#194 Article 2877 Posted at 1996/04/07 03:24:57 by 輪違聡司 (MAP3135) [NO.26]

Subject: Re:*43 世界の中心でアイを叫んだけもの /2873 ............ /2693 /2691

最終回、ようやく見ました………

 「2015おたくのビデオ」(あ、TVアニメか^^;)……なのか?
 やっぱり、マニア・アニメおたく向け作品だったのかなぁ………^^;
 いやでもそれは、おたくと言う層をあまりに特殊視しすぎているかもしれないか…

 「最終回は間に合わせ」「本当にやりたい物とは違った」「OVAでやるらしい」
みたいな噂は聞いていて、それはあまりにバカにし過ぎてないか…という風に、見る
前は思っていたのですが……

 そうではなく、このラストが本当は元々やろうとしていた物であったのなら…いや
仮に、噂通りの間に合わせラストなのだとしても、現物がこういう形の物になったと
いうことは、ここに至ったのはそれなりの考えがあってのことだろう、と思います。

 しかし、そんなことはもうどうでもいい。
 人気がどうの、LDの売り上げがどうのといった周辺の話もどうでもいい。

 作り手が何を考えていたのか……ということすら、半ばどうでもいい。
 いや、「エヴァンゲリオン」が誰かに作られた世界である以上、作品を考える上で
その作り手の思惑に思いを馳せるということは出てくるとは思いますけど、作り手の
思惑を主として追いかけよう、などとは思わない。
 というより、私には出来ないです。

 結局、自分に判るのは、自分の目に映った、自分の中の「エヴァンゲリオン」だけ
ですから。


 とにかく、「期待を裏切られた」作品でした。
 それは、メカがどーのとか、設定がどーのとか、謎がどーのとかいうレベルから、
あるんですけどね。一応。
 でも、その「裏切られた」というのが、良い意味でなのか、悪い意味でなのか……
正直判りません。"自分のこと"なのに。

 いや…もしかしたら、期待を上回った物になっているのかもしれない。
 その上回り具合が、知覚できる範囲を超えているのかもしれない(笑)


 ただ、ラストの「おめでとうパチパチパチ」は……正直、「見たかった物とは違う」
感じがしています。

 救いがないラストになるのではないか……という予感はありました。
 それはもう、第一話の時点から(笑)

 ただ……これはあまりに、虚しいというか、悲しいというか………

 自ら望んだわけでなく、父によって、心を補完され………
 結局シンジくんは、ゲンドウおやぢの手のひらの上から抜け出せなかった。
 手のひらの上で、幸せを掴んだ気になっている。

 とでもじゃないけど、ハッピーエンドには見えない。
 そしてそれを、主人公は自覚し得ていない。

 この空虚さは、おそらく、意図的にやった物だろう……とは思います。
 「他から心を補完されることの虚しさ」、それを暗に言いたかったのか……と、
私はそういう風に感じています。

 最初に戻りますが、この作品がもし、マニア・オタク向けの作品だったのなら、
それはもしや、フィクション作品に心の補完を求めることの虚しさを言っているの
か……?("アニメ界にもの申す"的な含みのある作品、ということは前々から言わ
れてましたし……)

 しかし、アニメオタク(いや、広く「人」と言い換えた方がいいかもしれない)
って、そんなにバカでしょうか?
 いや、バカなのかもしれない、けれど……これはいささか傲慢に過ぎないか?

 なれど、その「傲慢」を、敢えてやっているような気分というのは感じます。
 それが何を残すのか、それはまだ判りません。

 まぁこれらは邪推の範疇で……私には判りません。自分のことではないから。

 少なくとも、元に存在するラストを否定するつもりはないです。
 褒め称える気も、こき下ろす気もない。


 いづれにせよ、「エヴァンゲリオン」って、少なくとも私にとっては、面白い・
つまんないとかいったレベルを超越した物になっちゃってるかもしんないです。

 かといってどーも、持ち上げてヨイショするよーな物ではないし、まかり間違っ
ても、神聖視しちゃうよーなものではないです。決して(笑)
 むしろ、生臭いです。ポリ袋に入れて生ゴミの日に出しちゃいたいくらいです(笑)

 でも、どーにも、ゴミに出せないんです。不可能くさい。
 それはなぜかっつーと、おそらく、自分の中に「エヴァンゲリオン」と同じ物が
あるからで………
 それは間違いなく、自分の中に元から在った物ではあるんだけど………

 もしかしたら私は、「エヴァンゲリオン」とゆー名の使徒を喰って取り込んじゃ
ったのかもしれないなぁ。
 いやあるいは、逆に取り込まれちゃったのかもしれない^^;
 あ゙あ゙っ、クラインの壷の中にいる気分(笑)


 ………吐き気がしそうなほどキモチワルイ。


・「逃げる」ということ。

 正直、「ちょっとくらいは逃げなきゃやってらんないよ」と思う。
 「多少は逃げ場所があるべきじゃ」とも思う。

 私は、「エヴァンゲリオン」という作品は、「逃げている」ように感じます。
 しかしそこには、どことなく、戦場の殿軍のような悲壮さを感じるのです。
 かといって、同情するつもりはないですが……というより、出来ないのですが。

 結局シンジ君は、ゲンドウおやぢから逃げた。もしくは逃げ切れなかった。
 おやぢは「敵」であったはずなのに………

 「逃げる」ことの是非………私には未だ、判らないままです。


・「エヴァに続く物」について。

 以前は「出て欲しい」と思ってました。でも今は、思いません。
 何らかの影響を及ぼすことはあるかも知れないけど……少なくとも、エヴァと同じ
道筋を辿る作品は(それはおそらく誰にも出来ないだろう、不可能だろうということ
を察する上で)、もう、出て欲しくないです。……あまりに寂しすぎるから。

 それはもしかしたら、私が、甘ちゃんアニメファンだからかもしれないなぁ^^;
 心の補完を求めているのかもしれない……そして私は「あずきちゃん」を観る(笑)



 この辺まで書いて、過去の読まずにいたアーティクルを読んだ(というより、数
があまりに多いもんで、眺めた程度なんですが^^;)のですが……

 「あーもーなんだかよくわかんねーや」と突っぱねたり、「作り手の意図はこうで
…見方が云々…」と冷静に分析したり出来る、健全な人が心の底より羨ましいです。


 そういえば、以前TOSHIさんがおっしゃっていた「エヴァそのもの」というものが
気になっています。
 TOSHIさんのおっしゃる「そのもの」と、私が見ている(つもりでいる)「そのも
の」が、いささか違う気がして………
 同じ物を、違う角度・違う距離で見ているのかもしれない、けれど……
 やっぱり私がまるで見当違いの方向を見ているのかなぁ。やっぱそうかなぁ(笑)



 徒然なるままに気分を垂れ流していたら、えれぇ長文になってしまいました。
 ごめんなさい。

 難しい理屈や理論なんて、判りません。人の考えなんてもっと判りません。
 判るのは自分のことだけで、語れるのは自分の気分や感覚だけです。
 自分の中の「エヴァンゲリオン」、自分にとっての「エヴァンゲリオン」だけです。
 見る目無いみたいっす。ごめんなさい。(←かなりシンジくん(笑))


                             わちがいそうじ。