#84 Article 552 Posted at 1991/03/13 03:08:29 by MEMOLE (MAP1917) [STORY]

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☆ 夜の少年少女世界名作連続ドラマ ☆ 「小公女ヒラリー」

   (第41回)「妖精たちのパーティ」

   今日は、「ハロウィン」の日です。それは、あらゆる妖精たちが集まって、
   人間の身近に姿をあらわすと言い伝えられている、オール・セント・デーの
   前夜祭に当たるものでした。

   クレア学院でも、ハロウィンのパーティを、開く事になりました。しかし、
   ヒラリーとキャサリンには、パーティで浮かれている暇などありません。
   そのパーティに使う、かぼちゃの買いだしなどで大忙しです。

   ・・・そして、いよいよ楽しいパーティが始まりました。院長先生は、別室
   で休んでいるので、パーティの進行役は、寮母先生がしていました。

   「いいですかぁ!皆さん!!クルミのボートが用意出来た人は、ろうそくに
    火をつけて、ハロウィンの占いを始めてみましょう!!」

   それは、クルミを二つに割って中をくり抜いた殻の中に、小さなろうそくを
   乗せて、舟に見立てた物でした。それを、タライのプールに浮かべて、棒を
   使って、水をぐるぐるかき混ぜるのです。

   そして、このゲームにヒラリーとキャサリンも、参加する事になりました。
   ・・・実は、パットは、ヒラリーにいじわるしようと、こっそりとヒラリー
   の舟に穴を開けておいたのです。

   「さあ!!みなさんの人生を占う、船旅のはじまりですよぉ!!ろうそくが
    燃え尽きるまで、無事に航海を続ければ、その人は幸せに長生きするそう
    ですよぉ!!それでは、スタート!!」

   しばらくすると、ドリスの舟がタライのはじの方にくっついてしまいました

   「あら!!いつまでも舟がたらいの縁にくっついている人は、一生家の中に
    閉じ篭っている人になってしまいますよぉ!!」

   「きゃあああーーん!!いゃぁぁぁん!!どうしよおおぉぉぅぅっっ!!」

   ヒラリーとキャサリンの舟は、仲良く、お互いに寄り添い会っています。

   「あらっ!!二つの舟が並んだら、その二人は、一生の大部分を共に過ごす
    運命ですよぉ!!」

   二人は、顔を見合わせて微笑みました。・・・しかし、そこへ突然一隻の舟
   が近寄って来ました。そして、二人の舟の間に強引に割込み、更にヒラリー
   の舟を押し始めたのです。舟の持主はパットでした。ヒラリーの舟は、穴が
   開けてある為か、舟の半分くらいまで水が浸水して、今にも沈みそうです。

   パットは更に勢い良く水をかき混ぜました。すると、何という事でしょう!
   パットの舟の方が、先に沈んでしまったのです。ヒラリーの舟は、ボロボロ
   になりながらも、しぶとく浮かんでいました。しかし、この事は、パットを
   さらに怒らせる事となってしまったのでした。

   ハロウィン・パーティも終わりになると、生徒たちは、かぼちゃのランタン
   を持ってそれぞれ妖精を探そうと、あちこちへ散っていきました。イザベル
   は、ヒラリーがいつも寝ているという馬小屋へと行ってみました。

   こっそりと後をつけていたパットは、お化けのふりをして、イザベルを思い
   っきり驚かせます。イザベルは、あまりのショックに、手に持っていたラン
   タンを落したまま、逃げ出してしまいました・・・。

   ・・・その頃、台所でパーティの後片付けをしていたキャサリンは、ふと変
   な臭いに気が付きました

   「・・・ヒラリーさん!!なんだか焦げくさい臭いがしませんかぁ・・・?
    何かこう・・・わらの燃える様な・・・。」

   「・・・わらの燃える様な・・・はっ!!」

   二人が外へ出てみると、馬小屋が火事ではありませんか!!

   「た、大変!!リ、リンちゃあああぁぁぁーーーんんん!!」

   「ああっ!!ヒラリーさぁぁん!!無理ですぅ!!早く戻ってぇぇぇっ!」

   ヒラリーは、リンちゃん人形と両親の写真を持ち出そうと、夢中で燃えてい
   る馬小屋の中へと飛び込んだのでした・・・。

   よいこのみんなぁ!!このつづきは、またあしたね!!

   明日のヒラリーはもっとかわいそうだぁ 朗読 MAP1917 MEMOLE