフィーバーJ』に決定
した。
 石森章太郎原作『秘密戦隊ゴレンジャー』『ジャッカー電撃隊』という2本
の戦隊ものを手がけた東映が創り上げた新しい戦隊で、前2作との大きな違い
は巨大ロボットとそれを収納する巨大戦艦の登場にある。これは『スパイダー
マン』のレオパルドンの成功に気を良くしたスポンサーのポピーからの要請も
あったが、グレードアップした戦隊“スーパー戦隊”のイメージに合致した。
 ポピーの村上克司は、戦艦の中にロボが内蔵され、戦いの時に戦艦が割れて
ロボが登場するギミックを入れようと思い立った。しかしアイデアに固執する
あまり、そのバトルフィーバーロボがクランクインに間に合わなかった。その
ため4話まで敵味方でまだ未完成のバトルフィーバーロボの設計図を奪い合う
設定にした。その間、ロボはシルエットで画面に登場、5話目にロボがやっと
完成した。放送と同時に玩具店にバトルフィーバーロボが並び、焦れた子ども
たちが殺到した。巨大ロボと戦艦の組み合わせは子どもたちに受け入れられ、
以後スーパー戦隊シリーズの定番となった。

『超人ハルク』(1979/4/7~NTV)ユニバーサルTV
 1962年、マーヴルコミックスの編集長兼ライターのスタン・リーがキング・
カービィと共に創作した人気キャラクターのテレビ化。これをシリーズ化した
のは『バイオニック・ジェミー』のケネス・ジョンソンでテレビオリジナルの
ハルクとして見ごたえのある作品になった。
 自分の無力で妻を焼死させた科学者デビッド・ブルース・バナー博士(ビル
・ビクスビー)は研究中にガンマ線を誤って大量に浴びてしまう。その結果、
激しい気持ちのたかぶりを感じると、緑色の肌をした7フィートの超人ハルク
(ルー・フェリグノ)に変身。女科学者エレーナはその奇病を治そうとするが
真相を探る新聞記者マクギーの鋭い追及にあい、思うようにならない。
 プロレスラーのハルク・ホーガンは、このHULKという固有名詞を冠し、
その名の通り強さを見せ、1983年アックスボンバーでアントニオ猪木を倒して
IWGP初代チャンピオンに輝くことになる。

 この時期、光文社マーベル・コミックスとして『スパイダーマン』『ファン
タスティック・フォー』『キャプテン・アメリカ』『シルバー・サーファー』
『ミズ・マーベル』の単行本が出ていました。そして『超人ハルク』の放映の
頃『ハルク』の本も発売されました。でもカラーは巻頭だけで多くのページは
白黒で、大きさも日本の単行本と同サイズで、小学館の『X-MEN』(1994)
などに比べてアメコミとしてのインパクトが弱く、地味な感じの本でした。
 アメリカのマーヴルが元ネタとなって、日本の誇るスーパー戦隊が生まれ、
それが『パワーレンジャー』としてアメリカでヒットしたというのは、日米の
文化交流という感じで面白いですね。
                        21世紀まで、あと170日   高木志郎アオ