#13 Article 7898 Posted at 1993/09/21 07:06:17 by KYOGO (MAP2034) [OOSAKA]

Subject: Re: KYOGO 大阪夏紀行 (全3幕) /7897

KYOGO 大阪夏紀行:そのに「港大橋を渡るバスはインテックスへ向かう」


 DAICON6の夜の宴会企画は「関西汽船マヤ丸」というものでした。
これはつまり、関西汽船の客船が大阪港に停泊している時間を利用して一晩借り切り、
船全体を宴会場にして一晩騒ぎまくろう、というものです。なんせ海の上、どんなに
騒いでも周囲から苦情がくる心配がない。
 というわけで、弁天埠頭に停泊しているマヤ丸の中で、飲むわ歌うわの大騒ぎが一晩
繰り広げられ、当然「わくわくアニソンランド」の部屋もあって100名は越える
人間がアニソンを朝まで歌いつづけたりもしたのですが、そのへんは省略。

 翌朝、6時。徹夜の宴会に疲れ果てた人々が、弁天埠頭に降り立ちました。これから
みんな、それぞれ仮眠をとって、9時からはじまる2日目の企画に向かうわけですが、
ここで私は考えました。今、せっかく大阪港にいる。そしてこのチャンスを逃すと、
大阪に次に来るのはいつになるかわからない。さいわい天気もいいし、ここはひとつ
睡眠と午前中の企画はあきらめて、大阪湾の埋め立て地を歩いてまわろう!
(ご存じの方はご存じのように、私は埋め立て地大好き人間です)
あとのことを考えていったん難波に出て荷物をコインロッカーにあずけ、
(埋め立て地まわりはものすごく歩くので、荷物は1グラムでも軽くするべし)
昨夜踊った天保山まで戻ってきました。この時点で朝8時。

 夏の朝、空は晴れ、16号大阪港線と5号湾岸線の接続する天保山ICは、朝日に
照らされてその巨大さをきわだたせ、すぐ近くに係留されている小さな漁船との対比が
なんともシュール。天保山公園から、話題のハーバービレッジ、家族連れの並んでいる
海遊館・・・大阪湾の「築港」あたりは、いかにもつい最近まで工業・商業用の港
だったところにいきなりリゾート施設ができたところらしく、東京の「芝浦」近辺と
同様、きれいに整備されたところと、昔のままの倉庫群や埠頭が混在していて
実に面白い風景になっていました。
 昼ちかくまでそのへんを歩き回り、そろそろ帰ることにしようとしたのですが、
まっすぐ引き返すのでは芸がない、どうせなら、ひとつ南の住之江区の埋め立て地
(南港)に渡り、ニュートラムに乗って住之江公園に出よう、と私はもくろみました。
大阪に詳しくない方にはわかりにくいでしょうが、今いる場所(築港・海岸通)から
南港に出るには、頭上にかかっている巨大な橋、港大橋を渡るしかありません。
これをわたらないかぎり、いったん市の中心部(環状線のあたり)まで戻らないと
南港には行けないわけです。それでは面白味がない。
 港大橋は高速湾岸線の橋で、もちろん歩いて渡ることはできないのですが、
きっとここを通るバスがあるはずだ! 根拠はないが自信はある推測にもとづき、
私は港大橋のふもとまで歩きました。考えてみればこれがおーまちがい、たとえバスが
あったとしても、高速道路の橋なんだから、その手前のインターまで戻らねば
乗れるわけがない・・・
 とにかくバスが存在するらしいことは確認して、最寄りのバス停までと思って
引き返しはじめました。そろそろお昼、空は快晴で、避けるものの何もない真夏の
陽射しがじりじりと顔や腕を焼く、この日気温は34度まであがった炎天下、
汗をだらだら流しながら、確証のない道を歩く。バスは、バスはどこだ・・・
昨夜ディスコでさんざ飛び跳ねた上、朝から歩き通しで、脚がもう痛くてたまらない。
 結局バスの始発地点(朝潮橋)まで戻ってしまいました。あとで冷静に考えると、
ここまで戻る必要はなかったのですが、ともかく、バス停についたとたん、
「インテックス大阪行き」というバスが出発するところで、飛び乗ることが
できました。
 よーし、ラッキー、このバスは確実に港大橋を渡る。しかも行き先は、南港の
埋め立て地の一番奥だ。どうせ帰りはニュートラムに乗るんだから、どうせなら
一番奥まで行って、終点から一気に引き返そう。それに地図を見ると、インテックス
大阪からさらに歩いた先に「南港野鳥園」なるものもあるではないか、時間と体力が
残ってたら、ここまで行ってみよう・・・・。ということで、このバスには終点の
「インテックス大阪」まで乗っていることにしよう。
 港大橋からの眺めは、期待通り素晴らしいものでした。しかし、このバスの行き先に
恐ろしい罠が待ち構えていようとは、まだ私はは気づいていなかったのでした。
(カンのいい方はもう気づきましたよね(^_^;))

 ご存じない人のため説明しますと、インテックス大阪は、大阪の国際見本市会場
です。私が行ったときにも、何かのイベントがあっているらしくてたくさんの人で
賑わっていました。
 脚の疲れも限界だし、このまままっすぐニュートラムの駅まで引き返そうか、
それとももうひとがんばり、野鳥園まで歩いてみようか・・・と迷いつつ、私は
とりあえず、インテックス大阪の中に入りました。トイレを使おうと思ったのです。
トイレに行くと、何か妙な胸騒ぎ。男子トイレは空いてるのに、女子トイレの前は、
若い女性で長蛇の列。なんかこういう風景、見慣れているような?
 予感にうながされて会場内に足を踏みいれると、そこではぎっしりと並べた長机に
本を置いて売っている光景が。どっしぇーー、同人誌の即売会だあああっ!
 そう、その日インテックス大阪でやっていたのは「COMIC CITY in 大阪 7」だったの
でした。私の名誉(?)のために言い訳しますが、私は8月22日にこれをやっている
ということを、ぜんぜん知りませんでしたし、インテックスに来たのも偶然です。
ほんとうに偶然なんだってば、信じてください(^_^;)
 私が行ったときにはもうカタログは完売し、入場自由になってたので、何も
気づかずに会場内に入れたのでした。そして私はそのへんに置き去りになってた
カタログを拾って、スペースを回りはじめたのでした。
いちばん笑ったのは、炬燵屋で「SAILORS YELLOW VERSION」が山積みになってて、
前には列などまったくなく、何冊でも買い放題になっていたこと。(やはりコミケでの
アレは、間に合わなくて少ししかできなかったとゆーヤツだったのですね)
その他、先週のコミケで苦労して買った男性系サークルの多くが、ぜんぜん並ぶ必要
なく買える状態でした。私もコミケで買いのがした本をいくつか買えて、結構うれし
かったのでした。ううう、情けない・・・。

 ・・・1時間後、ただでさえ疲れている脚をさらに疲れさせ、せっかく軽くした
荷物をすっかり重くして(^_^;)、私はインテックスを後にしました。
 ううう、もうこうなったら、野鳥園だ! 野鳥園に行くしかない! このまま
戻ったのでは、結果として、SF大会をすっぽかして同人誌即売会に行ってきたことに
なってしまうではないか! この失態(^_^;)をとりかえすには野鳥園しかない!
 私は断固として、野鳥園への道を歩きはじめました。しかしそのときの私は、
野鳥園往復の道のきびしさと、その後私を襲う惨劇をまったく予測してなかったの
でした。(しまった、さっきと同じ引きだ(^_^;))

                       「そのさん」へ続く(^_^;) KYOGO