#210 Article 14691 Posted at 2000/05/01 06:29:31 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]

Subject: Re:*15 1973 /14690 ..... /14650 /14646

'73年冬の東宝映画。

『冬休み 東宝チャンピオンまつり』(1973/12/20)
『キングコングの逆襲』(リバイバル)東宝
『侍ジャイアンツ』東京ムービー
『ウルトラマンタロウ 燃えろ!ウルトラ6兄弟』円谷プロ
『山ねずみロッキーチャック がんばれチャタラー』ズイヨー映像
『エースをねらえ!』東京ムービー
『科学忍者隊ガッチャマン 電子怪獣レンジラー』竜の子プロ

『日本沈没』(1973/12/29)東宝映画、東宝映像
 同年3月、光文社カッパ・ノベルスから刊行されて、ベストセラーになった
小松左京の原作をもとに、本格的なハードSFを目指し、日本民族の姿を空前
の規模で描いたパニック超大作。東京大地震から、クライマックスの日本列島
沈没に至るスペクタクルシーンは円谷英二没後の東宝特撮陣の総力を結集して
撮影された。
 特技監督の中野昭慶は「原作の小松左京さんは実際に存在する大陸移動説を
元にして書いてるでしょ。あの本を発表したとき、日本中の学者さんは誰も小
松さんを否定できなかったそうです。むしろ『これはありうることです』って。
だから、映画でも原作の科学性を尊重しなければいけない。そこで、田中プロ
デューサーと橋本さん、監督の森谷司郎さんと僕は、地球物理学や建築工学の
学者さんを囲んで盛んにミーティングをしました。それで準備期間が随分かか
った。『ゴジラ対メガロ』と同時進行していたんじゃないかな。」と語った。
 潜水艦操縦者の小野寺(藤岡弘)と玲子(いしだあゆみ)のラブシーンで、
いしだは「シナリオを渡された時から覚悟は出来ていました」と、すぐベッド
インしたが、藤岡はスタッフにせかれて、いしだに迫られてタジタジ、「早く
終わらないかなぁ」という調子で、まさに女上位のラブシーンだったという。

 '71年8月のドルショック、'73年10月のオイルショックと日本経済にかげり
が見え始めて公害による環境問題、東京大地震の噂など、人々の心には未来に
対する不安が生じて終末論がささやかれ始め、また日本人論やオカルトが流行
し、『日本沈没』はそんな世相を反映してヒットしました。
 SFといえば一部マニア向けの閉ざされた世界という雰囲気がありましたが
この作品でSFが一般にかなり浸透したと思います。
                        21世紀まで、あと245日   高木志郎アオ