#148 Article 16439 Posted at 1995/03/07 17:44:01 by サメくん (MAP5059) [SLEEP.CHR]
Subject: Re: すりーぴんぐぷりんせす /2771
本当に久々の「すり~ぴんぐぷりんせす」です☆ 今回は、B.チャチャ編。 さて・・・ 「闇なる者の森で・・・」 蒼き空にあふれる陽光。 風は緑野を駆け抜け、白い雲はゆったりと西へ流れていく。 ここは辺境の地。 世界のへそであり、想いの流転を司る「闇なる者の森」は、今日も色濃き深緑に 彩られ、風のざわめきさえ息をひそめるような静寂に包まれていた。 静かに・・・静かに・・・ 時を刻み続ける暗緑の森の奥深く、ひっそりと小さなほこらが建っている。 誰も知らない・・・誰も見たことがない。 でも、本当は誰もが知っているそのほこらには、銀と漆黒のレリーフに彩られた 小さな門がある。 そこをくぐると広がるのは“闇” 触れることが出来そうなほど濃密な空間には、時の流れる気配がしない。 その向こう、暗き暗き闇の中に、水色の結晶が現れる。 透きとおり、きらきらと自ら煌く結晶の中に・・・彼女はいた。 ふわりっと広がる漆黒の髪は濡れるように輝き、白い頬は柔らかな曲線を描いて いる。愛らしい唇がほんのりと紅く染まり、かすかな息をついでいる。 伸びやかで、ほっそりとした全身に紗をまとうだけのその姿は、むしろ神々しい 輝きに包まれているように見える。 頬をかすかに上気させて、彼女はかぼそく喘いだ。 つっと銀色の涙が、白い頬を伝う。 ・・・悲しい夢を見ているのだろうか? それとも、辛い夢を見ているのだろうか? 眠り姫の夢には、誰も触れることはできない。 「娘よ・・・定められし時はやがて来たる」 “闇”そのものが大きく、しかし優しく鳴動して、そう告げた。 切ない吐息が、彼女の凛々しい口元からもれる。 さらっと、漆黒の髪が結晶の中で揺れ、まとう紗が銀の光沢を放つ。 白魚のような繊手が、かすかに揺れる。 また一つ、涙が銀色に輝いた。 「娘よ・・・汝の想いが織りなせし少女は、光を見出せしか?」 心の奥に深く深く染みいるような鳴動に、眠り姫はかすかにうなづいた。 微笑みさえ浮かべながら。 愛らしい唇が、小さな言葉を紡ぐ・・・ 「もう何度言ったらわかるのよ! いい? 私はブラッディ・チャチャ。 ブランデーじゃないの!!」 B.チャチャは、ずずいっとチャチャに歩み寄った。 「え、え~と・・・ブ、ブランデーちゃん・・・」 わたわたしながら、それでも言い間違えるチャチャに、B.チャチャは 大きく天をあおぐ。 「もういいわ! 今日はね。もういい・・・」 いきなりチャチャの小さな肩を抱き締めて、B.チャチャはその顔を伏せた。 ぽろりっぽろりっと涙がこぼれる。 「ごめん、ごめんね・・・ブランデーちゃん・・・」 そうつぶやくチャチャの瞳にも涙がにじんでくる。 「ばか、ね・・・」 何か胸の奥が熱い。何かが湧きあがってくる。 二人のチャチャは、思いっきり泣いた。 涙が渇れるまで泣き続けると決めたみたいに。 抱き合う小さな二人の様子に、リーヤもしぃねちゃんも、V.リーヤもダー ク・死ー音も・・・ただ、立ち尽くすのみであった。 ・・・というわけで、不可思議なものになってしまいました。 「闇なる者の森」については、「みんなにおまかせ」で発表しているチャチャの 世界観と魔法観の中で記述しています。 もしも興味が引かれたならば、ぜひご覧になってください。 この物語の続きは、いつか語る日が来るでしょう。 でも、その時は・・・悲しい別れが待っているのかも知れませんね。 眠り姫については、今度天水さんが出されるチャチャ本の中で、少々触れてあり ます。こちらもどうぞよろしく☆ (ありゃりゃ、これじゃ販売促進活動ですね。すみません・・・) それでは、長文にて失礼しました。 サメくん .