#210 Article 14686 Posted at 2000/04/27 06:32:53 by 高木志郎アオ (MAP3887) [TV]

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1973年の『必殺』シリーズ。

「のさばる悪をなんとする。天の裁きは待ってはおれぬ。この世の正義もあて
にはならぬ。闇に裁いて仕置する。南無阿弥陀仏。」
『必殺仕置人』(1973/4~ABC)松竹
 中村主水(藤田まこと)、念仏の鉄(山崎努)、棺桶の錠(沖雅也)、鉄砲
玉のおきん(野川由美子)、おひろめの半次(津坂匡章)が、仕置人である。
第1話の念仏の鉄のセリフ「この世にはワルがたくさんいる。俺たちは、その
ワルの上をいくワルになろうと決めたんだ。」に象徴されるように彼らは自分
たちを正義の味方とは思っていない。表では真面目な職業につき裏では殺し屋
である二面性を持つアウトローの魅力を描いた。
 中村主水のネーミングは007ジェームズ・ボンドの洒落で“もんど”と決め
姓は平凡に日本人に最も多い田中、鈴木、中村の中から選んだ。藤田まことが
中村主水の姓名判断をしてもらったら、まったくうだつのあがらない、ひどい
運勢の名だといわれたという。『必殺仕置人』は文化文政時代(1804~1830)の
話だが、主水は次の『助け人走る』で堀部安兵衛(~1703)の落胤の中山文十郎
の同年配としてゲスト出演、次の『暗闇仕留人』は黒船来航(1853)で騒がしい
江戸が舞台で、主水は百年をはるかに超えて活躍することになる。
 中村せん(菅井きん)、中村りつ(白木万理)も登場した。
「仕置…法によって処罰することを江戸時代こう呼んだ。しかし、ここにいう
仕置人とは、法の網をくぐってはびこる悪を裁く、闇の処刑人のことである。
ただし、この存在を証明する、記録、古文書の類いは一切残っていない。」

「どこかで誰かが泣いている。誰が助けてくれようか。この世は人情紙風船。
耳をすませた奴は誰。泣き声めざして走る影。この世は闇の、助け人。」
『助け人走る』(1973/10~ABC)松竹
『仕置人』放映当時に、殺人事件の犯人が「テレビを見て興奮してやった」と
供述し、殺人が行われた時『仕置人』を見ていたらしいと噂が流れ、タイトル
から『必殺』の二文字が消えた。(裁判が進むに連れ「あんなモン見たくらい
で人は殺せないよ」と供述を変えて『必殺』という題名は後に復活する)
 中村文十郎(田村高廣)、辻平内(中谷一郎)、清兵衛(山村聰)、お吉(
野川由美子)、油紙の利吉(津坂匡章)が助け人。だが、前作に比べて殺しの
場面などマイルドになって視聴率が落ちたため、ハード路線へ復活させるべく
島帰りの龍(宮内洋=ビッグワン)が登場、豪快なプロレス技を見せた。
「助け人の存在を証明する記録は何も現存していない。ただ江戸の庶民たちは
彼らを義賊という名で、あるいは世直しという名で、ひそかに語りつづけた。
伝えられる闇の助け人の総数…26人。」

『必殺』シリーズは関東では土曜夜10時からTBSで放映され、私の周囲でも
見ている友だちが多かったです。
                                21世紀まで、あと260日   高木志郎アオ

…と16日にアップしようと思ったのですが、ホストに接続できず、書き込みを
1日1回する野望は潰えてしまいました。