#148 Article 3049 Posted at 1994/03/03 22:16:46 by ゆ~さく (MAP1754) [STORY]
Subject: チャチャのひなまつり
>FROM Article 3000 3000番取得お目出度う御座います。 > バレンタイン前夜、せっせっと妖しい惚れ薬入りのチョコを作りながら、 >楽しい妄想(笑)にふけってあっちの世界に行っちゃってるやっこちゃんとか いいですねぇ(^_^)。 > 誰かまたこのネタで小説でも書いてくれないですかなぁ? 時事ネタを書いてみました……が、やっこちゃんの出番が無くなっちゃった。 ワタシもやっこ主義者ですんで、次の機会には必ずや。 ★今日は、ひなまつりです。★ セラヴィは、手作りのセラヴィお内裏様とエリザベスおひなさまを飾って御満悦。 でもチャチャが魔法で ひなあられを作ろうとして失敗、大爆発。 部屋はグチャグチャ。チャチャは大目玉をくらい、グシグシ泣いています。 セラヴィはちょっと可哀相になり、掃除の後少しだけ白酒を飲ませてあげました。 チャチャはいい気分になり、ひとしきりドドンパを踊った後 寝てしまいます。 夢を見ました。 ここは平安の都。チャチャ式部が十二単をずたずた引きずってると、プレイボーイ の光GENJIならぬ SMAP香取リーヤがやってきました(ナンダカナ>(^_^;))。 「チャチャどの今日こそは、まろの思いを…」 「えいっ取ってこぉい!」 「わんわん!あぅぅ~ん」 チャチャ式部が蹴毬を投げると、香取リーヤは遠くまで追っかけていきました。 「チャチャどの、そうではありませぬ」 戻ってきた香取リーヤは肩で息をしています。 「でも、そんなのって早いと思うわ。私たちまだ子供だし…」 「しかしその……春だし………(ソワソワ)」 「春だとなんかあるの?」 「そ、それは…」 「チャチャさんに近付くな~~~ッ!」 突然、黒い着物の少年が香取リーヤに飛び蹴りを食らわしました。 「痛てッ。ああッ、てめえはしぃね麻呂!」 「チャチャさん騙されてはいけません、コイツはプレイボーイとは名ばかりの とんでもない田舎者、未だに発情期があって住民は皆月に向かって吠えると いうド辺境から来たケダモノなんです!ちょっとでも気を許したら、3秒で 妊娠させられてしまいますよ!」 「がるるるるる」 「ひかえおろう、この野獣め!これが目に入らぬか!」 「なんだそりゃ?」 しぃね麻呂が懐から取り出したのは、和歌用の短冊です。こう書いてあります。 『春の苑 紅にほふ桃の花 下照る道に 出で立つ少女』 「見たか聞いたか!これは、季節にちなんでボクがチャチャさんへの思いを綴った 歌だッ!この時代は こうやって女の人を口説くんだぞう! どうだフフ~ン。 この香り立つエスプリ、洗練されたステイタス。決して盗作なんかじゃないぞ! ないったらないぞ!……山出しの狼なんぞにこの真似は出来まい? えぇ?」 「なんでえ、そのくらい俺にだって出来らい。ちょっと貸せ」 香取リーヤは しぃね麻呂から短冊を奪い取ると たどたどしく筆を走らせ始めました。 「ちゃんと五七五七七で書くんだぞ?」 「わかってらい、そんなこと…できたッ!」 香取リーヤが会心の笑みに目をウルウルと大きくして墨だらけの顔を上げました。 「ちょっと見せてみろ。…なんだこりゃ?」 『おぅおぅおぅ わおおおわぅわぅ ぐるるるる おおおわおおん うおおおおおん』 「これのどこが和歌だ、これの」 「判らねぇのか! この叫びに、春の歌に込められた狂おしいまでの思いが! 迫ってくるソウルに、この熱いシャウトに何も感じねーのか!?」 「感じないよ!ただの遠ぼえじゃないか! どうですチャチャさん、 こんなケダモノほっといて、ボクんちに遊びに来ませんか? 寝殿造りですよ」 「なにお~っこのやろ」 「まって、二人とも、ケンカしないで」 今まで黙って事の行く末を見守っていたチャチャ式部が二人を制して、 「わたしも歌、書くわ」 「ええ?」 「チャチャさんが?」 香取リーヤの手から短冊を取り上げると、チャチャ式部は真剣な眼差しで、 すらすらと筆を走らせ始めました。。 香取リーヤとしぃね麻呂は固唾を飲んでじっとそんなチャチャ式部を見つめます。 やがてチャチャ式部が顔を上げました。 「あのね、今のわたしの気持ちっていうか、願いをたくした歌なの」 『たのしいな みんななかよし うれしいな いつまでもこうして いれたらいいな』 「チャチャ…」 「チャ、チャチャさん…」 ふたりは、その余りにもストレートな、素直な、シンプルな、生のままの胸の内の 述懐に思わず絶句してしまいました。 「ほーほけきょ」 満開の桃の小枝をウグイスが渡っていきました。京の都に桜が咲くのも もうじきです。 セラヴィはすっかり寝入ったチャチャをベットに寝かせ、布団を掛けてあげます。 「さあ、もう夜半を回ったから、ひなまつりはお終い。ひな壇を片付けましょう。 いつまでもひな人形を飾っていると婚期が遅れるっていいますし、チャチャが どろしーちゃんみたいになったらイヤですからね」 「なにを言いさらすか この男は~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!!」 窓から飛び込んできたどろしーの必殺キックがセラヴィの後頭部にキマりました。 _____________________________________ *チャチャの万葉集コーナー* ワタシは古典は苦手なので、しぃね麻呂の詠む歌のネタはないかなと、万葉集を 見てカンニングしていました。すると、こんな面白い歌を見つけました(^_^)。 『家にありし 櫃(ヒツ)に鍵刺し蔵(オサ)めてし 恋の奴(ヤッコ)の つかみかかりて』 ~厳重に閉じ込めておいたはずの恋の奴がついに私にとり憑いてしまったよ~ みたいな事を詠んだ歌らしいのですが、 セラヴィがやっこちゃんの事をうたった歌だとしたら面白い(笑)。 ゆ~さく!!!