#75 Article 655 Posted at 1995/09/03 20:00:39 by WAK (MAP5274) [MIMI]

Subject: Re:*12 感想/耳をすませば /654 ..... /622 /616

ようやく見ることが出来ました。

 日常を、怠惰に生きている今の私には、グサグサと胸に突き刺さる作品でし
た。雫が物語を創るところなど、「こういう緊張感とひたむきさを、果して僕
は持ち合わせているのだろうか」と、いやもう、反省しきりです。

 ただ、雫が夢の中で捜し物をしているシーン、「早く、早く」の声に急かさ
れて取った宝石(?)が、手の中で鳥の死骸に変ってゆく、ああいう恐れは私も
持っています。持っているから、まだ間に合うかも知れません。

 自分も、もう少しは頑張って生きなきゃ、駄目ですね。

 何やら教訓的な作品として見ちゃったかな、と思いますが、それはまぁ、そ
れだけ自分の日常が惰性に流されていることの表れ、ということで(^^;

 原石云々の話は、なんだか「金剛石も磨かずば~」という昭憲皇太后の歌を
思い出してしまった。「みーずは器に従~いて~」って、…誰も知りませんよ
ね、すいません。

> ついた重層構造な訳ですけど,この作品が他に比べて良いとするなら
> そのぎっしり具合によるところが多いと思います。

 うんうん。近ごろの邦画って、ディテールへのこだわりが感じられないとい
うか、細かい描写を切り捨てている結果として世界観が薄っぺらな感じになっ
てしまったと思える作品が多いと思うので、こういう細密描写の積み重ねで現
実感あるものとして描いてある作品というのは、もうそれだけで嬉しくなっち
ゃいます。
 ただ、人によっては好き嫌いがあると見えて、一緒に見た友人は、ディテー
ルがうっとおしいと言ってました(そのくせ、彼は、「協力 小金井市立小金
井第一中学校」の文字を見て、「俺の母校の制服はセーラー服じゃないぞ。ブ
レザーだったぞ」と言っていた(笑))。

> 今の世代に はたしてどのぐらい通じているのか。さて。
> 伝わることを期待してるから作るわけでしょうけど。

 多分大丈夫かと思います。ま、今の現実の学校って、とても作品のようなワ
ケにはいかない、随分と酷いものですが、それだけに、少年少女へ「人生のプ
ロローグ」という素敵なプレゼントがされた、ということで。

 そうそう「ON YOUR MARK」ですが、「こういうの創りたかったのかな~」っ
て感じです。武器と衣装と背景を取り換えれば、そのまま戦時歌謡に重ねても
違和感ないんじゃないかと…(^^;そうすりゃ戦争物も創れるぞ(^^;;;

 大義名分の見本的作品みたいな…。良い悪いは別にして。

 と、冗談はこれ位にしてですね、「実験」と名が付くのはつまらないモノが
多いと相場が決まってるようなもんですが、これは面白かったです。

                            WAK(MAP5274)