#210 Article 14818 Posted at 2000/07/14 06:25:28 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]
Subject: Re: 1979 /14816
'79年早春のテレビアニメ。
『タイムボカンシリーズゼンダマン』(1979/2/3~フジ)竜の子プロ
シリーズ第3弾。全2作のヒット要素をミックスし、よりヒーロー性の強い
キャラが活躍するアドベンチャー・ギャグ・アクション作品になった。物語の
構図は善意の固まりゼンダマンと悪意の固まりアクダマンが不老長寿の秘薬・
命のもとを探して時間旅行を繰り広げるというシンプルなものである。音楽を
担当していた歌手の山本正之が本作から声優としてレギュラー参加するように
なった。また「ゼンダライオンの歌」を顔写真付きで視聴者が歌うなど、視聴
者参加型のコーナーが話題になった。
総監督の笹川ひろしは「ゼンダライオンの歌」のコーナーについて「最初は
スタッフのお子さんに頼んで、出てもらったんです。でも、視聴者の方々にわ
かってもらってからは応募も増えたみたいですよ。でも、あの歌、意外と難し
いんですよ。初めは、録音ディレクターも『それは無理でしょう。素人さんに
は歌えっこないですよ』といわれたんです。だから『子供達も一緒になって、
番組に参加しているって感じが出たら良いんだ』って(笑)。重い腰を上げて
もらう為に、色々と説得して納得してもらうのが大変でしたね。」という。
『花の子ルンルン』(1979/2/9~テレ朝)東映
前番組『キャンディ・キャンディ』のヒット要因を残しつつ独自のオリジナ
リティを保ち生まれた作品。『魔女っ子メグちゃん』以来、3年半ぶりの東映
動画の魔女っ子もので、魔女っ子路線復活は『ヤマト2』『ガッチャマンII』
といった、リバイバルブームの影響と考えられる。ただし、それまでの魔法=
万能という魔女っ子ものに比べ、『ルンルン』は使える魔法が変身能力だけで
魔法が事件を解決する手段にならない展開も多かった。それは、本作が主人公
ルンルンが独力で苦難を乗り越えながら、精神的な成長を遂げる姿を描く物語
だからで、このテーマこそ『キャンディ』から受け継いだ部分だといえよう。
原作は『サインはV』などの神保史郎で、東映動画が発注した時点で花言葉
をモチーフにするという申し合わせは完了しておりそのコンセプトを活かした
物語とキャラクターが作られた。
企画の山口康夫は「正直言うと、少女物なんて見るのも嫌だ、と思ってたん
です。それが、たまたま担当した『キャンディ』が大ヒットしたお陰で、あい
つは少女物が向いてる、と言われるようになってしまって(笑)。『ルンルン』
や『ララベル』に関わったのも、その流れからですね。」「ヨーロッパ各地を
主人公のルンルンが“七色の花”を探し求めて旅するストーリーであったが、
各エピソードの最後に、必ず花言葉が出て来てストーリーを締めくくるという
構成で、これが大変評判を呼んだものである。が、話数を重ねるうちに次第に
その花言葉に窮するようになり、タキイ種苗という会社を訪ねて専門家からい
ろいろ教えを乞うたことを覚えている。残念ながら視聴率が前半振わず、方々
からプレッシャーをかけられたが、後半認知度も上り、最高18.2%の視聴率を
得ることが出来た。」と述べている。
オリジナルキャラクターの姫野美智は「『ルンルン』の時は、神保史郎さん
の企画書を渡されて、何名かの人がオーディション形式でキャラクターの原案
を描いたと思うんです。それで、最終的に私のデザインが採用されたんですが、
その時にはすでにあの髪型とあの顔立ちでしたね。あの軽くはねた髪型のイメ
ージは“ルンルン”という言葉の響きから生まれたものなんです。決定稿で直
した点といえば、もう少し元気のいいタイプだったキャラを、お嬢さんっぽく
したことぐらいかな。特にアニメ用のキャラを意識したわけではなくて、企画
書を読んで受けたイメージをもとに、自分で描き易いように描いてしまいまし
た。今考えると、ややこしい線をいっぱい使っていたと反省してます(笑)。
総作監を引き受けてくださった進藤満尾さんには御迷惑をおかけしました。」
という。
チーフアニメーターの進藤満尾は「『ルンルン』や『ララベル』の時は、自
分の風体と正反対のキャラをやってるみたいで楽しかったね。可愛い顔の少女
や、美形の男性を描くのって結構好きなんですよ。『ルンルン』は、姫野さん
のデザインが元にあったので、あの女性的な線を生かさなくては、とかなりの
プレッシャーを感じながら作業をしていた。」と述べている。
『サイボーグ009(新)』(1979/3/6~テレ朝)東映
石森章太郎原作『エッダ編』をモチーフに、番組オリジナルの展開を見せた
前半、1話完結のバラエティ編となった中盤、ネオブラックゴーストとの激突
を描く終盤と、幅広いドラマ作りをした作品。
監督の高橋良輔は「ぼくとしてはもう少し小さな話にしたかったんですよね。
神々編が途中から個人編になっていったでしょう。あれはぼくがそうしてしま
ったんですけど、それをもう少しつっこんでみたかったんですよ。ぼくは企画
の段階からからんでなかったもんで、行ったときにはもう神々編というのが決
まっていたんです。ところが神さまというのはしんどくてねえ、早々に退散し
てもらって各個人を自分の生活にもどしてしまったんです。異常な能力をもっ
た人間がふつうの生活に入ったらどうなるんだろう。きっとつらいこともある
だろう。たとえなんか事件が起こって異常な解決能力を発揮しても、一般社会
でヒーローとして受け入れられるわけはない。そのへんをもっと描きたかった
ですね」と語っている。
2月は私立大の試験があったのに、『キャンディ』の最終回も『ルンルン』
第1話も見た覚えがあります。で、私は私立は全部落ちました。
21世紀まで、あと171日 高木志郎アオ