#81 Article 465 Posted at 1992/01/02 02:08:33 by 32技研 (MAP1154) []
Subject: Re: Re: トラップ一家物語とは... /464 /463
★はじめに... 最近ここのホストは他のBBSと同じ条件(改行待ち送信)でUPLOADを行 うとよく文字落ちします。その関係で以下の文章がうまく送信できないかもしれま せんのであらかじめご容赦ください。 ★余計なことですが... 「アルプスの少女ハイジ」は瑞鷹(ZUIYO)エンタープライズの作品です。 お間違いのなきよう。 ★本文 前にも話したかも知れませんが、「トラップ」はとても好きな作品でした。少な くとも途中までは。主題歌も気に入っており、これについては録音の問題で日本コ ロムビアと一戦交えた(と思っている)ほどです。わたしは「無印良品」と呼んで いますが、子どもたちの歌を収録した一番最初のアルバムはとてもよかったと思っ ています。録音の仕方・機材を除いては。 実のところ総集編をまだ見ていない(この日は出勤でたぶんビデオに録画されて いるはず...ビデオが不調で画質はボロボロですが確かに記録されています)の で、これまでの放映経緯から話をさせていただきますと、「トラップ」は、 「一部モジュールに重大な欠陥のあるプログラム」 に例えることができると思います。つまり、ある部分までは何のトラブルもなく 来たが、不良モジュールにさしかかった途端不具合が続発、挙げ句の果てに、 “TRAP-D”(プログラム保護違反) で墜落、というわけです。その「不良モジュール」が「ナチス侵攻」だったわけ です。それにしても“TRAPP”と“TRAP”(わな)の掛け合わせができる とは皮肉な話ですね。 ではなぜ「ナチス侵攻」をあのような形で組み込んでしまったのでしょうか?? これは日本アニメーションの基本方針が昔から変わっていないことが前提ですが、 「ネタ切れ」 が挙げられると思います。当初予定していた放映回数ではその時間帯を埋めるこ とができず、結局仕方なくあの忌々しいストーリーを急拠挿入したのでしょう。む ろんこれは一つの考え方に過ぎず、また、わたし自身日本アニメーションには昔の ままであって欲しいという一方的な願望によって生まれたもので、決して正しいと 断言できるものではありません。(現実に日本アニメーションは徐々に変わって来 ているかも知れません。あの「ちびまる子ちゃん」が同社の作品であると知ったと き、正直言ってわたしは驚きでした)しかし、ただ一つ言えることは、 「『ナチス侵攻』が明らかに作品の質を落としたことはまぎれもない事実」 であるということです。 これまでの作品でも悲劇的なシーンを扱った作品は数多く知っています。「フラ ンダースの犬」ではネロが死ぬシーン、「アルプス物語 わたしのアンネット」で はダニエルの悲劇とそれが基でのアンネットとルシエンの友情の崩壊、「小公女セ ーラ」では父親の死による運命の逆転、そして、「愛少女ポリアンナ物語」では父 親の死、そして瀕死の重症を負ったポリアンナ(原作ではパレアナ)の苦悩、さら にはチルトン先生の死。 しかし、これらの作品で共通して言えることは、どれもが表現に気を使っている、 ということです。主人公に対するいじめのシーン一つ取ってみても必ずどこかに理 解者がいて助けてくれる、という具合に必ずプラスの面を表に出してきている。だ からこそ見る側は安心して見れるわけです。しかしながら「トラップ」の後半は違 いました。少なくともわたしにとっては。表現があまりにもダイレクト過ぎて、一 体この先どうなることかと思うともう見ていられない状態でした。それまでのスト ーリーとのギャップがあまりに大きいためこのように思えるだけかも知れませんが、 少なくとも「フランダースの犬」のラストシーンでネロが死ぬところをどう表現す るかを真剣に考えた、というかつての日本アニメーションに見られた姿勢はこの作 品のどこにも見られません。これならば、トラップ男爵とマリアが結婚するシーン まででやめておいて、そのあと総集編でもやればまだよかったのではないでしょう か?? あんな悲惨なシーンなんて誰も見たがらないでしょうから...あるいは 「愛少女ポリアンナ物語」のように原作を多少いじってでもこの時間帯にふさわし い作品に仕上げて欲しかったものです。 ただ、この作品における唯一の救いは「縮退」、つまり、いい部分だけを生かす ことが可能であることです。完成度が高い前半のみ残し、後半を切り放してしまえ ばとてもいい作品として扱うことができるようになり、安心して見ることができま す。(あくまでも精神衛生的な問題ですが...)さすがにスパゲッティ(どうし ようもないことの意)ではこうはいかないでしょう。 話は変わりますが、来年の名作は遠慮した方がいいのでしょうか?? このまま でいくとわたしにはついて行けそうにありません。 32技研(T.K) ※今年1月1日付で32技研が正式に発足しましたのでハンドルを変更します。 追記: 今の状態で同社の作品である「愛の学校 クオレ物語」なんかを見たらき っとそのギャップに驚かされることでしょう。 (1981年 MBS-TBS系放映) うちに主題歌のレコードがありますが、元旦早々針を吹っ飛ばしたので残 念ながら掛かりません<^_^;> 主題歌: クオレ物語/白い日記 竹田えり(キャニオン)