#7 Article 388 Posted at 1988/12/23 23:59:42 by 赤間 信幸 (MAP641) [URUSEI]
Subject: ホントにうるさいうる星のアーティクル2
その6 うる星やつら3 「リメンバー・マイ・ラブ」 このストーリーは大変分かりやすく、簡単であるため一般ウケうるするようである。 またOYやBDとは比較にならないほどラムがかわいい!というのもよかった点であっ た。(土器手ラムですからねぇ。)あたるがラムを思い出すシーン、「赤い糸の伝説」 これはなかなか良かったと思う。「なぜ赤い糸でなくてはいけなかったのか」という意 見もあったが終わりの方のラムが糸を手繰っていくシーンを導くものでもあるから私は このシーンは「赤い糸でなければならない」と思う。 さてこのシナリオの準備稿を御読みになったことがあるだろうか。サンデーグラフィ ック13「リメンバー・マイ・ラブ」に収録されているがこれが非常に面白かった。大 部分において感じたのは「映画でなぜああいうふうに変更したのだろう」ということだ った。一応知らない方の為にどんな点が違ったかを書くと(大きい部分) 1.ラーラとあたるが友引メルヘンランドに向かう時、弁天やランちゃんたちが登場す る。 SCENE163-164 ヒューッ!押し入れのふすまの間から雪混じりの風が吹き出してくる。 一瞬後--。 ドーンッ!ふすまを突き破り、そのまま窓から飛び出していく弁天のエアーバイ ク。後ろにランとおユキが乗っている。 弁天 「イャッホーッ!異次元トンネル通して、見張ってたかいがあったぜ!」 おユキ「弁天・・・・」 弁天 「あン?」 おユキ「さっきのふすまの修理代、請求されたら、あなたが払うのよ」 弁天、がくっとなって 弁天 「おめえって奴はー!」 怒りをこめて、エアーバイクのアクセルを踏み込む。 ビューン!猛スピードで飛び去るエアーバイク。 2.ラムとあたるが友引メルヘンランドへ戻ってくる。 その後、あたるとルウのやりとりがある。 SCENE211(一部) ルウ 「ラムを泣かせたら今度はピンクのカバじゃすまないからな。 覚えとけよ!」 (中略) あたる「お、お前、ラムの遠い子孫だっていってただろ?ラムが誰と結婚してで きた子孫なのかラーラさんに聞いたのか?」 ニターッと笑うルウ。 ルウ 「もちろん!」 あたる「教えろ!誰なんだ!おれにラムを助けさせようとしたとこ見ると、おれ なのか!?」 ルウ 「知りたいだろーなー」 次の言葉を待つあたる。ルウ、アカンベエをして、 ルウ 「誰が教えてやるもんか!」 あたる「・・・・・!」 ルウ、ニヤッと笑って、 ルウ 「結末の分かったドラマなんて、つまらないもんねー。楽しみに取っとけ よ!」 あたるを残して、さっさと駆け出していく。 (以下略) 3.エンディングがまるっきり違う。 これはエンディングテーマを「Born to Be Free」にしようとしたので不可能に なったのだろうと思われる。 大体この辺が主に違う。また準備稿にはオープニングの前の赤い糸の話がない。(後で 付け足したわけである。)これだけ読んでも準備稿の方が良かったということが分かっ てもらえたと思う。(実はもうひとつあって、ルウが帰って行くシーンでルウが泣いて しまう。) この映画で作られたBGMもBDと同じようにいい曲がたくさんある。Prelude "R emember My Love"はその後のTV版で多用されたようである。またBGM#5(ルウ とラムの空中戦のBGM)もかなり使われている。(87や88にも使われていた。) ただ映画に使われていないBGMがかなりある。(Out of Line など。) その7 うる星やつら4 「ラム・ザ・フォーエバー」 これこそあたるとラムの愛の強さを見せ付けてくれるストーリーだと思う。一回で理 解できるストーリーではないが(この辺については後述。)、プログラムを読むなり、 準備稿を読むなりすればすぐ理解できると思う。一応分からない人のためにプログラム から抜き出して書いておく。 あいつぐ異常事態に、面堂は全校生徒を、講堂に集めた。面堂の説明では、今までの 異変は、友引町自身が意識を持ち始めた為だという。友引町が自らの理想の姿を求め、 住民一人ひとりの意識を探っているのだと。ラムの超能力が消え、ラムへの想いが薄れ ているのは、ラムが宇宙から来た異分子だから、排除しようとしているのかも・・・そ れを裏づけるように、あたるが講堂に駆けこんできた。「ラムがいなくなった!」驚愕 が講堂内を走った。 面堂の思惑はこうだった。町が意識を持つのなら、それを逆手にとって、町の住民が 一つのことを、一つのことだけを夢見、願うなら、町はその姿になる。意図的に戦争を 起こし、その極限状態の中で、元の友引町をこい願うようになれば、元の友引町に戻る ---というものだった。ムチャクチャと言えばムチャクチャだった。だが戦いは始ま ってしまったのだ。 これだけ読めばストーリーについては理解していただけたと思う。このストーリーは RMLよりもラムとあたるのラブストーリーが前面に出ている。ややこしい分だけスト ーリーの解釈もいろいろあると思うが私なりの解釈で書こうと思う。 まずあたるとラムのラブストーリーとして。まわりのみんなのラムに対する想いが薄 れてきているのにもかかわらず、あたるはラムの存在をはっきり認識している。準備稿 ほどはっきりとは描かれていないものの十分描かれている。また、あたるが走り出すシ ーンもあたるのラムに対する想いの現れであることは言うまでもない。(走ることでし かあたるはラムに対する愛を表現できない。完結編もそうである。)走っていた後であ たるがドタッと倒れたとき「ラム」とつぶやくのだがこれがラムに届くのも二人の心が 通じ合っていることをはっきりと示すものである。(この辺りが私は大変気に入ってい る。) また、ラムが普通の女の子に変わっていくところ。これはどこ、と指摘できるもので はないがこれはあたるの想いを描く手助けにもなっている。 エンディング手前もドタバタで終わるわけだが1,3,完結編よりも数段完成度が高 い。(BDと比べると・・・・考えてしまうが)ドタバタもこういったドタバタならす ばらしいと思う。ラムのセリフ「ダーリン!」も「責任取ってね!」と同様に印象的な セリフだった。 書こうと思えば本当はいくらでも書けるのだがこの辺りでやめておく。これを読んだ あと、もう一度ラム・ザ・フォーエバーを見直して欲しい。きっと「うる星ってこうい うものなんだ。」と感じてくれるに違いない。 さて音楽について。私のお気に入りはなんと言ってもオープニングテーマ、「青い季 節」である。この曲は画面とマッチして大変イメージが明るい。ステレオで聞くとなか なか気持ちいいものである。他にもBGM#4(温泉キッド)などの面白い曲もたくさ んある。また、このサントラBGM編もBDと同じように一つの「曲」として聞くこと が出来る。「メランコリーの軌跡」は画面あってこその音楽かもしれない。私はうる星 の曲の中では一番好きなのだが歌自体はそんなにうまくないようである。(メイキング ofうる星やつら4で使われているメランコリーは最悪。) ついでにおまけ。「Making of うる星やつら 4」というものがある。これはなかな か面白いので機会があれば是非とも見ていただきたい。(寝息のために出てきた竜之介 はほとんど悲劇。) さて第2部はこれにておしまい。今回は余計なものが多かったので2つしか話が進み ませんでした。うる星4については結構反論があるのではないかと思いますが・・・・ 次回(?)は完結編から入ります。 MAP641 赤間