#70 Article 789 Posted at 1991/11/02 23:10:24 by MUK (MAP1480) [JOYCE]

Subject: フィネガンズ・ウェイクってば凄い

「フィネガンズ・ウェイク I・II」   ジェイムズ・ジョイス
 柳瀬尚紀訳 河出書房新社刊       ¥4800

 20世紀最高峰の賢者、ジョイスの最後の作となった作品です。
 まさか日本訳が出るはずはないと思っていたので
 喜んで購入してしまいました。
 正直なところ、これほどとてつもない文章とは思ってませんでした。
 言葉の一義性を超越しています。これを読むと、例えば筒井康隆の
 革新的日本語表現が凄いと思っていた自分が、まるでアホに思えてきました。

 おそらくは こうした圧縮語の列挙というのは、ルイス・キャロルの
 かばん語が嚆矢なのでしょうが、(例のジャバーウォックの歌とかね)
 まるでスケールが違います。せめて片隅でも理解できるようになりたい。

 ちなみに素粒子物理でおなじみの クォークという語は、この小説の
 一節からとられてるのよね。

 来年の2月に続きの III・IVが出る予定です。
                           MUK

 買ったらジョイスのポスターがついてきてしまった・・・
 ジョイスとポスター、へんな取り合わせですよね(笑)