#7 Article 383 Posted at 1988/12/17 01:30:33 by オータム (MAP799) [AKKO]

Subject: 小説アッコちゃん第7話

小説アッコちゃん第7話「赤ちゃんで大さわぎ!!」

 ある日、アッコちゃんが家を出ようとすると、家の前に乳母車が置いてあ
りました。
 「どうしたのかしら」アッコちゃんは、乳母車をのぞき込みました。
 すると、とても可愛らしい赤ちゃんがその中に居るではありませんか。
 赤ちゃんは、アッコちゃんに手をさしのべると、「ぱーぱ」と言いました。
 「わたし、パパじゃないのよ」アッコちゃんは言いました。
 赤ちゃんを抱き上げると、赤ちゃんの帽子に、UBと書いてあるのが見え
ました。
 「あなたの名前は、UBちゃんなの?」
 赤ちゃんはニコニコとうなずきました。
 「UBちゃん、いったいどうしてこんなところにいるの?」
 赤ちゃんは、首を振って、言いました。「みうく、みうく」
 「ミルクが欲しいのね」アッコちゃんは台所に行きました。
 「ええと、紙パックの牛乳しかないわね」アッコちゃんが、そのパック牛
乳を取り出すと、さっと赤ちゃんがそれを横取りしました。
 「あ、UBちゃん!」
 赤ちゃんは、それをゴクゴクとおいしそうに飲みました。
 「おいしかった?」アッコちゃんが言うと、赤ちゃんはニコニコと、うな
ずきました。そして。
 「ビィビィビィビィビィ、ウータービィー」赤ちゃんが腕をぐるぐる廻し
て、天に向かって差し上げました。
 すると、キッチンのテーブルがふわりと浮かび上がりました。
 「ど、どうしたの!?」アッコちゃんは叫びました。
 するりとテーブルはアッコちゃんのお尻の下に入りました。そして、アッ
コちゃんを乗せたまま開け放たれた窓から飛び出しました。
 凄いスピードで、アッコちゃんを乗せたまま、テーブルは空に駆け上がっ
て行きます。
 アッコちゃんが、ぎゅっとつぶっていた目を開くと、まるでパノラマのよ
うに地上の様子が見えました。
 「わあ、すてき」アッコちゃんは、テーブルにつかまりながら、地上の風
景に見とれました。
 「ぱーぱ」赤ちゃんの声がして、アッコちゃんは振り返りました。
 赤ちゃんがアッコちゃんの後ろに座っていました。
 「UBちゃんがやったのね」
 赤ちゃんはうなずきました。
 「とっても、すてきよ」アッコちゃんは言いました。「ありがとう」
 赤ちゃんは顔を赤らめました。
 「ねえ、東京ディズニーランドを空から見られるかしら」アッコちゃんは
言いました。
 赤ちゃんは、うなずきました。そして、テーブルがぎゅんとスピードアッ
プしました。
 ディズニーランドは空からみても、ファンタスティックでした。
 アッコちゃんは、うっとりと見とれていました。
 そのときです。
 がくんとテーブルがゆれました。
 あわてて後ろを見ると、赤ちゃんがふらふらとしています。
 「どうしたの! UBちゃん!!」
 「みうく」赤ちゃんは力なく言いました。
 「大変だわ!」アッコちゃんは言いました。「こんなところに、ミルクは
ないし」
 とうとう、テーブルは地面に向かって墜落し始めました。
 アッコちゃんは、コンパクトを開きました。
 「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、スーパーガールになあれ!」
 アッコちゃんはスーパーガールに変身すると、赤ちゃんを胸に抱いて、大
空を飛翔し始めました。
 赤ちゃんは、すやすやとアッコちゃんの胸で眠っています。

 家に帰りつくと、アッコちゃんはベッドに赤ちゃんを寝かせました。
 そして、すぐに牛乳を買いに出かけました。
 でも、牛乳のパックを5個も買って帰ってきたとき、赤ちゃんの姿はあり
ませんでした。
 「きっと、超能力で帰って行ったのね」アッコちゃんはつぶやきました。
 アッコちゃんは、窓から夕焼け空を見上げました。
 「でも、この牛乳、どうしようかしら!?」

                                                        おしまい

★解説
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 今回はかなりマイナーなネタを使ってしまったような気がします。今回の
もとネタは「ウルトラB」です。みなさん、見たことありますか?
 あえて、今回に限り、野暮ったい解説は省略したいと思います。

 それでは、ラミパスラミパスルルルルルー。

                     SVD85360/オータム