#13 Article 9753 Posted at 1995/03/17 05:23:26 by MSP-Iris (MAP4370) [SYNTAX]

Subject: Re:*14 タイトル… /9751 ..... /16414(#148) /16322(#148)

>元々「チ」は、道とか、道を通っていくという古語でして、そもそも「ミ
>チ(道)」も「ミ+チ」という合成なんです。

 いや、つまり、現代においてそれが使われているか、ということが問題
なんです。現代において、明らかに分離可能な2語の連続による連濁の場
合、「ぢ・づ」を使用する、ということで良いと思います。

> これも、古形はイネ+ツマなんです。ツマというのは、「はらむ」という意
> 現在でも、ウナを突きますよ。「うなじ」って言いますよね。首をウナとい

 だから、これらも同様です。一応

>>  語源的にはともかく、今の用法では

 と書いたのは、そういう意味です。
 たしかに「うなずく」の「うな」は「うなじ」の「うな」なんですが、
これは上記のカテゴリに含まれないんじゃないでしょうか。
 仮に「項突く」という言葉になっていたら、「うなじづく」が正しいで
しょう。

-----
#道=ミ+チは知ってましたが、イネ+ツマは知らんかったっす。(^^;;;

 それから、

>古典を読むと、鎌倉・室町以降ですか、現在の用法で「ツマ」が多く出る
>ようになるのは。

 多いかどうかはともかく、「つま」が現代の「妻」(あるいは転じて動
物の異性など)に使われるのは、万葉集から見られますよ。

・鴨すらも、つまとたぐひて
・その妻の子と、朝宵に
・妻の命も、明けくれば門に寄り立ち
・ほととぎす妻恋ひすらし、さ夜中に鳴く
・け長き子らが妻問ひの夜ぞ

 以上5例、万葉集です。


> パソコンを使う限りは、日本語FEP任せなんで楽ですけど

 え~、それって違うと思う(笑)。
 かな漢字変換を利用するFEPだからこそ、仮名遣いを意識するんだと
思います。

>「どっちだっていいじゃないか」「迷ったら、ジで書け」という、およそ根拠
>もへったくりもない回答だったんです。

 そういうことは電話で聞いちゃいけないのでは。
 文書で質問すべきだったと思います。

 あと、文部省より国語学者の方が丁寧な返事が返ってくるような。(^^;

-----
>戦前の日本人は、異様に言語能力が低かったんですが、言語能力を低いまま、
>文字の能力を高めようとしたんです。

 そういうことですね。ちょっと語弊があるけど、文盲対策と言ってもい
いでしょう。
 で、その効果はあったと思います。
 漢字が簡単になっていってるのも、同じことでしょう。

 それはやっぱり「使い易い」ってことだと思うんですけど。

 もともと現代仮名遣いは「現代文のうち口語に使用」されるもので、文
語には用いる必要はなかったんです。普段の言葉を簡単に文字にして保存
できる、それがねらいでしょう。ところが、その簡単さによって、今では
口語一本槍、「文語=昔の文章」になっちゃった。

 もし日本語がローマ字化されてたら、それは表意文字を失うことですか
ら、日本語では致命的なことで、わかりにくいものになったことでしょう。
そうであったらかえって日本語は難しくなり、今でも文語体が残っていた
ことでしょうね。

                                  MAP4370    MSP-Iris