#139 Article 44 Posted at 1993/04/16 15:30:14 by TAGAWA (MAP2292) [TEIGI]
Subject: Re:*11 アニメーションとは何ぞや(^^;) /43 .... /13 /11
ベースを立てたきり逃亡してました(^^;)長文です、済みません_(__)_ >> 例えば 教育TVとかでよくある「植物の成長を時間を縮めて見る」なんてのは >> 一般にアニメーションに含まれるようですが、 > これは 資料中の小出正志氏の学会発表では実写に含まれています。 > また この資料と同じくかえでの際に TAGAWAさんに見せて頂いた > 薮下の「アニメーション原論」においても > これはやはりアニメーションに含めないとされています。 この件ですが、確かに「アニメーション原論」では 「定義2」の補足説明の中で、 「(これは)機械的手段に依って時間を変形したものであって作者の厳密な意図による ものとは言えない」と書かれており、アニメーションでは無いと判断している 物と読み取れます。 しかし、「空中を浮かぶ人間のコマ撮り」は、大きく言えばこれと同じ手法ですよね。 機械的に一定間隔でコマ撮りした訳ではなく、飛び上がった瞬間を狙っている点が 「作者の意図」と言う事だと思いますが、 それなら植物の発芽も、コマ撮りの間隔を不定にすれば とたんに「アニメーション」に… 境界線はやはり不鮮明ですね(^^;) * * * 薮下氏の定義を全文引用しようと、一通り打ち込んだのですが さすがに著作権的にマズいかなと思い直しまして(^^;) 以下に無理矢理要約してみました。 (厳密にはこれでもまずいかも知れませんが… システムの側で問題有りと 判断された場合、削除あるいは削除の指示をお願い致します_(__)_) --------------------------------------- まず、「ANIMATION」の語源から素直に ●定義1 =================================== 生命のないものが作者の意図のまゝに、生きているものとして動かされ映画。 ママ =================================== (生命のないもの=漫画や人形は勿論、単なる図形、物体といった 本来生命を持っているはずのないもの) (作者の意図のまゝに=その映像の作者であるアニメーターや演出家の思い通りに、 即ちフィルムの1コマまでその意図が働いているという意味を含んでいる) (生きているものとして=それ自身が自らの意志で、その時の感情に従って、 その性格にふさわしい行動をして初めて生きていることになる) が出ます。 ここに、マクラレンの「隣人」の人間や、ディズニーの記録映画の中の 音楽に合わせてリズムを取る(様に見える)動物を引き合いに これらは既に現実とは異なった、作者の創造に依る人間や動物であるとし、 ●定義2 ======================= 作者の意図に依って創造された生きものゝ映画。 ======================= が加わります。植物の発芽等の微速度映画は含まれないとされています(前述)。 更に、地図の上を伸びていく線等の図解、土星の輪をくぐる宇宙船のCG等 「無機物」を描く物を取り上げ、 ●定義3 ============================== 作者の意図によってフィルムの上に創造された非現実の時間映像。 ============================== (作者の意図=偶然性の否定) (フィルムの上に=頭の中の無形のイメージはフィルム化によって初めて客観化される) と、3まで出揃い、次のページの<参考>で、 「定義3になるとあいまいで…」と、 これらの定義が十全な物では無いと記されています。 以下、以前に書きましたASIFAの定義が引用されると言う流れです。 --------------------------------------- しかし、書き写していて思いましたが、この定義は 私が今まで読んで来た物とは違う立場を取っていたり、首をかしげてしまう箇所も 多々有りますね(^^;) 気になった点としては ○アニメーションの媒体をフィルムに限定している ビデオやコンピュータは言外に含まれるとも取れますが パラパラマンガや驚き盤等は定義の対象になっていません。 これは次の疑問点にも繋がるのですが、 ○「コマ撮り(送り)」をアニメーションの要件ととらえていない >操り人形(マリオネット)、指人形(ギニョール)、棒人形(ロッドプペット)の >人形劇を撮影した映画は、映画以前にアニメ化された物なので一般的には >アニメ映画には含まれない。 と言う記述からすると、人形劇自体は定義1に適っていると言う事で 本来アニメーションに含まれると言う主張の様です。 しかし(私の思う)一般的了解事項として、アニメーションは「コマ撮り」 (SAWAさんのアーティクルにある《仮現運動》)が第一の要件ではないでしょうか? ならば当然(コマ撮りでなく実際に操る)人形劇はアニメーションではなく、 それを撮影した映画もアニメーションではない…と、 結論だけは同じなのですが(^^;) しかし別の所でアニメーションの素材として「漫画や人形」と記されていますので 「人形アニメーション」と「人形劇」が共にアニメーションである事に なってしまいます。これはちょっと混乱しているのでは… また、 >またディズニーの記録映画の中に鳥や昆虫が音楽楽ママを理解 >しているかのようにリズムにあわせて行動するショットがある。 ディズニーの記録映画の現物を見ていないので、具体的に どう言うショットなのか分からないのですが、これが単にカット割で 見せている物だとすれば、アニメーションに含めるのは逸脱ではないでしょうか。 もっともカット割はどんどん細かくしていけば最後は「コマ撮り」と同義に なってしまいますので、境界線の引き方は難しいですが(^^;) 薮下氏の定義の場合、まず媒体がフィルムである事が第一で その中で、本来、自分の意志では動かない「漫画や人形」が動いている物が アニメーションである(動かす方法は余り限定しない)、と言う立場みたいですね。 コマ撮りを第一に考えれば、定義3.の様に 「図解」を別に考えたりする必要は無いと思うのですが…(^^;) とは言え、これらの定義1~3は、「これが定義だ!」と定めた物と言うよりは これまでの歴史の中で「アニメーション」がどうとらえられて来たかを 再現した物と考えるべきなのかも知れません。 <参考>の中での記述もそう言うニュアンスですし。 * * * ふと思うに、アニメーションの定義は 「実際には《その様には》動いてはいない物を、 《その様に》動いている様に見せる手法」…ではどうでしょう?? うう日本語が苦しい(^^;) 要するに「仮現運動に依って動いている様に錯覚する物」で、なおかつ 「その動きが実際の動きとは異なる物」…うううまとまらない(^^;) 「実際の動き」と言うのは、 科学には弱いので曖昧ですが、現実に、物理的に、アナログ的に 動いていると言う意味です。 例えばコンピューターのカーソル移動は、ドットの明滅の置き替えによる訳ですから 実際に動いている訳では無い、と言う事でアニメーションの範疇だと思います。 同じ理由で、動くCGは全てアニメーションだと思います。 動きが「計算によって作られた」物であっても、問題は無い様に思いますが…? 動きに、作者の意図でない「偶然の要素」が入りこんでも それはアニメーションとして立派に成立すると思いますし それ以前にCGの計算はソフトを人間が作っていると言う事で、 れっきとした「人為」だと思うのですが。 それが個々の作者にどれだけ帰する物かはまた別の問題として… 一向まとまらなくてどうも(^^;) 私も、「植物の発芽等の微速度撮影」は、境界線上ですが、 アニメーションに含めたいですね。 薮下氏の定義の要約は私の独断に基づく物ですので、御承知置き下さい_(__)_ これでは訳が分からん!と言う方は、メイル下さいませ(__) 文面は「例の物送れ」で(^^;) TAGAWA(MAP2292)でした。