#189 Article 1398 Posted at 1996/04/14 12:56:06 by TOSHI (MAP2425) [NAZO]

Subject: Re: Re: Re: りりかの謎? (Re: 新世紀エヴァンゲリオンの謎) /1394 .... /2811(#194) /2741(#194)

> 結論から言いますと、『りりか』てのは救世主譚なんです。10歳の女の子がほとん

  ああ、なるほどなるほど! そうかそうだったのか。さすが>かくたさん

  実際にスタッフがそういうこと考えていたのかとなると疑問符つくし、
  いつもの高橋良輔のアレ、という可能性もあるんですけど、
  そう考えると、『りりか』がどうしてつまらなかったのか、よくわかります。

  ぽつりぽつりと見る度に思っていたんですよね。
  なにか用意されている物語をなぞるかのような、この感じはなんだろう、って。
  自分のウチに何か語りたいものがあるのではなく、あらかじめ与えられた、
  『りりか』という物語を語ろうとしているような妙な感じ。
  確かな技量を感じさせる演出力とお話とのギャップ。

  それもこれも『救世主譚』という用意された枠を
  語ろうとしていたからなんだ、と考えれば納得がいきます。

  『救世主譚』というのはよくある話ですよね。
  例えば『ウルトラマン』や『セーラームーン』も『救世主譚』。

  『ウルトラマン』は、スタッフが、
  ウルトラマンって何なんだろうとか、科特捜隊ってなんなのとか、
  そういった問いと葛藤を絶えず番組の中で繰り返していました。
  それが番組の厚みや、イメージの広がりにつながっていたわけです。
  ところが、後のシリーズでは、そういう問いかけはなくなって、
  結果的に番組の質の低下を招くことになった。

  『セーラームーン』でも、
  セーラームーンって何、うさぎちゃんが世界を救えるのはどういうわけ、
  てなスタッフの問いが、いろいろ紆余曲折はあっても繰り返されていた。
  『劇場版R』ってのはその集大成の観すらありますね。

  比較するのも申し訳ないけど、比べて『りりか』はどうだったのか?
  日常描写も実力のあるスタッフならできて当然(というと暴論ですが)。
  『救世主譚』自体もよくある枠組。
  その2つの組み合せることは、『セーラームーン』がやっている。
  与えられた仕事をきっちりこなした、という意味では賞賛されるけど、
  じゃあ、その上で何か語るものがあったのか、となると、どうでしょう?

  例えば、救世主に選ばれてしまったりりかという「普通の」女の子の
  とまどいや迷いを描きたかった、ってなことになるのかな?
  でも、その肝心のりりかが「どんな女の子か」ってことは、
  結局EDの歌詞(^^;でしか語られなかったように思います。
   TOSHI