#148 Article 22213 Posted at 1995/10/16 12:49:22 by DELTA (MAP5804) [STORY]

Subject: Re: 大やっこちゃんホーリーアップ?! /22212

とか書いたけど"R-rated"になっちゃった。Hが嫌いな人は途中まで読んだら次の
   Art.に飛んで下さい。大体話は通じます(^^;)


   「ぼくに判るのはここまでです。すいません、薬品魔術は専門じゃないもので。たぶん
  うちのお師匠様ならもう少し詳しい事が判るんじゃないでしょうか。早退届け、代わ
  りに出しといてあげますから、行ってみて下さい」
   もはやこの問題は優等生のしいねちゃんにもお手あげのようですね。
   いよいよ強くなってきたやっこちゃんの『ともだち光線』とフェロモン。これ以上
  学校にいては騒ぎを起こしかねません。(というより貞操の危機です)
   こんな時間に一人で帰るのは、やっこちゃんも初めての事です。下足箱に入ってる
  恋文の束をかばんに放り込み、ほうきを出して飛んで行きます。何人かの悪たれども
  が授業を抜け出して追いかけて来ましたが、超音速ダッシュをかければついて来れ
  る者などいはしません。
   「行きよりほうきが軽くなってる…魔力も強くなったのかしら?」
   うれしい…というより不安を感じるやっこちゃん。魔法が暴走してしまい、半径1200
  kmのマナを枯渇させてしまった魔法版バシュタールの記事が脳裏をかすめます。
   何にしても、ナッツの正確な混合比率が不明なのは痛いですね。おまけにビッグナッツと
  反対の作用を持つリトルナッツまで見当たりません。残る手だけは、桁違いにレベルの高い
  魔道士の作った汎用解呪薬を使う事だけです。やっこちゃん、迷わずもちもち山を目
  指します。
   「ごめんくださ~い」
   ノックして返事を待つ間、「声色使っちゃったけど、あたしだと気付くかしら?」など
  とドキドキのやっこちゃん。
   「は~い、どなたです?」
   扉を開けたセラヴィの目に、後光をまとったような美少女の姿が飛び込んできます。
  二人はまっすぐ見つめ合い、時間とBGMだけが流れ続けます。
   「前にどこかで…お会いしませんでしたか?」

   自宅の中だというのにサングラス。大きなマスクで顔の半分を覆ってエリザベスを
  抱いたその姿はさながら変質者。何でやっこちゃんはこんなのがいいんでしょう?
   (「うっさいわね!あんたこそ何であたしみたいなのに惚れたのよ!?」)
   納得したくないけど納得。
   "八重子"と名乗る少女を無防備にも家の中に招き入れたセラヴィ。自分が心動かさ
  れる理由が、魅了の魔法とフェロモンのせいだと判って上記のような変質者ルックに
  なりました。サングラスもマスクも魔力遮断の効果を持っている筈ですが、時間とと
  もに強くなるやっこちゃんの魅力にいつまでも抗う事は出来ないでしょう。
   「作った本人が中和剤を調合するのが一番なのですが…」
   「でもやっこちゃんもどう作ったか判らないんじゃしょうがないわねぇ」
   「そそっかしい従姉妹で申し訳ありませんわ。解呪薬、お願いできますでしょうか?
  このままだと魔力暴走を起こすらしくて…」
   「やってみましょう。やっこちゃん程度の魔力なら何とか中和出来る筈です」
   「だけど、セラヴィの依頼料は高いわよ、八重子サン」
   「その件に関しては…この手紙に書いてあるとやっこが申しておりました」
   ふところから取り出した手紙を机の上で滑らします。それを開いたセラヴィの表情
  が見る見る青ざめていきます。
   「あの…何か失礼な事でも書いて…」
   「いえ!!そんな事はありません!ご心配なく、無料で作ります」
   セラヴィ先生、妙に声が上ずっています。
   「本当にあの娘、どんな事を書いたのか見せていただけません?」
   席を立って後ろに回り込もうとするやっこちゃん。セラヴィ慌てて手紙を引っ掴ん
  で"八重子"さんから隠します。
   「そ…その、よろしくお願いしますとかそんな程度の事しか…」
   「まさかセラヴィ様、あの娘に借金でも?」
   「そうです!そうなんです!いやぁ、以前エタニティ・シャードを融通してもらった事が有っ
  て、その支払いがまだだったんですよぉ。ははははは…」
   怪訝そうな表情でセラヴィを見つめる"八重子"さん。心の中ではやっこちゃんが、
  クスクス笑いをもらしています。(「うふふ、焦ってる焦ってる…」)
   「それでは私は調合に取りかかりますから、その間お風呂に入っていて下さい」
   「フェロモンの匂いがすごくきついわ。セラヴィの気を散らさないでね」
   八重子さんをお風呂場に押し込んで一安心のセラヴィ先生。手紙の内容がバレなく
  てよかったですねぇ、"八重子"さんに。
   「全くです…あの一晩の事をこんな時に使ってくるとは…(T_T)」
   「あれは媚薬のせいなんでしょ?セラヴィ…わたしを捨てないでね」

   お風呂に入ったやっこちゃん、パニクりまくりのセラヴィの顔を思い出してその度
  に忍び笑いをもらします。「少しやりすぎたかしら」ってそりゃそうですよぉ、結婚式
  前日のあの夜の事を"昨日の事のように覚えています"なんて書かれたら…
   「でも本当に覚えているのよ。あの時は痛いだけだったけどポッ。この体だったら…少
  しは…気持ちいいかな、なんてにゃははは!きゃ~恥ずかし~!」
   風呂桶の中で身悶えするやっこちゃん、お尻がつるっと滑って水中にとっぷ~ん!
  ちょっとだけ作者からおしおきです。
   「それでこんな事されちゃたまんないわよ!あ~びっくりしたぁ」
   んじゃプレゼント。物音を聞きつけ、血相を変えたセラヴィが飛び込んできます。
   「八重子さん、どうしました!?入りますよ!」
   ガラリと扉を開けるセラヴィに、お湯で蒸発したフェロモンが一気に襲いかかりま
  した。もはやマスクは役に立たず、鼻粘膜からとり込まれたそれは直接脳を刺激し、本
  能とその実現に関する事以外何も考えられなくなります。
   「だ、大丈夫です、別に何も…いや…来ないで~!」
   ちょっと前までそうされたがっていた筈のやっこちゃん、慌ててタオルで体を隠そ
  うとします。セラヴィその手を掴んで強引に風呂桶から引き上げ、服が濡れるのも構
  わず"八重子"さんの体を抱き締めます。
   「こんな事をなさってはなりませぬ…あなたさまはフェロモンに操られて…」
   うわ言のような呟きではセラヴィの理性を呼び戻す事はできません。あの夜の痛み
  を思い出して逡巡していたやっこちゃん、しかし次の言葉で陥落します。
   「そんな事は関係ない…君が欲しい…」
   サングラスとマスクを外し、セラヴィ顔を近づけます。
   (「セラヴィ様となら…どうなってもいい」)
   すっと目を閉じ、唇をわずかに突き出します。以前は絶望的だった身長差も、今は爪
  先立ちすれば届きそうです。もう少し…ほんの少し…
   **スパコ~ン!**
   「何やってんのよあんた達!?」
   どろしーちゃんのタクトがセラヴィの額に命中。込められていた浄化(サニタリー)の呪文
  が発動してセラヴィ正気に戻ります。
   「はっ!わ、私は何を…どろしーちゃんどうしてここに?」
   「さっさとその抱いてる手を放さんか!全く、手紙を付けたしいねちゃんのほうきが
  戻って来たからまさかと思って来てみれば…あ゙~女臭くてムカムカする!」
   ヘ^Hハーブ灰を空中に蒔くと、みるみるフェロモンが吸着されていきます。さすがは
  大人の女性、匂い消しは手放しません。
   「それからハイこれ!落ちてたわよ」
   「ひどいわひどいわ!私を捨てるなんて!」
   下手な腹話術をしながらエリザベスを手渡すどろしーちゃん。セラヴィ奪うように
  受け取って胸にかき抱き、
   「ごめんよ~ごめんよエリザベスぅ~(T。T)」
   男がそんな事で泣くなよ。ほっとくといつまでも一人の世界を続けそうなので、どろ
  しーちゃんが耳を引っ張って止めさせます。
   「解呪薬、煮立ってたわよ。早いとこ、このフェロモン娘を元に戻してやんなさい」
   冷やかな目で睨まれるのに耐えきれなくなって、セラヴィそそくさと退場です。出て
  いったドアをしばらく見つめていたどろしーちゃん、後ろでやっこちゃんがあっかん
  べぇをしている気配に気付いて、
   「いつまで素っ裸でいるのよ!?早く服を着る!!」
   やっこちゃん、振り向かれる前に「にぱっ」と笑顔になります。
   「はぁ~い▼」


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