#119 Article 5195 Posted at 1994/04/21 05:23:36 by 輪違聡司 (MAP3135) [SMOON]
Subject: セーラームーンという作品に対する一考察 及び今後への展望(大げさ(笑))
さて、いろいろと考えている内に、思うところがありましたので、以下は私の 考えに則って、いくつか、つらつらと述べさせていただきます。 さて。 私が、せらむんが他のバトルヒロイン物と違うと思う点に、もう一つ、「せらむん はあくまで少女漫画である」という事があります(先に述べた、「一介の中学生」で あるということと連関性のある事ですが)。 が。 思ったこと。 「既に、セーラームーンに少女漫画を求めるのは、無理なのではないのか?」 ブラックムーン編で感じていた不満の一つはそのあたりの事だったのですが、 実はこの要求自体が既に無理だったのではなかろうか、と思えてきたんです。 第一部の終盤で、うさぎと衛は結ばれます(言うまでもないコトでしょうが、 肉体的に、などという意味ではないです^^;)。 そして、アニメと原作では表現の違いこそあれ、二人が協力するような形で 最終的な敵を倒した。 ここで、「少女漫画」としてのセーラームーンは終わってしまったのではないか、 そういう考えに至ったのです。 偏見混じりのことを承知で言っておきますが、ここでは、「少女漫画」を、「主人 公の女の子が男の子と出会って、最終的に結ばれるまでの話」という風に位置づけて います。 「少女漫画はそういう物ばかりではない」という意見の方はおられるでしょうし、 私自身それは承知していますが、あえて、「典型的な少女漫画のスタイル」という ことでそう定義させていただきました。 あのオスカルとアンドレでさえ、クライマックスぎりぎりにならないと結ばれ なかったんですからねぇ^^; お互いいい年だというのに(笑) さて。 アニメ第二部、第三部では、その頭で、うさぎと衛を引き離す、ということを やっています。 これはやはり、一度「少女漫画」に回帰させようという意図があったのだろうなと 思えるわけです。しかし、第二部はともかく、第三部ではもはや「無理」だった。 第三部での表現が、既に「少女漫画的痴話喧嘩」の範疇を越えていた(笑)という こともありますが、やはり最大の要因は、 「月野うさぎが母になってしまった」 ことでしょうね。 年齢的にはともかく、精神的には「母」に近い領域まで行ってしまった。 これは、もはや「少女漫画・セーラームーンの後日談」と言えると思うんですよ。 今回のSでは、「少女漫画への回帰」を志向しようという仕掛けは、今のところ 全く見えないんですよね。 新しく登場した戦士、ネプチューンとウラヌス。 この二人の登場って、今のところ、戦士(タタカウヒト)が増えただけ、という風にしか 見えない。 他のバトル物のソレと感覚的に違わないんです。 ライブマンが五人になったり、Z戦士にベジータが加わったりしたのとね(笑) そのことの良い悪いを問うつもりはありません。 今後、セーラームーンはどうなるのか。 少し前には、半ば投げやりに「どうなってもいいや」みたいなコトを言って しまってましたけど(笑)、今回は割と明確な思考の元に方向が見いだせます。 完全に「バトル物」として進むか。 あるいは、やはり「少女漫画」への回帰を志向するのなら、正直な話、「主役の 交代」を行うしかないのではないか。 「ときめきトゥナイト」みたいに世代交代するとかね(笑) これ以外にも道はあるだろうとは思いますが、少なくとも、構造的に、だいぶ 詰まるところまで来ているであろうことは確かだと思うんですよ。現状のままでは。 それは作り手側も、多分感じているんじゃないかと思う。 中学三年に進級させたところに、今回の「S」におけるスタッフの覚悟はね、 なんとなく見て取れるんですよね、やはり。 単純な悲観論ではないつもりです。「もうせらむんはだめだ」みたいなことを 言っているつもりもないです。(またそう思われると困るので念のためね^^;;) 客観的に、出来るだけ冷静に、自分の思ったところを述べてみました。うん。 どーかなぁ。やっぱ怖いかなぁ。(笑) わちがいそうじ。