#68 Article 12033 Posted at 1999/05/23 22:26:09 by 根本 剛志 (MAP1144) [AT]
Subject: PC-286VS-AT改造(?)記
今年になってAT互換機を導入し、何かと快適なパソコンライフ(笑)を送って
いたのだが、気がつくと手元にビデオカードやらサウンドカードが転がり始め
た。まあそんな大したカードじゃないし(RIVA128ZX etc)投げていたのだが、
やはりAT互換機の醍醐味は組み立てにありというわけで、安くもう一台AT互換
機を導入しようかと思いたった。
ただ単に作るだけじゃ面白くないというので、何か一芸しようと思い考えた
末(までは考えていないが)昔使って今ホコリまみれになっていた EPSONから
出ていた9801互換機である PC-286VS のケースにAT互換機のパーツをぶち込も
うと思い早速組立てることにした。とにかくあまり金を掛けないで安く仕上げ
るため、とにかく汎用品を使用することに決定。AT互換機のパーツは多いので
何とかなるだろうと思った……(←この『……』を察してやって)。
ちなみに、今までAT互換機を組立てたことは一度も無い。また自分で言うの
も何だが私ほどの不器用な奴は Mapletown Network会員中で下から数えた方が
遥かに早い筈であると断言しよう!!(オイオイ…(^^;)
……出来るのか、それで?(^^;)
PC-286VSといえば10年前のハードで Mapletown Networkのホストマシンにも
使用されていたというハードと同型機であるし、一番長く愛用したインテルマ
シンでもあるので愛着がある。まああまり考え無しに改造(?)を決めたものだ
からえらい目に遭った。
まずはケースの内部寸法を測った。それによって『こりゃ普通の ATXボード
は入らん』事が判明。いやマザーボードを入れるだけなら何とかなるのだが、
他に FD&CD-ROM ドライブやら CPU(Slot1)それに電源を入れるとなると普通
のATXボードでは入りきらないのである。ちなみに概略寸は360×300×140(mm)
となり希望していた ABIT の BH6 など組み込める筈は無い。もしコレを入れた
とすると CPU が 5inベイ に干渉し、なおかつ電源を入れるスペースは無くな
る。電源は通常発売されている ATX用の安いミドルケースから背面パネルと共
に移植する予定なのでマザーボードのサイズがどうしても限られるし、下手す
ると電源は基板剥き出しで取りつけなければならないのだが BH6 だとその剥き
出し組み付けさえも危うくなってくる。というわけで、限りなく寸法が小さい
マザーボードを探すことが最重要項目として持ちあがった。この時点で現有機
の BH6 を将来的に流用することが出来なくなったので流用出来る ATパーツが
限られ拡張出来ない専用機にならざるを得ない可能性が出てきた。
マザーボード探しは Internet上のメーカーHP にて探した。要求はサイズが
305×180 程度であり CPUは Slot1で 5inベイに干渉しないこと。AGP Slotあり
でチップセットは 440BXまたはその互換でなるべく低価格……を考慮に入れ、
いくつかのボードの中から Tekram の P6PRO-A5 に決定。チップセットが VIA
の Apollo Pro AGPsetなのがたまに傷だがサイズやPCIスロット共に充分にあり
売価が\9,800なら充分と判断し購入した。
マザーボードが決まればレイアウトも自ずと決まる。部品を全て取り出した
286VS のケースに入れてみると、5inベイの CD-ROMドライブと CPUの干渉はど
うにか回避出来そうだった。これで問題の一つは解決したが、最大の問題は何
といっても電源であった。
本来 286VSの電源は右後方にあるのだが、この電源自体汎用性は無いし容量
も心もとない。また ATXケース用の電源をばらして電源ケースのみを利用する
ことも考えたがサイズが合わず、何より CPUが思いきり干渉する。よって右後
方に電源を取りつけることは不可能であり新たに左前方、つまりマザーボード
で言えば PCI Slotの前方に取りつけるしかない……。電源といえば CPU以上の
発熱源である。これを前方に持ってくるのは気が引けるしノイズの問題がある
のだが、実際場所がここにしかないのならここに持ってくるしかない。しかも、
ATX付属の電源ケースのままではサイズオーバーであり基板を取りだし裸で使う
か、それとも電源のケース自体を加工するしかない。考えた末少しでもケース
内のノイズを減少させるため電源ケース自体を加工することとした。
電源をばらした方(居るのか?)なら分かると思うが意外とこのケース内に
は空間があり結構な体積をシェイプアップすることが出来る。今回の加工では
電源のコンセント部分(サービスコンセント付だったが今回はそれを削除)と
冷却ファンを取り外し可能な限りケースをスリム化。そして見かけ上の上側と
左側面を切り欠きアルミ製の網を張って多少なりともノイズ対策のようなこと
をする。実際今見ると後加工で曲げた部分は汚いし網もちゃんと貼れているわ
けではないのだが、まあ何とか稼動しているようである。これで電源ケースは
当初の体積より概算六割減となった。
電源の取り付け場所が決まったので今度は 286VS本体ケースの加工を行う。
まずマザーボードや他のパーツと干渉する部分、また冷却を考えてとことん削
りまくる。これはもう見てもらうしかないのだが……お見せ出来なくて残念!!
とにかくかなりの部分を加工にて削り必要最小限の部分を残すのみとした。残っ
たのは 5inベイ・電源スイッチ&リセットスイッチ取り付け部分のみ。それ以
外は全て削除。
本体ケースの大まかな削除が終わると今度は ATXケースの移植を敢行するた
め部品合わせを行い再び本体ケースの加工を行う。今回の目玉は ATXケースの
背面パネル移植のための加工。各スロットとI/O Port部分を ATXケースから分
離し本体背面パネルに合わせアタリを取りその罫書き線を切り取る。またコレ
とは別にマザーボードを取りつけるベースも分解し必要部分のみを切り取る。
今回使用した ATXケースのベースでは前方 約1/3程を切り取った(私の家には
電動カッターがあるため加工は何かとはかどるが、器具がない場合このような
加工は苦労するだろう)。
以上の加工になんだかんだで延べ6時間程を費やした。
続いて出来あがったパーツを仮組みし、ネジで取り付ける部分のアタリを出
す(嗚呼、何て行き当たりばったりな加工だ)。おおよその部分に罫書きを入
れ 2.5mmドリルで穴を開けタップで 3mmのネジ山を切る。この加工は約2時間
程(少々かかり過ぎか?)。
ここまでくれば後は組み付けなのだが、後回しにしていた各スイッチ類、電
源用冷却ファンの取りつけ位置決め、またフロントパネルにあるアクセスラン
プ類、そして 286VSにはキーロックスイッチがあるのだが、これをどうにかし
なければならない。……コレが実に面倒くさい。(--;)
まず電源スイッチだがコレは ATXケース付属のスイッチを流用し 286VSオリ
ジナルのブラケットに『何とか』ごまかしてくくり付けた。またリセットスイッ
チは 286VSのマザーボードに付いていたスイッチを基板ごと切り取り ATXケー
ス付属リセットスイッチのケーブルを半田付けしてしのいだ。
冷却ファンは 286VSに開いている側面の冷却用空気導入穴を切り取りそこに
直付けさせ隣接する電源共々強制的に側面からケース内の空気を抜くようにし
た。開いた風穴にはあまったアルミの網をしてファンを保護(コレにより多少
見栄えが悪くなった(涙))。以上から空気の入り口は CPU近くの背面パネルよ
り多く取り込まれることになるのだが、背面ということでホコリの侵入が多く
なると思われるのため、内部は定期的な清掃をしなければならないだろう。ち
なみに背面の穴には 286VS側面に付いていたビニール製の網を接着してホコリ
の侵入を幾らかでも軽減させている。
キーロックスイッチとアクセスランプ類部分には ATXケースのフロントパネ
ルを移植するため切り取って接着。LED類もATXケースから移植しキーロックス
イッチは退場願った(実はコレがあると電源ケースが入らない)。
後は買いこんだ AT互換機用のパーツを組み込むだけ!! ケースの加工を考え
れば AT互換機なんざ~パーツが揃えば 20分と掛からずに組み込め……る予定
であったがこの時点でマザーボードの IDEコネクターが 5inベイの部分に干渉
し組み込みが出来ない問題が発生。泣く泣く組み付けたパーツを取り外し再加
工を行う……嗚呼、場当たり加工の悲劇(笑)。
全ての組み付けが終わってスイッチを入れる時の緊張といったら……普通の
AT互換機ならいざ知らず電源まで加工しまくったため『もしかしたら一瞬で全
てがオシャカになるかもしれない……』という一抹の不安を感じつつも、あっ
さりと動き出した時には拍子抜けしたやら何やら。ま、何はともあれ無事に私
の PC-286VS-AT改 は完成した。キーボードだって PC-486HX用の9801互換機キー
ボード使用の本格派だぜ~。5inベイにCD-ROMドライブと 3.5inFDDが付いてい
ることを除けば雰囲気は中々のもの。少なくとも『DOS/V magagine』のクサレ
改造よりは自己満足度200%だっ!!(あんなの改悪だっつ~の!!)
現在のスペックは……
CPU PPGA Celeron333MHz(500MHz駆動)
M/B Tekram P6PRO-A5
Memory 64M
HDD IBM DTTA-351010 10G
VGA RIVA128ZX
Sound Ensoniq AudioPCI
Ether 10Base-T
etc 98配列キーボードアダプター
PC-486HX用キーボード
……286VSのケース入りならまずまずであるのぅ。
次は X1た~ぼう でも……無理か?(さすがにキーボードがなぁ(^^;))
で、コレ何に使っているかって?
Xゲーに決まってるじゃないっ!!(ッテ、オイオイ…/(^^;)/)
まあ冗談(?)はともかく汎用品のある AT互換機パーツ使用のお遊びでした。
何かの参考になれば幸いです。(^^;)
ちなみに、冷却ファンの位置の問題か、ファンの風切り音が『あのかの有名
なエヴァケースのファン音』を(多分)凌駕する騒音を発生(壮絶っスよ)す
るため冷却ファンに可変抵抗器を直付けして回転をコントロールしています。
いつか火を吹くんじゃなかろうか?(オイオイ…(^^;)
根本 剛志(MAP1144)