#7 Article 314 Posted at 1988/10/16 21:10:00 by オータム (MAP799) [AKKO]
Subject: 小説アッコちゃん第2話
(新)ひみつのアッコちゃん第2話「混戦デートでドキッ!」 アッコちゃんとモコちゃんは、学校の校庭でサッカーを見ていました。 今日は、大将がキャプテンのクラスメートチームと、サッカー部が試合を していました。 サッカー部のエースのツバサ君が、オーバーヘッドキックで、ゴールを守 る大将をぬいて、得点を決めました。 「ああ、目がうるんで、体が熱くて、足が震えるわ」モコちゃんは言いま した。 家に帰って、一家だんらんの時、アッコちゃんはそのことを話しました。 「そりゃあカゼだよ」パパが言いました。 「いいえ、それは、」ママはとてもシリアスな表情で言いました。「初恋 です!」 「は・つ・こ・い・!?」 アッコちゃんは、びっくりしましたが、モコちゃんの初恋の成就を手伝っ て上げることにしました。 でも、相手は誰でしょう。 あのとき、ツバサ君がシュートして、大将が守っていました。 大将でしょうか。そう考えると、大笑いしてベッドの上をころげまわりま した。 そんなはずはありません。では、ツバサ君でしょうか。サッカー部の選手 は、みんな同じ顔で、全然区別がつきません。でも、ツバサ君には、みょう ちきりんなミーハーファンが沢山いて、同人誌を作っています。しょせん、 アッコちゃんの好みではありませんが。 「そうだわ、きっとモコちゃんもツバッキーになってしまったのだわ」 アッコちゃんはそう決めつけました。 次の日の学校で、アッコちゃんはモコちゃん宛とツバサ君宛の二つの手紙 を書きました。そして、それを二人のくつ入れにいれました。 手紙には、「3時に公園で待ってます」と書いてありました。 放課後になりました。モコちゃんは、すぐに手紙を見つけて、嬉しそうに 帰りました。 でも、ツバサ君がいつまでたっても、くつ入れに来ません。 「そうだわ!」アッコちゃんは気が付きました。「ツバサ君、放課後はい つも、サッカーシューズで練習してたんだ」 ツバサ君がくつ入れを開けるのは、練習が終わって家に帰る6時頃です。 「しょうがないわ」アッコちゃんはかけだしました。 公園ではモコちゃんが待っていました。 アッコちゃんは、木の陰でコンパクトを開きました。 「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、ツバサ君になあれ」 みるみるアッコちゃんはツバサ君に変身しました。 「やあ、待ったかい?」アッコちゃんは、モコちゃんに声をかけました。 「あ、ツバサ君……」モコちゃんは顔を赤らめました。 「君が、僕を好きだなんて知らなかったなあ」 モコちゃんは、顔をもっと真っ赤にしながらうつむきました。「あの、じ つは……」 そのとき、サッカー部の部員達がランニングで公園にさしかかりました。 「まずいわ」アッコちゃんは心の中で思いました。 そこで、さっとモコちゃんの前から逃げ出すと、木の陰でもとの姿に戻り ました。 そして、サッカー部の先頭を走っていたツバサ君をつかまえると、有無を 言わさずモコちゃんの前に突き出しました。 「さ、ちゃんとモコちゃんとお話するのよ」アッコちゃんはツバサ君の耳 にささやきました。 「え、何のことだい?」ツバサ君はニコニコと言いました。 「あの、ツバサ君……」モコちゃんが言いました。 「やあ、君がモコちゃんだね」ツバサ君は言いました。 「は、はい、あの」 アッコちゃんは、やれやれと汗を拭きました。これで、なんとかつじつま が合いました。 「やっぱり、ボールは友達さ」ツバサ君はニコニコと言いました。 「それで、言いにくいんだけど」モコちゃんはもっと顔を真っ赤にして言 いました。 「ロベルトとブラジルでサッカーさ!」 「あのね、ツバサ君」 「俺達の全国制覇V3だぁ!」 「あの、私が好きなのは、ジュン君なんです」モコちゃんは言ってしまう と、恥ずかしそうに後ろを向きました。 そうです。アッコちゃんは気が付きませんでしたが、ツバサ君がシュート する前にミスギジュン君がセンタリングしていたのです。 「残念だったね」ツバサ君は言いました。「今日、ミスギ君は、お父さん の仕事の都合でヨーロッパに行ってしまったよ」 「ガーン」モコちゃんは、ショックの余り、ひっくり返ってしまいました。 モコちゃんの手から山のような同人誌が地面にこぼれました。 次の日、またアッコちゃんとモコちゃんはサッカーを見ていました。 「残念だったわね」アッコちゃんは言いました。 「もういいのよ、それより、今は」モコちゃんは言いました。 「今は?」 「キスギ君いのちなの」モコちゃんは言いました。「キャー、キスギ君す てきよー」 「やってられないわ、こりゃ」アッコちゃんは頭を抱えました。 おしまい 注意:ファンレターをe-mailで送るさい、カミソリを同封したいときには、 カミソリの絵をNL3またはQLDのフォーマットとし、QLDのときはi shとarcをかけて下さい。その他の絵の時は、ローダーも一緒に送って 下さい。 by オータム/MAP799