#148 Article 24838 Posted at 1996/05/09 02:21:21 by ふぃる (MAP5092) [MARIN]
Subject: マリンちゃんの涙
ここは魔法の国にあるうらら学園。今は、一日の授業が終わって、
生徒達が帰って行くところです。あれ?一人の生徒が砂けむりを
上げながら走って行きます。あ、あれは人魚のマリンちゃんのようです。
マリン「え?どうして人魚の私が砂けむりを上げて走れるかって?
私の尾ひれはね、陸に上がって、よおーく乾かすと、
2本の足に変わるのよっ。どお?驚いたでしょ?
そんなことより、リーヤ君の姿が見えないわ。
リーヤ君のクラスのほうが早く終礼が終っちゃうから
いつも出遅れちゃうじゃない。どうしてバラバラマン先生
ったら早く終わってくれないのかしら。」
マリン「…今日は…追い付けないかしら…
リーヤく------------------ん----。(どどどどどどど…)」
あっと言う間に見えなくなっちゃいました。
マリンちゃん、足が速いですね。尾ひれも結構速いらしいですけど。
だんだん、帰って行く生徒が途切れてゆきます。しばらくした後、
また生徒達が何人か、まとまって帰って行きます。
生徒達 「ラスカル先生、さようならー。」
ラスカル「おうガキども、掃除当番ご苦労だったな。明日も元気に来るんだぞ!」
チャチャ「ラスカル先生、さようならー。」
リーヤ 「せんせい、さようならー。」
しいね 「ラスカル先生、さようならー。」
ラスカル「おう、おまえらもご苦労さんだったな。あしたも元気に来るんだぞ!」
チャチャ達3人「は~い。」
しいね 「おまえ、先生に挨拶する時、ちゃんとラスカル先生って言えよな。」
リーヤ 「いーじゃんそんなのどっちでも。」
ああマリンちゃん、リーヤ君はここにいましたね。いやぁ、ざんねん。
リーヤ 「掃除当番なんてなきゃいいのに、遊ぶ時間が減っちゃうぜ。」
しいね 「僕は掃除嫌いじゃないからいいけど。」
チャチャ「でも、教室とか廊下がきれいになるのって、気持ちいいよね。」
リーヤ 「そうだな。」
しいね 「そうですよねチャチャさん。」
リーヤ 「ところでチャチャ~、今日は何して遊ぼうか?」
チャチャ「んーとね…、公園で、赤ずきんチャチャごっこ!」
しいね 「いいですねぇチャチャさん、それ。」
リーヤ 「おれ犬ー!」
しいね 「そのまんまじゃねーかよ。」
リーヤ 「おれは犬じゃねー、狼だー!」
チャチャ「きゃはははは」
一方、こちらはマリンちゃん。リーヤ君はまだ学校にいたのに
どうしたのでしょうか?…
マリン 「あらっ?ここはどこかしら?
リーヤ君に追い付こうとして全力疾走したところまでは、
覚えているけど…。そう確かその後、石につまずいたのよ!…。」
気が付くとマリンちゃんは知らない建物の部屋の中で椅子に座っていました。
しばらくするとその部屋に一人の男がやってきました。
男A 「気が付きましたか?マリン…ちゃん。」
マリン「え?あなたは誰?私を知っているの?」
男A 「私、あなたのファンなんです。
私の住んでいるアパートの前であなたが気を失っていらしたよう
でしたので、勝手なことと思いつつ、ここへおつれしました。
どうかお許しください。」
マリン「ふーん。それであなた、これから私をどうするつもりなの?」
男A 「え、いや何もしませんよ。」
マリン「うそおっしゃい。」
男A 「本当ですって、でも…もしよかったら、これから私と一緒にビデオを
観ませんか。」
マリン「んーそうね。(どうせ今からじゃリーヤ君に追い付かないし。)
いいわ。あなたにつき合ってあげるわ。それで何のビデオ?」
男A 「マリンさんの出ている赤ずきんチャチャです。」
マリン「やだぁ。そーいうの恥ずかしいわぁ。でも…まあいいか。
それより、なんだか喉が乾いちゃった。飲みものとかは出ないの?」
男A 「はい、いま、持ってきます。」
男Aは一度部屋を出たあと、しばらくして飲物と菓子箱を持って部屋に
戻り、飲物を自分とマリンちゃんの前にそれぞれ置き、菓子箱の蓋を
開け、そしてビデオを再生した。
マリン「きゃあっ、私が出たわ、やっぱりこれよこれ!
自分で言うのもなんだけどきれいに映っているわぁ。
この表情なんて最高よね。練習の甲斐があったわ。
あら、これはあの海坊主とその妹が出ている回じゃない。」
マリンちゃんがグラスをテーブルに置き、そう言い終わると、
突然、マリンちゃんが座っている椅子の肘掛けから金具が飛びだし、
マリンちゃんの両手首を肘掛けに固定した。
マリン「きゃあっ、ちょっと何よこれ、これはどういう事なの!?」
(Art.24463)
> 自分の取り分以外は全部叩き潰してしまうマリンちゃん。ホントこの娘、「女の本能」
>むき出しで生きてます。本来の「りぼん」読者層にマリンちゃんが嫌われてる理由が
>この辺にあるのではないかと…「自分にも有る、それゆえに見たくない部分」をこんな
>風に見せられたのでは、無理ないかも。
男A 「ああっ、何とマリンちゃん、好きな人に渡すと両想いなれると言う
星の入り江のなおり草(ひとつめクラゲの毒の解毒作用もある。)
を自分の分だけ取って、後をチャチャに取られないように全部叩き
潰した~。リーヤ君やしいねちゃんの命がかかっているというのに
なんて事をするんでしょうかあ~っ!。」
マリン「いや---------っ。そこはだめ-------っ。やめて------っ!!!!」
男A 「では、巻き戻して今のシーンをもう一度。」(お前は悪魔か。)
マリン「きゃあああああああああん。いやああああああああああっ!!!!」
男A 「スローでもう一度。」
マリン「いやーっ、いやーっ、いやあああああああっ!!!!」
男A 「コマ送りでもう一度。」
マリン「いや----------------------------------っ!!!!」
男A 「叩き潰そうとする直前で一時停止して、少し戻ってまた再生の
繰り返し×5回。ほーら、ほーら。」
マリン「きゃあああああああああああああああああっ!!!!」
気が付くと、マリンちゃんの瞳からは、涙がこぼれ、頬、身体を伝い、
そして遂には2本の足がピンク色の尾ひれになっていた。
つづく
MAP5092 ふぃる
p.s.
マリン「こんな事をして、HUMM局が怖くないの!?…
次回、後編は絶体絶命の大ピンチ!(これを書いている本人がね!)
乞うご期待!」