#84 Article 632 Posted at 1991/03/18 03:19:15 by MEMOLE (MAP1917) [STORY]
Subject: Re:*43 夜の少年少女世界名作連続ドラマ「小公女ヒラリー」(笑) /624 ............ /147 /146
☆ 夜の少年少女世界名作連続ドラマ ☆ 「小公女ヒラリー」 (第46回・最終回)「また逢う日まで」 あれから院長先生は、魂が抜けたように無気力な日々を過ごしていました。 院長先生は、ヒラリーにあんなに酷い事をしてしまったので、児童虐待の罪で 裁判にかけられるかも知れないと思っていたのです。 そんなある日、ペンデルトン伯爵とフィリップ弁護士、それにヒラリーが、 いっしょにクレア学院へとやってきました。 「な、なんですってぇ!!こ、この学院にご寄付を!?」 「はあ、さよう・・・この子の、たっての希望でしてな・・フィリップ君。」 「はい!!これは、イングランド銀行の小切手で10万ポンドです。」 「あぅぁぅっっ・・・じゅじゅ、じゅぅ・・じゅうまんポンドぉぉぉぉ!!」 「お受け取りいただける、でしょうかな?」 「あっ、はぁ、はあぁい!はい!はい!勿論でございますわ!!伯爵様!!」 「はぁ・・そりゃあ、良かった。・・・ところで、ひとつふたつ、この子から のお願いがありましてなぁ・・・。」 「あっ、ええ、ええええ!!もう、何でも、おっしゃってございませぇ!!」 「・・・あのぅ・・・実は、キャサリンの事なんです・・・。」 ヒラリーの話というのは、キャサリンを自分専用のメイドとして、側に置いて おきたいという事でした。勿論、誰も反対する者などいるはずがありません。 こうして、ヒラリーとキャサリンは、一生の大部分を共に過ごす事になるので した・・・。 更に、ヒラリーは、このクレア学院で、もう一度イザベルやドリス達と勉強が したいと思っていました。そして、その事を、院長先生に話すのでした。 「皆っさぁぁーん!!集まってくださぁい!!今日は、皆さんがびっくりする 様なお知らせがあるんですよ!!ヒラリーさんは、このクレア学院をお辞め になった訳ではないのです。その証拠にヒラリーさんは、以前通り皆さんと 御一緒に、この学院でお勉強を続けたいと、お申し出になられたのですよ。 ただし、いいですか!!・・・ヒラリーさんは、この学院に寄宿する訳では ありません。こちらにいらっしゃる、ペンデルトン伯爵様のお屋敷から、通 われる事になります。その点、みなさん、よろしくね!!」 この知らせを聞いて、一番先に喜んだのはイザベルでした。 「うわぁぁぁーい!!また、ヒラリーお姉えさまといっしょに、お勉強できる んだぁぁい!!」 「ヒラリー!!私、あなたの事が、心配で心配・・・よかったぁ!!」 「ありがとう・・・イザベル!!ありがとう・・・ドリス!!・・・それから 、ありがとう皆さん!!」 しかし、パットだけは少し離れた所で、じっとこの様子を見ていました。本当 は、パットも、イザベルが好きなくらいに、ヒラリーの事が好きなのでした。 でも、ヒラリーがその事に気がついてくれないので、反対に憎らしくなって、 苛めてしまったのです。パットは、しばらくどうしようか迷っていましたが、 勇気を出すと、ヒラリーに向かって近付いていきました。 「おめでとう!!ヒラリー!!あたし、あなたさえ良ければ、仲良しになって やってもよろしくってよ!!」 「ありがとう!!パット!!私、本当言うと・・・あなたがこの学院に来た時 から、あなたと仲良しになりたいと思っていたのよ!!」 二人はしっかりと握手をして、仲直りしました。 それからまもなく、ヒラリーは、ペンデルトンおじさまとカリオストロ公国に 旅立つ事になりました。それは、正式に王位を継承する手続きと、両親の遺産 を受け取る為でした。 「ヒラリーお姉さまぁ。カリオストロ公国へ行ってもう帰ってこないのぉ?」 「ううん!イザベル帰って来るわ!四カ月ほどしたら、またきっと逢えるわ」 しかし、パットとはもう、逢えません。パットは、ヒラリーが居ない間にアメ リカへと留学する事が決ったのです。 「残念だけれど、あなたとはもう二度と逢えなくなりそうね・・・。」 「いいえ、そんな事はないわ!!いつか、きっと逢えるわ!!」 「きっと何十年も経って、あなたがカリオストロのプリンセスから、カリオス トロのクイーンになった頃にね・・・。その頃は、きっと私アメリカ大統領 夫人になっていると思うけど・・・。」 「まあ!!うふふふっ!!」 二人は、堅く再会を約束しました・・・。その時、あたりに出発のドラが鳴り 響きました。ついに出発の時が来たのです。ヒラリーは、みんなに向かって、 船の中から手を振りながら、今までの色々な出来事を、思い出していました。 それは、辛く苦しいものでしたが、なぜかヒラリーにはそれらが、なつかしい かけがえのない、大切なものに思えて来るのでした・・・。 よいこのみんなぁ!!「かわいそうなヒラリーのお話」は、今日で、おしまい ですぅ!みんなも、ヒラリーに負けない様に、つらい事や悲しい事があったら このお話を思い出して、がんばってねぇっ!!それじゃ!!さようならぁ!! 朗読 MAP1917 MEMOLE あ と が き 長い間、ご愛読いただきましたこの物語も、いよいよこれで終わりです。いや ぁ!!毎日書き込むという事が、どんなに大変な事が身に染みました。(笑) 途中、くじけそうになった事があったけど、皆様の応援により、なんとか最後 まで続ける事が出来ました。本当にありがとうございました。 あっ、そうそう追記として、このあと、ヒラリーの子供が活躍する話は、すで に1979年に、アニメ化されています。興味があったら御鑑賞下さいませ。 (東宝映画 ルパン三世 カリオストロの城 宮崎駿 監督作品 100分)