#210 Article 14699 Posted at 2000/05/06 06:31:13 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]

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'74年後半の劇場版映画。

 '73年11月に株式会社虫プロダクションが負債4億円を残し倒産。
 手塚治虫は「虫プロ出身者は全国にちらばっており、極端にいえば、在京の
動画プロダクションの八割ぐらいは旧虫プロのメンバーで運営されているほど
である。これほど多勢の人間が出たり入ったりし、新陳代謝がはげしいプロダ
クションはなく、それはとりもなおさず虫プロが組織的に、極めて不安定な会
社だったということになる。」と書いている。
 グループタックも虫プロ出身者による独立プロダクションで、スタジオには
倒産した虫プロを借用した。
『ジャックと豆の木』(1974/7/20)グループタック、杉井ギサブロー監督
 一貫してアニメーション音響に携わる田代敦巳ひきいるグループタックは、
杉井儀三郎、平見修二、上口照人らすぐれたスタッフを擁して『ジャックと豆
の木』で旗上げ。イギリスの代表的な民話をミュージカルファンタジーという
名のアニメーションに仕立てた。巨人たちがマーガレット姫(CV:山本リンダ)
の国や財産を横領しようとしている設定で、原話の残虐趣味などがやわらぎ、
ジャックの好奇心旺盛な行動と機敏さが爽快な作品となった。

『夏休み 東映まんがまつり』(1974/7/25)
『マジンガーZ対暗黒大将軍』西沢信孝演出
『フィンガー5の大冒険』石森章太郎監督
『五人ライダー対キングダーク』折田至監督
『魔女っ子メグちゃん』
『イナズマンF』
『ゲッターロボ』
 ロボットアニメ空前絶後の傑作『マジンガーZ対暗黒大将軍』でマジンガー
Zはズタボロとなる。
 企画の旗野義文は「狙いはふたつあって、ひとつは兜甲児の血を見せる。も
うひとつはマジンガーを徹底的にやっつける。というのは当時、僕はロボット
物のマンネリに疑問符を抱いてたわけ。それを、破っちゃおうと思ってね」と
述べている。
 また、演出の西沢信孝は「マジンガーZに痛みを感じさせたかったんですよ。
観てる方が『痛い痛い』って感じるような痛みをね。」「もうひとつは、テレ
ビではバカな兜甲児(笑)に悩みを持たせようと。戦いたくない意志というか
ね。それはつまり、ロボットに意志を持たせたかったということなんです。」
と語った。
 当時人気絶頂のアイドルグループ、フィンガー5を主人公に、石森章太郎が
メガホンをとった『フィンガー5の大冒険』は、フィンガー5の五人が白い花
の妖精の力でバスケットとアメリカンフットボールで大活躍する様子や、彼ら
のステージや日常生活をファンタジックに描いた物語だった。フィンガー5も
石森も超多忙のため、互いのスケジュールの合間をぬって撮影するという強行
軍で、スタッフキャストはエネルギッシュに収録を展開、わずか10日間で作り
上げられた。

『ノストラダムスの大予言』(1974/8/3)東宝映像、東宝映画、舛田利雄監督
『ルパン三世 念力珍作戦』(併映)
 16世紀フランスの医師が、未来を詩の形で抽象的に予言したものを五島勉が
解説した『ノストラダムスの大予言』は'74年初めからベストセラーとなり、
オカルト気分を盛り上げた。映画は、この五島勉のノストラダムス解釈をもと
に、予言の詩をキーワードに世界の破滅をパノラマ風に展開した。特撮場面は
毒々しい美しさがあった。
 特技監督の中野昭慶は「『ノストラダムス』の場合は、監督の舛田利雄さん
とも相談しましてね、特撮のやっている仕事、画は、現象面だけの、つまりナ
レーションの背景でしかないんですよ。その画の中に(ドラマが)実際にかか
わってくるというのは、あの場合、非常に少ないんです。だったら、どうしよ
うかということで、一種の絵巻物として、絵を見ていく楽しさというか『日本
沈没』とは全く反対の姿勢で、絵巻物として、できるだけ遠い画を、―遠い画
っていう言い方はおかしいんだけれど、―多少ファンタスティックな味のある
画づくりをしてみようと思いましたね。」と述べている。

『冬休み 東宝チャンピオンまつり』(1974/12/14)
『モスラ』(改訂版)
『海底大戦争 緯度0大作戦』(改題改訂版)

『エスパイ』(1974/12/28)東宝映像、福田純監督
 当時の超能力ブームを背景に、『日本沈没』に次いで小松左京の原作をもと
に善と悪の超能力者の対決を描いたSFアクション映画。リアルな画面作りが
行われ、テレパシーや透視は目のアップに合成処理を施したり映像化の難しい
超能力を特撮で巧みに表現した。
 併映は山口百恵、三浦友和の『伊豆の踊子』。

『マジンガーZ対暗黒大将軍』は、ロボットのカッコよさというのを徹底的に
描いた作品ですね。戦隊ものなど2号ロボ登場が日常茶飯事になってしまった
感がありますが、グレートマジンガーのようなインパクトのある2号ロボ登場
シーンが見てみたいよ~。
                        21世紀まで、あと240日   高木志郎アオ