#210 Article 14688 Posted at 2000/04/28 06:17:09 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

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'73年10月の東京ムービー作品。

『空手バカ一代』(1973/10/3~MBS)東京ムービー
 現在活躍する格闘家たちに大きな影響を与えた梶原一騎・つのだじろう原作
の空手劇画のアニメ化作品。つのだじろうがトキワ荘の「新漫画党」の会合が
雑談会に終始していることに飽き足らず、抗議の長文の手紙を毛筆でしたため
古風な巻紙にして郵送したエピソードは有名だが、『空手バカ一代』でも原作
に疑問があり納得がいかないと梶原一騎に巻紙を書き、怖いもの知らずの梶原
を恐怖させたという。そのためか原作は途中からつのだから影丸譲也に劇画家
が変更された。が、アニメは一貫して楠部大吉郎監修の“つのだ版”の設定が
用いられた。
 原作劇画は極真空手の創始者、大山倍達の壮絶な空手修行、真剣勝負の実話
を元に構成したノンフィクションだったが、アニメは諸般の事情で大山倍達→
飛鳥拳をはじめ、実在人物の多くが仮名となった。そしてサイドストーリーが
多い原作に比べ、アニメは主人公に焦点をしぼりスッキリした物語となった。
飛鳥が空手の奥義を見せる瞬間、極真一門による実写映像がインサートされる
斬新な絵作りが印象的だった。

『エースをねらえ!』(1973/10/5~MBS)東京ムービー
「マーガレット」に連載された山本鈴美香のテニス漫画のアニメ化。『あした
のジョー』の出崎統が久しぶりに取り組んだスポ根シリアスもので、その実力
を発揮した。だが、原作にないライバルや魔球が登場したせいか原作ファンの
支持を得たとは言い難く、視聴率的に振るわず原作のクライマックスといえる
宗方仁コーチの最期が描かれずに終了した。
 再放送で人気が出て、全国でテニスブームが巻き起こった。

『侍ジャイアンツ』(1973/10/7~YTV)東京ムービー
 梶原一騎・井上コオ原作。『巨人の星』の長浜忠夫が過剰ともいえる演出で
原作以上の迫力をアニメに吹き込んだ。後半の魔球編は原作の設定だけを使用
した長浜流オリジナルエピソードとなっている。大塚康生作画監督独特の絵の
タッチと富山敬の快演によって、番場蛮は星飛雄馬とは一味違う親しみやすい
キャラクターとなった。また、ヒロイン理香は、峰不二子を思わす小悪魔的な
性格と大塚タッチのキャラで梶原作品らしからぬ雰囲気を番組にもたらした。
 宮崎駿、小田部羊一は第1話の原画を担当した後、ズイヨー映像に移籍し、
裏番組『アルプスの少女ハイジ』の準備に入った。

 この時期、東京ムービーは再びスポ根ものを多く手がけています。『巨人の
星』『アタックNo.1』のような大ブームにはなりませんでしたが、これらの
作品を見て格闘技やテニスを始めた人もいて、その影響はかなり大きかったと
思います。
                        21世紀まで、あと248日   高木志郎アオ