#210 Article 14548 Posted at 2000/02/23 06:54:42 by 高木志郎アオ (MAP3887) [MOVIE]

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『サイボーグ009』(1966/7/21)東映動画、芹川有吾演出
『大忍術映画 ワタリ』(併映)東映、船床定男監督
 '66年東映動画は劇場版映画として、社内でA作と呼ばれる80分程度の長編
1本と、1時間もののB作2本を年間に制作する方針を立てた。B作の1本目
が石森章太郎原作の『サイボーグ009』である。
 内容的には'64年「少年キング」に連載された「誕生編」に基づいている。
劇場公開に際し「少年マガジン」27号にアニメ版のダイジェストという感じで
「誕生編」が新たに描き下ろされ30号から「地底帝国ヨミ編」が連載された。
 白土三平原作『ワタリ』を実写映画化するために、東映京都撮影所は日本に
数台しかない米オックスベリ社の合成機械を購入。『ワタリ』ではアニメ合成
を駆使して忍術などを原作そのままに描き出し、忍者の“影”の部分と、忍術
自体が持つ“明”の部分を融合させ、大人から子どもまで楽しめる娯楽作品と
なった。
 渡邊亮徳は、この劇場映画の後、同じセットや小道具を再び使ってテレビ化
を狙っていたが製作中に東映と原作者の白土の交渉が決裂した。悪のとらえ方
が東映と白土でくいちがったのだ。白土は『ワタリ』の封切りは認めたが、既
に撮影に入っていたテレビ用のフィルムは断固として放送することを拒んだ。
関西テレビに了解を取りつけていた渡邊は頭をかかえこむことになった。

『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966/7/31)東宝、本多猪四郎監督
『ジャングル大帝』(併映)虫プロ
『つるのおんがえし』(併映)学研
 サンダとガイラのデザインは『ウルトラマン』の成田亨が手がけ、人間的な
フランケンシュタインの姿を描いた前作『フランケンシュタイン対地底怪獣』とは違って
怪獣化した形で造形が行なわれた。特撮の見せ場の多い娯楽作品で、メーサー
殺獣光線車は東宝パラボラ兵器の集大成。
『ジャングル大帝』はテレビシリーズを長編用に再編集した初の作品。
 学研の神保まつえは視聴覚教育への要請が高まったことから'57年にアニメ
を担当する映画部製作第三課に配属。『注文の多い料理店』(1958)以後、平均
して年2本の人形アニメ作品を製作し、コマ撮りや関節人形の技法について、
持永只仁からも指導を受けた。『つるのおんがえし』では脚本を担当。

『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決戦』(1966/12/17)東宝、福田純監督
 アクション演出の得意な福田純監督が初めてゴジラシリーズを手がけ、南海
の孤島を舞台にした軽いタッチの若者たちの冒険活劇となった。

 東映は少年漫画の映画化でメディアミックス戦略を展開、東宝は怪獣映画に
アニメを併映し、『まんがまつり』『チャンピオンまつり』誕生前夜といった
感じになってきました。
 劇場版『009』は、003がジュディ・オングだったりして、私は今一つ
好きでないのですが、相棒は気に入ってるようで、主題歌の「♪ゆくては嵐だ
ほえる海…」の部分を抜かしてテレビサイズで歌うと文句を言います。

                        21世紀まで、あと313日   高木志郎アオ