#70 Article 6096 Posted at 1997/09/05 20:00:28 by みりす (MAP6909) [PORINFANO]

Subject: Re: 読書日記です(児童文学とファンタジー中心) /6003

「コロボックル童話集」佐藤さとる/作 村上勉/絵(講談社青い鳥文庫)

	 コロボックルのトコちゃんシリーズなど、11話の短編を集めた
	本。「ふしぎな目をした男の子」のもとになった「百万人にひとり」
	「小さな国のつづきの話」のもとになった「へんな子」を含む。

	 「百万人にひとり」と「へんな子」は、長編を書くためにメモの
	変わりに書いた短編だそうで、佐藤さとるの物語作りのコツを探る
	のに役にたつ……のだろうか(^^;他の短編集は、絵本用に書かれた
	ものなども含んでいて小さい子向けのものが多いです。

みりす

	★ 中国の西の海の彼方に鶴国と言われる地があり、背丈が7寸ば
	  かりの小人の種族が住んでいる。彼らは礼儀正しく教養もあり、
	  1日に千里も行くほど速く走る。また、彼らは長命で、300年
	  は生きるといわれている。すべての生き物は、どういうわけか小
	  人たちを襲うことがなかったが、海に住む「鵠」という種類の鳥
	  だけは小人を見つけると丸飲みにした。鳥に飲まれても小人たち
	  は死ぬことがなく、300年は鳥の腹の中で生き続けるという。
	    また、中国から西北の方角には背丈が1寸という小さな人たち
	 が住んでいる。彼らの不幸は中国という食通の国に産まれてしま
	  ったことであろう。人間はこの小人を寄生虫退治のために食べた
	  という。小人は辛く苦い味がするが、一度食べると腹の中に一生
	  寄生虫がわかないと言われている。あるいは7寸小人族と同じよ
	  うに、人間の腹のなかで生き続け寄生虫を退治しているのかもし
	  れない。
  	    ……全世界こびとさん友の会編「こびとさん残酷物語」より