#70 Article 6063 Posted at 1997/08/28 23:03:47 by みりす (MAP6909) [PORINFANO]
Subject: Re: 読書日記です(児童文学とファンタジー中心) /6003
「床下の小人たち」メアリー・ノートン(岩波少年文庫) 人家の床下に住み、人間の持ち物を「借り」て暮らす小人一家の お話。昔は借り暮らし小人の家族がたくさん暮らしていましたが、 今ではある一家族だけが床下に暮らしていました。小人の父さんは 「借りる」のがうまく、今まで人に見つからずにやってこられたの です。今までに人間にみつかった小人は身の危険を感じて森へ移住 してしまいました。 ところがある日、その家に遊びに来ていた人間の少年に「借り」 ところを見られてしまいます。相手が子どもだったこと、子どもが 自分たちを害するつもりがなかったことで急いで移住する必要もな さそうでした。借り暮らし一家には夢見がちな女の子がありました が、彼女は父親について「借り」に行き、その人間の少年と友達に なるのでした。 けれどある日、とうとう人間の大人に小人の存在が知れてしまい、 少年は小人たちの逃亡を手助けするのですが…… この物語は少年のいとこ(だったかな)にあたる少女が歳をとっ てから語ったという形式になっていて、最初は単なるおとぎ話のよ うに語りはじめられるんです。けれど、最後にはこの少女が少年の 代わりに小人たちをたずねて森へ行ったという段になって本当のこ とだとあかされ、読者をニヤリとさせてくれます。 佐藤さとるのコロボックルシリーズと趣が似てます。イギリス版 「誰も知らない小さな国」って感じかもしれませんね。 みりす