#84 Article 437 Posted at 1991/03/05 04:09:14 by MEMOLE (MAP1917) [STORY]

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☆ 夜の少年少女世界名作連続ドラマ ☆ 「小公女ヒラリー」

   (第33回)「新学期のいじわる」

   長い夏休みもやっと終わって、クレア学院に生徒達が戻って来ました。仲良し
   のイザベルやドリスとも、久しぶりに再会出来ました。しかし、ヒラリーの事
   を憎んでいるらしいパットとも、会わなければなりません。

   そのパットが、ヒラリーを教室まで呼んでくるようキャサリンに言いました。

   「あの・・・何か、気に入らない事があったとか・・・?」

   「これよ!!これでもちゃんと掃除したと言えるの!!見なさいよ!!夏休み
    中に誰かが、私の石版を使ったのよ!いったい、どうしてくれるのよっ!」

   「あのぅ・・・使ったの私です・・・私、字を憶えたくて・・・夏休みに確か
    に、この教室に入って石版をお借りした事があるんです・・・。申し訳あり
    ません・・・。」

   キャサリンがおずおずと、言い出しました。

   「やめてよ!!あなたに謝って貰ったってしょうがないわ!!私は、ヒラリー
    に言っているんだから!!・・・何よ!!ヒラリー!!その顔は!!・・・
    私に逆らうのねっ!!」

   そう言うとパットは、持っていた石版で、思いっきりヒラリーを叩こうとしま
   した。ヒラリーは、反射的にその石版を振り払ってしまいます。

   「ガシャーーーンン!!」

   ヒラリーにはじかれた石版は、教室の窓ガラスに当って、ガラスが割れてしま
   いました。ちょうどそこへ、院長先生がやって来ました。

   「誰です!!ガラスを割ったのは!!」

   「ヒラリーです。!!私が持っていた石版を、ヒラリーが急に払って、それで
    ガラスに当ったんです。」

   院長先生は、パットがそう言うと、ヒラリーを教室の外へと連れ出しました。

   「ヒラリー!!・・・理由はともかく、この学院の代表生徒であるパトリシア
    さんを怒らせたおまえの方が、悪いに決っているんです!!」

   キャサリンは、これ以上黙っていられなくなって、院長先生に言いました。

   「あのう・・・元はと言えば、石版をお借りした私が悪いんです。ガラス代は
    私のお給料から・・・。」

   「バカな・・・!!いったい、ガラスがいくらするか、解っているんですか?
    おまえの一月分の給料を叩いたって足りゃしないんですよ!!」

   キャサリンは田舎のお母さんに、毎月仕送りをしているので、給料が貰えない
   と大変困るのです。ヒラリーはキャサリンの為に、ずっと前に裕福な少年から
   恵まれた6ペンス銀貨を、ガラス代として使うのでした・・・。

   ・・・果して、これから、ヒラリーはどうなってしまうのでしょうかぁ!?
   ・・・そして、最後に、ヒラリーはしあわせになれるでしょうか!?

   よいこのみんなぁ!!このつづきは、またあしたね!!

   恐ろしいインドの熱病で、すでに焼き切れている(笑)朗読 MAP1917 MEMOLE