#70 Article 189 Posted at 1990/10/30 00:20:11 by KYOGO (MAP2034) [TEENS]

Subject: いい本、読んだの。

集英社のコバルトシリーズですごく感動しちゃった本があったので、
本屋さんの棚から消えちゃわないうちに紹介します。

山本文緒「青空にハートのおねがい」 集英社コバルトシリーズ 350円


たしか10月の新刊だったと思うので、もう少しの間は大きな本屋なら
平積みしてると思います。ぜひ1度手にとって見てください。
手にとったら、まずは表紙と、4枚のカラー口絵をごらんください。
河南ゆらさんのイラストに、本文のセリフの抜き書きが乗せてあって
実にいい雰囲気を作っています。特に4枚目の青空を見上げるシーンは最高!
うーん、かわいい。
とまあ、これだけで買う気になっちゃったんですが、
(だいたいティーンズハートはイラストだけでかっちゃいますよね?)
しかしこれは中身もよかった!

パラパラとみて気づくと、この本は「学園恋愛ジャンクション」シリーズの
4冊目だということに気づいたのですね。たまたま1冊目もあったんで、
どーせなら最初から読もうとおもってそっちを買ったら
これで思いっきりはまってしまいました!
よかったんですう~。内容が。
主人公の女の子、内気で、おくびょーで、泣き虫で、すぐ気弱になって
すぐヒクツな考えになっちゃう、そんな女の子の心理が実に
生き生きと描かれていて、まあ最初の方はあんまりいじいじしてるもんで
イライラしながら読んでたのですが、その子がいろいろな事件で
考えさせられたり、元気づけられたりしていって
最後にはありったけの勇気をふりしぼって現実に立ち向かっていく!
いやもう泣いてしまいました。
文庫本読んでこんだけぼろぼろ泣いたのは何年ぶりでしょう。

えーと、このシリーズは2冊目は1冊目の続編で、
その後3冊目、4冊目と主人公が変わるのですが、
どの子もほんっとーにホントの女の子していて、
それは少年マンガやアニメやあるいはコバルトシリーズにもよくある、
男性の「作った」女の子でも、少女マンガやアニメやあるいは以下省略、
女性の「作った」女の子でもなく、まさに現実のなかで悩み、笑い、泣いている
@
ほんものの女の子、にぐっと近い(もちろんいくらかは「作って」ますよ
小説ですもの)女の子なのです。
みなさまもぜひ一度読んでみて、女の子の視点をちょっと共有してみてはいかが?
きっと新鮮な世界が広がりますよ。

もちろん私、「作られた」女の子も大好きですが(良くできてれば
なおさらね。サキさんなんてその最たるものですよね)
でもこういうのも、いいですよおお。
ちなみに、あきの香奈よりはくらくないですよ。>MUKさん
(言い忘れるところでしたが、小説としての構成なんかもマルです)

シリーズは今の所この4冊で、とくに1冊目と4冊目が超おすすめです。
(主人公が変わるので雰囲気は1冊ごとに違いますのでご注意)
イラストは4冊目がベストです。

 学園恋愛ジャンクション  山本文緒  集英社コバルトシリーズ
 「黒板にハートのらくがき」   1990・ 8・15 第2刷 390円
 「踊り場でハートのおしゃべり」 1989・10・10 第1刷 370円
 「校庭でハートのよりみち」   1990・ 4・10 第1刷 350円
 「青空にハートのおねがい」   1990・10・10 第1刷 350円

 それにしても、イラストさえかわいければ(日向章一郎、林葉直子)
または、元気な女の子たちがきゃあきゃあがんばってれば(ゆうきみすず、
皆川ゆか)OKと思っててたティーンズハートでこんないい本に会えるなんて
わたしはしあわせものだわっ

                              KYOGO